パンを頬張って牛乳を飲む朝に
ミニスカートが変わらず好きで
ハイソックスを合わせるともっと好きで
ちょっと太ったことを気にしてへらへら言っちゃう自分がきらいだ
大人になると見えてくる世界もきらいだ
30になったのに　なったから　なったけど
いつまでも眼の光を絶やしたくない
私の眼は何に悦び　何を愛しく　何を大切に　見るのだろうか
シルバニアファミリーばかりふえて
本当の家族になるひとがいないまま
過ぎゆく季節を眺めている
それでも大事な友達がいてくれてうれしい
わたしはほんとうにうれしい
お母さんが元気でうれしい
妹がしあわせでうれしい
お兄ちゃんが笑っててうれしい
それでいまはじゅうぶんだから
花を飾って
ちょっと走ってスーパーに行って
好きな言葉を書いていて
夢みたいだ　夢じゃない　夢に生きていたい
あなたの望んだ場所で
あなたのしあわせな世界で
あなただけの光で
生きていてください