防災はまず知ること・慣れることから ①ご近所同士の助け合い

先日、近くの公民館の防災講座に参加しました。
素晴らしい講座の内容で、たくさんの学びがありましたが、一番心に響いたのは、

1)ご近所同士の助け合いが大事
2)知る・慣れる が大事

というポイントでした。

1)ご近所同士の助け合いが大事
災害発生を想像すると、公的な助けがすぐに来ててくれるだろう、と思ってしまいがちです。しかし、100万人都市の千葉市でも、稼働している救急車はたった26台しかありません(ちなみにこの割合は東京でも同じぐらいで、1300万人の人口に230台ほどしかありません)。なので、災害の規模が大きければ大きいほど、公的な助けが来てくれる確率は非常に低いのです。そのため、助けを頼めるのは近所の人たちだけ、だと思っておいた方がいいということになります。

また、情報の面でも、SNSやインターネットさえあれば何とかなるのではないか、と思ってしまいがちです。しかし、我々が普段頼っているこれらのツールも、千葉県や千葉市など大きな括りの情報については得られますが、自分の周りで何が起きているのか情報を得ることは難しいと予想されます。しかも、そもそも停電があったり、電波障害などがあれば、このような情報そのものを手に入れることが困難になります。そのため、やはり近所の人との情報交換が必要となってきそうです。

このようなことを考えると、「そうか、近所の人と助け合うのが大事なんだな」ということが分かりますよね。でも、最近は、ご近所付き合いというのは少なくなってしまっているのが現状かもしれません。特に、コロナ禍が3年も続いてしまうと、昔は繋がっていた人とも疎遠になってしまったケースも多いと聞きます。なかなか、昔のような深い付き合いをもう一度構築するというのは、勇気がいるし、労力も必要となってくるのかもしれません。

そこで、もっと気楽に考えてみて、出会ったら軽く挨拶する、ぐらいの近所のコミュニケーションから始めてみるというのはどうでしょうか?
最初は相手の名前すら分からなくていいのです。何だか分からないけど、声をかけてもおかしいと思われない、気軽に挨拶を交わせる。まずはそんな関係が少しでもあれば十分なのではないでしょうか。ちょっとでも知っている人が周りにいるという感覚があれば、いざという時に、一緒に協力して助け合っていこうという気持ちも自然に起こってくると思うのです。

また、災害時は停電などによる暗闇や情報遮断の中、不安を感じる方も少なくないでしょう。そんな時、とにかく、少しでも知っている人が地域にいるんだ、誰かと繋がっているんだ、という安心感が得られれば、自分の心を落ちつかせることができると思います。

まずは、挨拶がし合える仲間づくり。そして、そのコミュニティーづくりを推進していくために、市民ネットワークとして、気軽にご近所さんたちと出会えるイベントや居場所づくりを政策として行政に提案していきます。

次回の記事では、2)の知る・慣れるということ についてお伝えします。

ーお知らせー
3月9日(木)の朝10:30から、市民ネットワークみはまの事務所で「防災グッズを見直そう」というイベントを開催します。
「家の防災グッズをみんなと一緒に試してみたい」
「この非常食、おいしいのかなぁ?味見してみたい」
「非常用簡易トイレってどうやって使うの?」
「ペット用の防災グッズってあるの?」
などなど、気になる防災グッズを一緒に試してみませんか?そして、ゆるーく繋がる知り合いづくりも体験してみませんか?
また冒頭にご紹介した防災講座の講師の馬場内さんをお招きして、防災について改めてお話を伺い、皆さんと防災についてワイワイガヤガヤする時間も設けたいと思っています。ぜひ奮ってご参加ください。参加費は無料です!

防災グッズを見直そう
日時:3月9日(木)10:30〜12:00
場所:市民ネットワークみはま
     千葉市美浜区高洲3−20−45 細谷ビル303
     TEL 043-278-5005   E-mail  mihama@chibanet.jp 
費用:無料
お申し込み方法:
事務所へお電話かメール、又は下記のGoogleフォームにてお申し込みください。
https://forms.gle/g5NN4LUu81zLH7Fn9



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