NHK「WDRプロジェクト」落選後のひとり反省会①

今日の午前11時、WDRプロジェクトの落選通知メールがきた。
9月に入ってからというもの、メールの着信音が鳴るたびにドキドキしていた。
調子のいい時に通知がなると「吉報か?!」と思い、調子の悪い時に通知が鳴ると「あぁ凶報かも…」と思った。
我ながら滑稽だ。

6/1にこの公募企画を知ってから、「世界を席巻するドラマを作る」というその志の高さと、企画説明の真摯さとか公募Q&Aから滲み出るフェアネスに感銘を受け、また自分も人生のある節目を迎えていたこともあり、勝手に運命を感じていた。

彼らが何を求めているのかを必死に探ろうと、新しいインタビューがネットに出ているんじゃないかと毎日のように「WDRプロジェクト」とGoogleで検索することが日課になった。
さまざまな媒体にアップされるすべてのインタビューをクリップして、重要だと思われるところをピックアップしてノートにまとめた。
いつもは買わない「月刊ドラマ」を買い(失礼!)、シナセンが主催した保坂Dのオンライン講義も(偶然にも前日に知ることが出来たので)参加してメモを取りまくった。

「提出課題は15ページ。物語の始まりでも途中でも構いません。完結する必要もありません」というのは公募のスタイルとして良心的だと思った。
ストーリー自体の面白さや独自性もさることながら、保坂Dの言うところの"ドキドキやワクワクがずーっと続く話法”を「私も共有できていますよ!」というプレゼンも15ページに含める必要があると思った。

・中毒性を生む「物語のエンジン」を搭載していること
・すべてのシーンに「対立軸」を入れること
・ステイク(キャラクターのケツに火をつける)を高めること
・キャラクターを常に能動的(アクティヴ)に動かすこと

という話法とロジックをどこまで規定の15ページに内包させられるか。
まるで数学やパズルのようだとも思ったが、このプロジェクトが「何を求めているか」が明確だったことから、いろんな考えが湧き出し、心の中の闘志、炎が日に日にメラメラと燃え上がっていった。

<続く>

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