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最近のマイブーム

最近、蕎麦屋巡りにハマっている。半年ほど前、久しぶりに島根県の出雲を訪れて出雲蕎麦を頂いたこと、ロケットニュース24編集長のブログ『家そば放浪記』、蕎麦を題材にした漫画『そばもん ニッポン蕎麦行脚』辺りがきっかけで私の蕎麦熱は大いに盛り上がった。自宅では先述のブログのようにスーパーで様々な蕎麦の乾麺や蕎麦つゆを買って味を比べたり、外出時にはタイミング合えばランチとかで蕎麦屋を訪れたりしている。蕎麦屋に行くとまず蕎麦前の日本酒を楽しみながら玉子焼きや板わさなど蕎麦屋定番の一品料理を1つか2つつまむ。昼間から日本酒を飲む優越感に浸る。お店によってはお通しとして蕎麦味噌や漬物がお酒と一緒に提供されるので非常にありがたい。

山形にある『そば処 庄司屋』で頂いた「出羽桜」

初見のお店では多くの場合、天ぷらともり蕎麦(せいろ蕎麦)がセットで提供される「天もり」をオーダーするようにしている。同じのメニューを頂くことでそれぞれのお店の違いもよく分かったりする。例えば天つゆの有無。丁寧に蕎麦つゆとは別に天つゆを提供してくれるお店もあれば、天ぷらにつけて頂くにはやや塩辛い蕎麦つゆのみのお店、岩塩の塊とおろし金が出されてそれを自ら削って頂くお店と実に様々。因みに、個人的に天ぷらは天つゆではなくて塩で頂く方が好みだからベストは塩がおいてあるお店。先述のように岩塩を自ら削るのは正直言って面倒だから普通に食卓塩とかアジシオが置いてあれば個人的には満足だ(笑)。そんな感じで各店舗のちょっとした違いも味わいながら自分にとってのベストのお店を探している。1人で訪れる場合、お酒に始まり天もりに至るまでを一度にオーダーする。いや、本当は居酒屋的なノリで酒&つまみ→〆の蕎麦と順を追ってオーダーすれば良いのだろうけど、まだまだひよっこな蕎麦っ食いである私には昼間から1人で蕎麦居酒屋的なことをやる気概はない。とはいえ蕎麦屋にもだんだん慣れてきたので遠くない未来にそうなりそうではあるけど(笑)。

更科系蕎麦屋の名店『総本家 更科堀井』の玉子焼き

蕎麦が提供されるまでの間に蕎麦前としてお酒を頂く文化は、オーダーが入ってから蕎麦を打っていた為に提供まで時間が掛かった江戸時代の名残らしい。さすがに現代ではそのようなお店は少ないと思うが、それでも一斉オーダーすると多くの場合で蕎麦は最後に出てくる。最初のお酒の提供から数分〜10分ほどの時間を経て。だから、SNS映えするグルメ写真なんか撮っていたらあっという間に蕎麦がやってくるので、サクッと写真を撮ってあとは食べることと飲むことに全集中だ。そんな意気込みでつまみと蕎麦前のお酒を楽しんでいると天もりがやってくる。お店によっては天もりの天ぷらが蕎麦前のつまみ的なノリで蕎麦よりもやや先に提供される。個人的にそれが非常に嬉しい。もちろん、オーダー時にそのように伝えれば天ぷらの先出しはしてくれるだろうが毎回毎回そんな図々しいことを願い出るのは気が引ける。それはさておき、天ぷらと日本酒の相性は本当に素晴らしい。そして、〆の蕎麦。まずは蕎麦の香りを楽しんだ後に何も付けずに頂く。通ぶっているつもりでそんなことをしているが、本当に美味しい蕎麦屋の蕎麦は冗談抜きで何も付けなくても美味しい。その次に蕎麦つゆ(汁)を箸先に付けて舐めて味を確認。汁は蕎麦屋にとっても最も重要なファクターとも言われるのでお店の差がよく現れるし、その味でその後の蕎麦の頂き方に影響する。「江戸蕎麦は汁を蕎麦の3分の1程度付けるのが通だ」とよく言われるが、これは元々汁が他よりも塩辛い藪系の蕎麦での頂き方だ。つまり汁によってその辺の食べ方や薬味の使い方が変わるのだ。そんな感じで蕎麦を頂いていると提供される蕎麦湯。それを蕎麦を味わった後に楽しんでほっと一息つく。

通ぶって蕎麦湯に七味を入れたりも

最後の蕎麦湯があるからすっかり寒くなったこの時期に冷たいもり蕎麦食べてもなんら問題はない。温かい蕎麦もそれはそれで良いが、冷たい方が蕎麦の風味なんかもよく感じられるし。こんな感じで蕎麦前から蕎麦湯に至るまでの写真撮影だったり味わいに思考を巡らせたりする一連の流れが結果的にせっかちらしい江戸っ子みたいでそれなりにサマになっているつもりだ。

藪系蕎麦屋の名店『かんだやぶそば』のせいろうそば
「もり」、「せいろ」、「おせいろ」、「せいろう」など
言い方は店それぞれ

そんなこんなでもう2、3か月ぐらい経つだろうか。様々な蕎麦屋を巡り、東京だと江戸蕎麦御三家と呼ばれる「藪」、「更科」、「砂場」の名店を1店舗ずつは訪れた。私はしっかり飲み食いするので、ランチでも1回の会計が3、4000円ぐらいはする。それでも毎回素晴らしい食体験を得られるので非常に楽しい。まだまだ蕎麦屋を巡りたい。江戸蕎麦御三家の名店はあと2店舗ずつぐらい巡って、あとは信州とか会津とかにも行きたいなあ。

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