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「ライター同士を結ぶマッチングサイト」を作りました

"Writer’s Sync"という「価値観と目的を共有するライター同士を結び、共創パートナーと出会える(かもしれない)マッチングサイト」を先月β版でリリースしました。

https://writers-sync.com/

年齢、性別、経歴という垣根を取り外して、余計な忖度を排した創作論議を行うための出会いの場になれば、と思い立ち上げました。

まずはちょっと背伸びをした、高い視座からの話をさせてください。

過剰な円安による経済の景気後退1、可処分所得の減少、先進国から新興国に格下げされる日も近いと噂されるなど、現代の日本を覆っている陰鬱なムードと閉塞感、それは日本が再び外貨をガンガン稼ぎ、国家として再びガンガン豊かになることでしか晴れないのではないかと個人的には思っています。

そして、これまで日本経済の屋台骨を支えてきた製造業の停滞予測も出ている中、その陰鬱なムードを切り裂く尖兵となるのは、日本のソフトパワー、エンターテインメント産業だと思っています。

Netflixアジアの制作トップが「(日本は)想像力のパラダイス」と称えたそのポテンシャルを最大化し、世界市場で外貨を獲得していくためにはどうしたらいいか。そのためには

・コンテンツのベースであるストーリー開発の土壌を肥沃にすること
・クリエイティヴ・コミュニティの活性化


などが起点になるのではないか、というのが自分の立てた仮説になります。

そしてシーンを見回して、そのために必要なのはオンライン上の適切な相互批評ゆるやかな横の繋がりだと思いました。

ただ、オンラインを主軸としてそうしたコミュニティを構築するには、一度の失言により社会的に抹殺されかねず、常に八方美人的な振る舞いが求められる現状のSNSは不向きなのではないか、であるならばSNSというもう一つの世間から離れ、匿名性と対等制をキーとした本音の創作論議を行うための出会いの場を作ったらどうだろう?と思ったのが構想のきっかけでした。

ちなみにここで言う”適切な相互批評”というのは、もちろん否定性というリスクも孕んでいます。
おざなりの「いいね」だけではどこか物足りない…しかしながら誰だって自分が心血注いで書いたものを否定されるのは気持ちのいいものではないでしょう。
でもその相手が自分と似た価値観、趣味の人だったら?自分が認める技量とアイディアの持ち主だったら?

その場合は苦言や批判も素直に受け入れられるのではないか、更にアルゴリズムによる価値観のマッチングが事前に出来たら、不要な摩擦も避けられるのではないか、という推考が本サイトを構想する上での中核になりました。

そして、上に書いた日本経済云々の話とは乖離するのですが、好きな創作物が一致している人、似ている人とのムダ話ほど楽しいものはないと思っています。例えば自分の場合は「ファイト・クラブ」という小説と映画がめちゃくちゃ大好きなのですが、そんな同好の士との会話はこの上ない至福であり、慰めです。

創作という正解のない世界、数字では表せない世界の中で、我々はもっと開放的に、油断して、自由闊達に論議すべきだし、地位や立場を越えてもっと緩くダラダラと繋がってもいい。

また、創作に孤独は必要ですが、ずっと孤独である必要はないと思います。

言葉を武器とし、言葉を杖とする書き手同士、心が折れそうな時、大きな力にぺしゃんこにされた時に、不満をぶちまけながら相談できる相手がいるだけで、眼前の闇も薄らぐのではないかと思っています。

このサイトが皆さんにとって素晴らしいパートナーとの出会いの場になったり、ひとつのポジティブなきっかけになればと願っています。

和泉(@izumiscript)

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