映画のノベライズの発売時期

 劇場映画のノベライズのお仕事って、これまでけっこうやっているのだけれけど、まず間違いなく「映画の封切りより少し前の発売」でスケジュールが組まれて作業が進む。

 そして、ほぼ約束通りの期日に書き上げ、映画の前に本ができあがる。
 べつに私が、〆切を守る有能な人なのだ──とか言いたいわけではない。
 単にできるできないをできるだけ正確に見積もり、先方にはっきり告げた上でスケジューリングしてもらうから結果としてそうなるだけで、もしとても能力的に無理な内容なのに「やれます!」とか言ってしまえば当然〆切は守れないだろう、それだけだと思う。

 ……って脱線したな。
 話を戻すと、そうしたノベライズの発売される時期が、まず間違いなく映画の封切り前だってこと。
 もちろん、映画はふつう封切り前から宣伝されてて話題になってるから、ある意味正しい判断だとは思うのだけれど、映画のノベライズって、鑑賞する前に読むのかな? 私はもし読むとしたら、映画を観てから読む。読んでいた原作が映画化された──というのとはわけがちがうもんな。
 ノベライズを買うか買わないかも、映画を観てから決めると思うし。
 その一方で、最近、本の売れてる売れてないの判断(例えば再販するしないなど)って、初動で決まる──みたいなことをあちこちで聞くので、気になってしまうのだ。
 もし映画のノベライズも同じ方法で判断されているとしたら、なんだか発売時期を封切り前に設定した狙いとリンクしてないんじゃないか? って。
  まあ、案外、そこまで紋切り型の判断ではなく、ノベライズの場合は映画の封切り後の売れ行きで判断してくれたりするのかもしれないけどさ。

 ふと、そんなことを思ったので、つぶやいてみた。


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