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早食い、遅食いの影響

仙台市は、一昨日は最高気温18℃超えだったにもかかわらず、昨日の日中から気温は下がり始め、今日は日中も1℃前後と冷たい雪の一日となっています。全国的にもそうだと思いますが、2月に入り日ごとの気温差がとても大きくなっていますので体調管理には十分にご留意ください。
さて、今週はお子様の食事のスピード、いわゆる早食いの悪影響についてご紹介します。早食いは良くないと昔からよく言われることですが、それは次のような理由によるものです。
早食いの場合、一気に胃袋に詰め込むことになり、そのスピードに満腹中枢がついていけず、満腹中枢が働き始めた時には腹八分どころか、腹十分、腹十五分になってしまいがちです。この状態がいつまでも続くと多くの場合肥満になってしまいます。
早食いは当然噛む回数も少なくなります。よく噛まなければ食べ物の塊が大きいまま胃に入ります。当然、胃の負担は細かく噛み砕いた食べ物よりも大きくなってしまいます。また、よく噛めば噛むほど唾液が分泌されます。食べ物と唾液が混ざり合うことで胃での消化を助けます。よく噛んで食べるということは子供だけでなく大人も気を付けねばならないことだということも知っておいてください。
次に、よく噛むということは顎の発育に不可欠なことです。噛むことで顎の骨は強くなり、周りの筋肉も強く発達します。前述したように、噛むことは唾液の分泌を促します。唾液が口の中を潤すと、むし歯や歯周病の発生も抑制されるのです。
一方、食べるのが遅い遅食いの子供もいらっしゃいます。噛み合わせが悪かったり、顎の発育が良くなかったりして噛む筋肉が弱い子は食物がうまく噛めず、いつまでも口の中でモグモグしてしまいがちです。
また、ふだんの生活で笑っているのに笑顔が薄い子も、もしかしたら、口の周りの筋肉の発育が弱いのかもしれません。
子供の場合はよく噛むことで顎や顎周りの筋肉を発達させます。大人の場合は噛むことで脳の血流も良くなり認知症予防に繋がるとも言われています。子供の頃に早食いになってしまうとその癖を取り除くのはなかなか難しいものです。子供の頃からしっかりとよく噛むことを習慣にすることが将来的なお口の健全な発育を促進することになりますので、お子様の食事の際は気にかけてあげていただけますようお願いいたします。
大人で早食いを認識していらっしゃる方はご自身で噛む回数を数えながらしっかり噛むことを意識して食べるようにしてみてください。

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