見出し画像

【大人の矜恃】 「次世代映画ファン育成計画」は、次世代へのバトン 【文化継承】

2018/12/04追記あり


私は先日このような記事を書きました。

直に接触する関係でもなければ、趣味や文化の継承はままならない。
現在のネット時代であればなおのこと、時代を切りとって摂取してしまうのも致し方ない。と私は少々諦め気味でした。



映画館も長らく、レンタルビデオやストリーミングサービスの脅威に晒されて危機感を募らせてきたことと思います。

そんな中、爆音上映会などの奇抜な興行で一躍有名になり、多くのファンを劇場へ向かわせた『シネマシティ』さんが、12月1日 ”映画の日”に

「次世代映画ファン育成計画」

をブチ上げたのです。

「次世代映画ファン育成計画」とは、
ベテランファンの料金を値上げし、若者に還元しようという、実に潔く格好の良い施策です。

――――

(以下、シネマシティニュースより)

  1896年、日本で初めて映画が一般に公開された日に
  ちなんで制定された12月1日「映画の日」。
  平成最後の「映画の日」、次の時代のために
  シネマシティがチャレンジする、
  新しいプロジェクトを発表します。


  それは映画ファン、とりわけベテラン映画ファンの
  皆さまに贈る、次世代の映画ファンを育てる、という
  新しいエンタテイメントの提案です。

  本格的に日本でもインターネットでの映画配信が普及
  し始め、映画館の将来を憂う言説のほうが多勢かも
  知れませんが、シネマシティはあきらめません。
  むしろ映画を観る方法が多様化したことにより、
  一層シネマシティが追求してきた
  「映画を映画館で観る意味」ははっきりと輪郭を
  持つようになったと考えます。

  「生まれて初めて観た映画は、スマートフォンで」

  ということがすでに現実化しているからこそ、
  映画館のあの体験を、味わってもらいたい。
  社会貢献なんていう大看板を前にすると、
  思わず身構えてしまいますが、同じ映画館で、
  同じスクリーンを観ている、
  同じように映画を愛している若者のために、
  なにかをしてあげたいと思う気持ちは、
  自然と湧き上がってもきます。

  ベテラン映画ファンの方にとって、
  これは「値上げ」です。
  ただし、意味のある「値上げ」です。
  一般料金を支払っていただいた分、あるいは
  有料会員シネマシティズンにご入会いただいた
  会費を、学生あるいは社会に出たての若い映画ファンに
  還元していきます。

  映画のために映画ファンができることを、
  具体的にご用意しました。
  愛せるものへの貢献、それは自分を楽しませるだけでは
  得られない充足感のある、新しいエンタテイメントだと思うのです。

2019年4月1日より、下記のように改訂します。

 〇シニア割 60歳以上 → 70歳以上
 〇夫婦50割終了
 〇24歳以下の有料会員シネマシティズン6ヶ月会費 600円 → 100円

(以上引用おわり)

――――

このような矜恃を持つ会社が、平成最後の年にまだ残っていたことに、私は感謝したいと思います。
そして今の自分には何が出来るのか、ゆっくり考えてみたいと思います。


*+☆+*――*+☆+*――*+☆+*


2018/12/04追記

こんな情報が舞い込みました。

元バイトの方がツイートしていたのですが、フリーパスを悪用した転売屋の存在も原因の一つではないか? という話も……。
公式発表はあくまでも大本営発表。実のところはわかりません。

そんなに大仰な設備でなくても、映画は楽しめると思うんですけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?