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雑記 2019/12/19 除夜の鐘

昨今、除夜の鐘を取りやめる寺が増えているという話がお茶の間で話題になった。理由としては、私が知る限りだと、夜中にうるさい、日本の風習なんざ知ったことか、みたいな伝統ブレイカーが原因と聞いていたのだが、家人によると、どうもそれだけではないようだ。

僧侶の高齢化で、寒い深夜に108回も鐘を突き続けるのは体力的につらい、僧侶の人数が少ない(最悪、一人しかいない)、深夜なので参拝者が危険(防犯上の問題がある)、そもそも人が来ない、等々さまざまな理由があるようだ。

その一方で、最近では大晦日の昼間に行う「除日」というものが出て来ているという。除夜の鐘を日中に鳴らすから「除日」。場所によっては午前中から鐘を突く。

昼間から参拝出来るものだから、夜は用事が多いお母さんも参加できるし、防犯上の心配もないと好評で、普段より5倍も参拝者が増えた寺もあるという。おそらく参道には屋台などもあって、プレ正月気分が味わえるのだろうと想像する。

伝統も大事だが、続けられなければ元も子もない。携わる関係者も来訪者も人間だ。ある程度は時代のニーズに沿っていくのも必要なのだろうなと思う。


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