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個別イベントや特典会に行かない非接触系アイドルオタク

アイドル界隈に片足突っ込んだ人なら分かるだろうが、どんなグループにも頻度は違えど何かしらの形で握手会やお話し会、特典会と呼ばれる接触イベントが行われる。ハロプロだと「個別」とか「盛りだくさん会」などと呼ばれるアレだ。一般的にアイドルオタクは現地に多く顔を出す「現場派」と自宅でのライブ映像鑑賞やグッズ収集にウエイトを置く「在宅派」に大別される。現在の私はライブやハロプロのFCイベントにアベレージで月2回ほどは赴いているので在宅というよりは現場と言えるだろうか。そんな私であるが、接触イベントへは行かない。AKBをはじめとする48Gが好きだった頃から通算するとかれこれ10年ぐらいはアイドルオタクという感じであるが、経験ある接触イベントはアンジュルムのライブ後の握手会のみだ。ハロプロの各グループがかつてライブハウスでライブをやっていた頃、終演後にやっていたメンバー全員と流れるようにサクッと握手していくアレだ。確かあれは就職する前だったから2016年の秋辺りだっただろうか。笠原桃奈ちゃんが加入してまもない頃。大分のライブハウスで。たったその1回の経験しかない。その1度の経験も特に気の利いた言葉も言えずにただただ会釈的な言葉にならないコミュニケーションをして終わった思い出だ。

多寡はあれどお金さえ払えばファンクラブとか入っていなくても参加できる接触イベントになぜ私は頑なに行かないのか。それは「アイドルは崇高なものでそんなお方と私なんかがお話しなんておこがましい」というスジの通ったオタクらしい理由ではない。単純に人と話すのが下手だからだ。まあ、これはまた別のところで書きたいけど、本当に下手くそで結構困っている(笑)。既存の言葉で自分を決めつけて可能性を狭めたくないから、「人見知り」だとかそういう訳ではない、ということにしておく。
お金と時間を使ってまで自分の得意じゃないことを行う気になれない。飲食店での食事もなるべく予約したり開店直後に行くようにしているぐらい並んで待つことも好きではないし。自分がただお金や時間を浪費するだけならまだ良いけど、接触イベントは言うまでもなくお相手がいらっしゃる。色々と忙しくて大変なアイドルに対して「なんやったんや今の奴…」みたいなネガティブな感情を少しでも頂いて欲しくない。そんな感じで接触イベントは行かない、というより避けている感じだ。それこそ終演後の握手会がある頃のハロプロのライブハウス公演なんかはそれが足枷となって敬遠したこともあった。

前述のとおりアイドルオタクは「現場派」と「在宅派」という区分があるように多種多様。だから、別に私のような非接触系アイドルオタクも(変わった存在であるかもしれないが)居ても良いのではと自分のことながらに思う。だからこそ、今までこんなことを大っぴらに誰かに話したりこういう場で書くことはなかった。だけど、非接触系オタクである私自身のあり方について最近色々と思うようになった。きっかけは最近ハロプロ以外のアイドルが出演するフェスや対バンに行くようになったことだ。それこそ前回書いたNPPもそうだし、昨日と今日も『六本木アイドルフェスティバル』(RIF)、『shibuya luisant』とアイドル対バンに2日続けて参加した。こういうアイドルのフェスや対バンに何度か足を運んで分かったが、そこの参加アイドルグループは多くの場合で出番の前後に特典会と呼ばれる1000~2000円/1枚ほどの価格でメンバーとお話ししてチェキを取れる接触イベントが行われる。そして、対バンに参戦しているオタクの多くはお目当てのグループの出番前後に特典会に参加している。私みたいにタイムテーブルの最初から最後までずっとライブを観ているのは変わっている部類のようだ(笑)。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)みたいな規模の大きいフェスの大きなステージに出演するグループは別かもしれないが、私が最近足を運んでいるフェスや対バンはハロプロなどと比べると所謂「地下アイドル」と呼ばれる部類らしい。個人的にそういう認識はなかったけど、YouTubeで「地下アイドルランキング」みたいな動画を見てそこに出ているラインナップを見る限りではそうらしい。で、そういう地下アイドルにとって大きな収入源であるのが特典会での売り上げなのだ。もちろんハロプロも、人によっては1日に何万円とか使う個別イベントが大きな収入源ではあるだろうが、他にも(ハロプロ単独の)ライブチケットやFCイベント、グッズやBlu-rayなど収入源(オタクからすれば貢ぐところ)は多い。対する地下アイドルはワンマンライブを開催するにしてもキャパの大きいところはなかなか難しいし、チケットを売り切る為にライブ前日にメンバー自身が渋谷駅前に立って手売りなんかもしている。つまり、他の部分で稼ぐのはそれなりにパワーを要する。つまり、特典会は大事な収入源である上に利益率が高いのだ。極端に言えば、いくらライブで盛り上がっても特典会がガラガラだと財政的にグループの存続が厳しくなるということだ。ライブだけ楽しんでグループにとって大切な収入源である特典会に行かない私はオタクとして、居酒屋で高利益商品であるアルコールを(飲めるのに)オーダーしない客みたいにマナーがなっていないのではないかと最近感じてきた。
さすがにそれは日々頑張って活動しているグループのメンバーやそれを支えているスタッフ等々に悪いので、気になるグループの気になるメンバーの特典会ぐらいは行った方が良いのかなと思っている。だけど、どうしてもライブ後とかに緊張して並んで待った上にめちゃくちゃ可愛いメンバーと間近でまともにラリーできそうにないコミュニケーションを経てチェキを撮る気にはイマイチなれない。「ご新規さんはチェキ1枚無料」みたいな奴があったとしても。更に言い訳させてもらうと、このご時世だとメンバーもマスク付けてチェキを撮るケースもしばしば。そこまでしてチェキ要るかなあという感じだ。撮ったチェキどこに保管しておけば良いのか分らんし。何回も行って嵩張ってくると余計に。

てな訳で、接触イベントに行かない私の話であった。さすがにこんな感じの特典会行かずにライブだけ行く非接触系オタクは場合によっては本当にマナー違反な感じになるので、これからはラインナップと会場の規模感を見た上で適度に対バンとかフェスに足を運ぼうと思う。「現場派非接触系オタク」としてひっそりと色んなグループを追っていければ良いが果たして。

あ、だけど、最後の最後にひっくり返す感じになるが、横山玲奈ちゃんの個別は1度行きたいなと思っている。現在進行形で多くの元気をもらっている玲奈ちゃんに直接感謝の気持ちを伝えたい。上手く伝わるかどうかは分からないけど。あと、最近のハロプロのチェキ会はご時世的理由でメンバーと喋ってはいけないらしいので参加のハードルが低い、という話を以前フォロワーさんから聞いたことがある。玲奈ちゃんのチェキであれば保管のあれこれなんて気にする理由は一切ない←。卒業するまでに行けるかなー。
こっちはこっちで同じCDを何枚も買う形式があまり好きではないけど、そのCDの扱いに困るという点で。


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