【週間レビュー No.322】大正製薬MBOに米ファンドが価格決定申し立てへ
【週間レビュー No.322】
今週の週間レビューです。
今週は大正製薬のTOBに対して、やはり価格申し立てが出てきました。
価格決定を申し立てるのは、キュリRMBキャピタルと米運用会社カナメキャピタルです。大正製薬HDに対してTOB価格より高い価格で買い取るよう交渉し、合意できなければ、東京地裁に申し立てを行うそうです。
一般株主の利益などを議論する特別委員会について、社外取締役が入っていない点や、独自の金融機関のアドバイザーを選任しなかった点を問題視しました。
TOBそのものは、PBR1倍未満のMBOでいろいろと物議を醸しましたが、それでも直近株価の2倍近くで買付けてくれる機会はなかなかなく結果的にTOBが成立しました。
ただ今回の申立て含めて、今後、このValuationがPBR1倍割れのMBOのベンチマークになるかというと、まだ分からないところがあります。
地裁判断に注目が集まるところですし、その判断自体、今後のTOB価格水準に一石を投じることになります。
それでは来週もよろしくお願い申し上げます。
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