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小説

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はじめての小説「骨の消滅」を書いて以来、ちゃんとした小説を書いてみたくなりました。1ダースくらい小説を書いてみたいと思います。いつになるかわかりませぬが、頑張ってみたいと思います♪
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記事一覧

【小説】 草葉の陰

1.おぞぞ  息子がまだ保育園に通っていたころの出来事。  保育園から帰るなり、「人は死…

【小説】 おぞぞ

息子が保育園から帰るなり、「人は死んだらどげなるん?」と聞いてきた。 どうやら園の絵本で…

【小説】通学路

 秋晴れの清々しい朝だった。  玄関の郵便受けに新聞を取りに行くと、ちょうど小学生が2人…

【小説】ノウゼンカズラ

 子供の頃、家の離れに父の会社の倉庫があった。倉庫には外付けの水道が設置されていて、その…

【小説】 手 垢

土曜お昼の番組「家ついていってイイですか」を何気に見ていて、散らかりっぱなしの部屋が映し…

「骨の消滅」 エピローグ 【手紙】

俊太へ あれから4年の歳月が過ぎた。 順当にいけば、君は高校生になっているころだね。今も…

「骨の消滅」 第五章 神殿への鎮魂歌

早朝、夜が明ける少し前に小野さんはシジミ漁にでていった。そして翔子さんは朝食の用意をして、用があるからとのことで、俊太のことくれぐれもよろしくと言い残し、急いで出かけていった。 ぼくらはゆっくり朝食を堪能した。翔子さんは料理も得意だった(点は二物を与えたもうたか)。出雲さんの中で翔子さんの株がぐんぐん上がっていることが手に取るように分かった。 そして、いよいよ今日の目玉、俊太の出雲観光プランに沿って出発だ。ただ、そのプランは普通の観光プランでなかったことはいうまでもない。

「骨の消滅」 第四章 ぼくは神話探偵

「もしも」ということばは歴史では禁句だが、もし神庭荒神谷遺跡の発見がなかったとしたら、出…

「骨の消滅」 第三章 あくびをするような蒼い洞窟

ぼくらは大山が見えてきたあたりで、いったん休憩を入れた。 休憩に立ち寄った「道の駅・大山…

「骨の消滅」 第二章 神話への旅路 

早いもので、もう近所の桜は散ってしまい、周りの山々も新緑が目立ち始めた。 最初の頃は慣れ…

「骨の消滅」 第一章 出会い 

ぼくは中山圭吾。この春、二浪の末、鳥取のTK大学に入学した。 TK大学は故郷の新潟から…

【小説】 骨の消滅 ー神話の中の哀しみー

プロローグ 「圭ちゃん、本当に大切なものは目に見えないんだよ」 あれはいつ頃のことだ…