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【ハロコン2020夏 感想】Hello! Project 2020 Summer COVERS 〜The Ballad〜 Cパターン @中野(2020/7/12)

新型コロナ騒動の影響で従来とは全く違う形式での開催となった今夏のハロコン。7月に入った辺りから東京都の新規感染者数が200人超えたとかどうとか言われる中、ハロプロのライブ・コンサート現場に飢えている筆者は運良く(?)チケットを取れたので早速行ってきた。

※このnoteにはライブ内容のネタバレが大きく含まれます。




会場について

会場は毎度おなじみ中野サンプラザくん。
著者は去年GWにJuice=Juiceのツアーで行って以来2度目の中野。
周知の通り今回は分散入場、入場時の検温、会場物販なし、会場周辺での有志のファン・オタクによるトレーディング禁止etc.と厳格な感染症対策下。
今までとは違う形式なんだなと、中野に着いた時から実感。
入場時には検温、アルコール消毒に加えて感染者発生時に備えた感染追跡システムへの登録確認があった。厚労省提供の「COCOA」をインストールしてくれ、という訳ではなく、専用のサイトにアクセスしてメールアドレスと座席番号を入力するというもの。サイトは画面遷移のないシンプルな作りですぐに登録を済ませられた。
筆者が見た限りでは入場は特にトラブルもなく滞りなく行われていた。
ハロプロファンはみなさんしっかりされてるのでしょう、うん。

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作りが非常にシンプルな感染追跡システム

因みに、この日の東京は前日までの何日にも及ぶ梅雨空から一転、雨の気配も感じられず気温もかなり高かった。
密ではない入場待機列に並びながらそこそこ汗かきな筆者はそこそこな汗をかく程の暑さで体温上がってしまって入場できないのでは、とびくびくしながら検温に挑む。人間は10分20分暑い所にいても体温が上がらない素晴らしい生き物なようで検温はパス。杞憂に終わり一安心。そういえば、人間な恒温動物ですよ、と中学の理科で習ってたな、忘れてた。

感想

蛇足気味な前置きも無事終わりここから本題の感想。
セトリに沿って順番に思ったことを色々と。
なお、ハロプロ以外の楽曲に疎すぎる筆者は「メンバーが歌ってる楽曲が初見」という自体が頻発することが予想されたため、前日に初日のセトリをカンニングの上Cチーム歌唱予定の楽曲を一通り予習。
筆者はセトリが分からないドキドキ感やらワクワク感やらを平気で犠牲にするタイプなのである、はい。
なお、あいだあいだのMC内容をメモする程のジャーナリズム満載な所業はなしてないのであしからず。
※以下、無駄に長いのでインスタントに済ませたい方は一気に最後の
「まとめ」へジャンプ願います。

1. Cチーム全員歌唱

ハロコンの初っ端と言えばハロプロメンバーが全員集合してパフォーマンスするアレ。

さすがに50人以上の現役ハロプロメンバーが全員集合してしまうと密の極みになってしまう。であるならそれを3分の1した人数ならソーシャルなディスタンスも取れるよね、ということで(たぶん)今回のハロコンのスタートも(チームメンバーが)全員集合。
楽曲はAKB48の「365日の紙飛行」。
これ、前日の予習時には「あ、AKBのさや姉(山本彩)のアレね」程度にしか感じなかったけど、よくよく考えるとなかなかのことやってるような。
このご時世で行う今までにないスタイルでのハロコンの一発目が他のアイドルグループの楽曲。これって深い、語彙を放棄すればエモい。
そういえば過去に、大のハロプロ好きとして著名なさっしー(指原莉乃)がセトリ考案に関わったHKT48のツアー(2014年の「HKT48九州7県ツアー~可愛い子には旅をさせよ~」)の初っ端に「ザ☆ピ~ス!」をぶち込んだことがあったので、そのオマージュというかお返し的なアレなのかもしれない。

この「365日の紙飛行」の途中に佳林ちゃん(宮本佳林)のソロパートがあったのだが、佳林ちゃんの歌声がマッチし過ぎてた。
「禁断少女」の落ちサビ的マッチ。
というか、ハロプロメンバーとしての佳林ちゃんの歌声を再び生で聴けたことに感動。

2. 一岡伶奈(BEYOOOOONDS/CHICA#TETSU)

ソロ歌唱一発目は、いっちゃん(一岡伶奈)による岡本真夜の「TOMORROW」。
涙の数だけ強くなれるアレ。
いっちゃんのハスキーというか、雑に言えば掠れてるような歌声(もっと適した表現があるはずなのは言うまでもない)は個人的には他のハロメンにない個性あり武器であると思っている。そんないっちゃんの歌声を長尺で聴けるのはシンプルにありがたいなと感じた。

3. 山崎夢羽(BEYOOOOONDS/雨ノ森 川海)

個人的にビヨの推し(暫定)な夢羽(山崎夢羽)によるGReeeeNの「愛唄」。
ただ泣いて笑って過ごすアレ。
これに関しては2曲目でいきなり!?と感じざるを得ないクオリティ。
ハロプロの次世代の主人公とも言われる夢羽の歌唱力は伊達じゃない。
伊達じゃないよ夢羽の人生は、うん。
夢羽のカバーアルバム出したら迷わず買う。ハロプロのMay J.に間違いなくなれる、うん。

4. 横山玲奈(モーニング娘。'20)

来ました、我が推しのよこやん(横山玲奈)。
よこやん目当てで今夏のハロコンでCチームをチョイスしたのは言うまでもない。
歌唱楽曲は秦基博の「ひまわりの約束」。
そばにいたいアレ。
明るくて元気で面白くうるさいのが大きな魅力であるよこやんだけど、今回は真面目モード。
よこやんの可愛くてハロプロハロプロした息遣いの歌い方が言うまでもなく大好きな為、その歌声で歌うバラードが聞けて心が浄化された、気がする。よこやんのバラードはデトックス効果大有り説を強く提唱したい。
ハロコンでの「ひまわりの約束」といい、YouTubeのサックス動画といい、ここ数日真面目モードもよこやんが見れて何より。

よこやんはどうしても明るくて元気で面白くてうるさいあの感じがイメージとして先行しがちである。一方で時より見せるよこやんの真面目な表情が実はそれを上回るぐらい大きな魅力なのではと個人的には思ったりなんだり。
この「ひまわりの約束」は泣ける映画の主題歌としてお馴染みである。
筆者がこの曲の歌詞やら何やらをしっかり読み込んだ上で、それを色んなことを経てるよこやんのこれまでと重ねるとたぶんめちゃくちゃ泣けると思う。
非常に情けない話ではあるが、歌詞をしっかり読み込むなんて術を未習得な筆者が当日現地で泣くことはなかったが、このよこやんの歌唱はそれぐらいのものだと感じている。
恐らく、本人も色んなことに思いを馳せてこの楽曲をチョイスしたことだと思われる。
あと、ひまわりの衣装がめちゃくちゃ可愛かった。
Cチームの中で衣装はよこやんのが一番。(推し補正込み込み)

5. 竹内朱莉(アンジュルム)

アンジュルムリーダーのたけちゃん(竹内朱莉)による中島美嘉の
「雪の華」。
今年最初の雪の華を云々かんぬんするアレ。
たけちゃんに関しては個人的に結構最近まで歌上手いという印象が薄くて(たぶんキャラのせい)、最近になって「いや、たけちゃん普通に歌上手いよな」と感じだしていた。
その感覚は間違いなかったようだ。
つんく♂がダイレクトに関わった現役ハロメンだもんな、そりゃそうか。
バラードをしっとり聴かせるという今回のハロコンのコンセプトにきちんと沿っていた。
あと、メンバーカラーの青色のペンライトで染まった客席がきれいだった。

6. 清野桃々姫(BEYOOOOONDS/雨ノ森 川海)

かつて研修生の頃は「ハロプロの神童」と勝手に思っていて、気が付いたらヒューマンビートボックスやらをする多才なパリピキャラになっていた桃々姫(清野桃々姫)による瑛人の「香水」。
D&Gの香水のせいにするアレ。
クセのある今流行りの曲のチョイスからにじみ出る桃々姫らしさ。
Cチームのネタ枠かと思いきや、想像を悠々と上回るクオリティ。
シンプルに上手いしかっこいい。
桃々姫のポテンシャルの高さを侮ってはいけないと強く感じるパフォーマンス。
うん、これに関しては「歌唱」というより「パフォーマンス」。
別にネタとかそういう意味ではなくて。
この曲に関しては色んな人がカバーして色々とバスっているので、ハロコンが終わったら是非とも「coverd by 清野桃々姫」をBEYOOOOONDS公式チャンネルでもOMAKE CHANNELでも何でも良いから載せて頂きたい。
ネタ的カバーではなくシンプルなカバーとして。

7. 笠原桃奈(アンジュルム)

弱冠16歳にして度々書く含蓄あるブログが最近気になっているかっさー(笠原桃奈)による松田聖子の「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」
ぬくもりを思い出して瞳を閉じてみるアレ。
ここにきて偉大なるアイドルの楽曲。
「私は失恋という経験をしたことないからしっかり歌詞を読みこんで挑んだ」とMCで本人が言ってたように、かっさーらしく1つの作品としてこの楽曲をしっかりと歌っていた印象。
こういう楽曲を現役バリバリのアイドルが歌うのはまさしく「カバー」という感じ。
こういう場でこういう曲をソロで歌うのはかなりプレッシャーがあると思うけど、かっさーはそこも踏まえた上でこの曲をチョイスしたように勝手に感じた。素晴らしい。

8. 植村あかり(Juice=Juice)

うえむー(植村あかり)による竹内まりやの「駅」。
黄昏の駅で胸が震えるアレ。
これを聞いて「うえむー歌上手くなったなあ、、、」としみじみ。
Juice=Juice結成以来、ビジュアル・ルックス要員としてイメージが強かったうえむー。
ここ数年はハロプロにおいて歌唱メンと数えられるようになるほど歌上手くなったと多くの人が言ってて、筆者もぼんやりとそう感じていた。
うん、本当にうえむーは歌上手くなった。
こういうメンバーの成長をしっかり目の当たりにできるのがハロプロの大きな魅力だよなと改めて実感。
ハロプロってすげーよ。

9. 浅倉樹々(つばきファクトリー)

前回の冬ハロコンでの客席降臨において間近で見て以来個人的につばきの推し(暫定)な樹々ちゃん(浅倉樹々)によるaikoの「カブトムシ」。
少し背の高いアレ。
現在のハロプロの中でもっとも女性感あるグループなつばきファクトリーのエースとして遜色ない樹々の透明感というか何かそんな奴。
それとこの曲の曲調だったりとなんだったりが樹々ちゃんにとてもマッチしていた。
何より樹々ちゃんがすごく可愛い。
こんなありきたり過ぎる感想になってしまうけど、色々語り過ぎて逆に言語化できなくアレだ、困ったらエモいって言っておくアレだ。
あと、衣装がとても可愛かった。

10. 宮本佳林(Juice=Juice)

前回の冬ハロコンが最後のハロコンになるはずだったが、コロナ騒動の影響で卒業が延期になり今回のハロコンも参加することになった佳林ちゃんさん(宮本佳林)による杏里の「オリビアを聴きながら」。
Making good things betterなアレ。
今回ハロコンに行くにあたり各出演メンバーの歌う様子をあれこれ想像したのだが、実際現場で観て聴くと想像とは違った歌唱だったりした中(桃々姫とか桃々姫とか桃々姫とか)、佳林ちゃんが一番想像通りな感じだったなという印象(良い意味で)。
言うなれば佳林ちゃんの安定感といったところだろうか。
「365日の紙飛行」の箇所で書いたように生で佳林ちゃんの歌声を聴けたことがただただありがたい。


あと、終演後Twitterをあれこれ眺めてたら佳林ちゃんの歌唱や衣装の評判がかなり良かったように感じる。
推し補正を考慮しなければCチームの衣装は佳林ちゃんが一番かもしれない。

11. 岡村美波(BEYOOOOONDS/雨ノ森 川海)

みいみ(岡村美波)による小泉今日子の「あなたに会えてよかった」。
サヨナラさえ上手に言えないアレ。
かっさー(笠原桃奈)に引き続き偉大なアイドルの楽曲。
BEYOOOOONDSはもとい、ハロプロの中でも屈指のゴリゴリのアイドル感満載なみいみ。そんなみいみらしいチョイスである、実際みいみのあの感じによく合っていた。
個人的にみいみにはとてもポテンシャルを感じていて、決して適切とは言い切れない例えをするなら、ハロプロメンバーを投資対象(将来成長しそうなベンチャー企業のような)として見た場合、みいみは個人的に1、2を争うメンバーだと思っている。
前述のようにゴリゴリのアイドル感満載なみいみはもちろん魅力的だ。一方で雨ノ森 川海の「GIRL ZONE」とかで見せる、希薄な語彙で例えるなら「クレイジー」なみいみも個人的にはかなり魅力だしそこに大きなポテンシャルを感じている。
今回のハロコンはソロでの歌唱・パフォーマンスということで、そっち系統のみいみも見てみたいなと勝手に期待していた。
結果としてそっち系統ではなく、アイドルとして所謂王道な方であったけど、そうやって勝手に期待してわくわくしてしまうのもみいみの魅力なのかもしれない。
決して、みいみの選曲を良いとか悪いとか言いたい訳ではないのでそこはあしからず。

12. 小田さくら(モーニング娘。'20)

きました、言わずと知れたハロプロの歌姫、おださく(小田さくら)。
歌唱楽曲は、、、、米良美一の「もののけ姫」。
弓がはりつめるアレ。
今まで長々と、そしてこの後もまだまだ長々と書くつもりのこのnoteだが、今回のメインディッシュは間違いなくこれ。
というか、この話だけで1つのnoteとして出したい。
今回のハロコンは開催にあたり歌唱楽曲については事前にアナウンスがあり、「誰がどの歌を歌うのかこうご期待!」という形であった。
その楽曲リストを見た多くのハロプロファン・オタクが思ったであろう。

誰が「もののけ姫」を歌うのか

この件については各所で様々な予想・議論がなされた。(筆者感覚)
同時に、歌姫がこののハロコンで何を歌うのかも大きな注目を集めた。(筆者感覚)
その蓋を開けた結果が、"小田さくらが「もののけ姫」を歌う。"
このチョイスを予想できた人は決して多くなかったはずである。
個人的に「もののけ姫」は米良美一のモノマネとしてのやっているイメージが強い。すなわち、ガチの歌唱というよりネタ枠的な要素が強い。
というか、この曲を素直にガチで歌うのはなかなかの難易度だろう。
「もののけ姫」はおださくということを前日のカンニングの段階で知った筆者は多くのハロプロファン・オタクの人たちと同様にまず驚いた。
そして、おださくが「もののけ姫」を歌ってるのを想像し、かなり期待していた。こんな曲、と言うと失礼になってしまうかもしれないが、これをおださくが歌う。これはワクワクする他ない。
前述の通り、今回のハロコンで筆者がCチームをチョイスした当初の目的はよこやん(横山玲奈)だ。
ところが、前日のカンニングを経て当日中央線で中野に向かう頃には完全におださくが最大の目的にシフトしていた。
そして、ハロコンが開演し、推しのよこやんの歌唱でデトックス効果を享受したりして、迎えたおださくの出番。
期待に期待を重ねたおださくの「もののけ姫」。

聴いている間、終始鳥肌が立っていた。

「鳥肌立ったわー」なんて感想だったりなんだりはよく耳にする。だが筆者は今まで寒い時ぐらいしかそのような実感がなく、正直なところそういった感覚をあまり理解できていなかった。
けれでも、おださくの「もののけ姫」を聴いて「鳥肌が立つ」感覚を身をもって知れた。
リズムを取ることなく仁王立ちで「もののけ姫」を歌い続けるおださくの姿はまさに壮観。今まで多くの人に衝撃を与え続けたハロプロの歌姫。
「私のポテンシャルはまだまだこんなものじゃないのよ」と見せつけるかのような歌唱、いやパフォーマンス、いやそれを超えた何か。
「もののけ姫」はネタ枠なんかではなかった。
例によって今回のハロコンでファン・オタクが行える意思表示だったりはエールだったりは、拍手と適度にペンライトを振ること程度。
状況が状況であったら筆者はスタンディングオベーションしていただろう。
おださくの「もののけ姫」はそのくらい衝撃的であった。
アイドルに限らず、今回みたいに事前の期待が大き過ぎる場合、その期待と実際の出来とのギャップが大きくがっかりすることがしばしばある。だが今回はそんな大き過ぎる期待を悠々と超えてしまった。
今回のハロコンは1公演あたり5000円台というチケットの価格設定であったが、おださくの「もののけ姫」を現場で見て聴くだけでもその価値はある、そう確信している。
いや、おださくってとんでもない、色々と。
今回のハロコンはどのメンバーも歌唱もといパフォーマンスは素晴らしかったけど、おださくのインパクトが大きいのはどうしても否めない。

なお、仁王立ち歌唱について直後のMCにて本人が「最初はリズム取ってやってたんだけど、取らない方がいけそうだった」みたいなことを言ってた、めちゃくちゃうろ覚えであるが。

13. 牧野真莉愛(モーニング娘。'20)

1個前のおださく(おださく)のインパクトが体の中に残ってはいるがハロコンはまだまだ続く。
真莉愛(牧野真莉愛)による岡村孝子の「夢をあきらめないで」。
いつかは皆旅立つアレ。
いかにも真莉愛が選びそうなタイプの曲である。
このCチームの中で聴いていてシンプルに最も元気がもらえるのが真莉愛のこれかもしれない。
真莉愛は野球好きなところだったり一般受けするルックス・ビジュアル(いささか語弊のあるような表現になってしまうが)だったり最近だとInstagramに載せる絵だったりにスポットが当たりがちであるが、他のハロメンの例に漏れず歌が上手い。というかかなり上手いと思う。
個人的にモーニングにおけるポストふくさくまー(譜久村聖、小田さくら、佐藤優樹)に関してはちぇる(野中美希)ぐらいしか現状ではいないのではと心配したりしている(あくまで歌唱面にフォーカスした場合)。
だけどそんなことはなくて、真莉愛もポストふくさくまーの筆頭なのではと感じざるを得なかった。
真莉愛ってアイドルとしての能力を五角形の図で表すとなかなかとんでもないのでは。
因みに、もういっちょTVの中島デスクによると、真莉愛が歌ったこの曲は高校球児に向けた曲として使われがちなのだとか。
そういう点でもまさに真莉愛らしい選曲なのだろう。

14. 谷本安美(つばきファクトリー)

ちょっと見ない間に垢抜け度が増して女子力増してるなというのが最近の印象のあんみぃ(谷本安美)によるDAOKOの「打上花火」。
パッ光るアレ。
Cチームに限らず今回のハロコンでのカバー楽曲は割と古いものが多い中、あんみぃはがっつりモダンなチョイス。
これもこれとて難易度は高いと思うけど、難なく歌っていた。
いや、ハロプロってマジで歌える人しかいない。
あんみぃはグループでの歌割が決して多いとは言えない方ではあるので、こうやってソロで長尺で聴けるのはありがたい。

15. 橋迫鈴(アンジュルム)

個人的にゴールデンエイジだと思ってる横山玲奈、川村文乃、山崎夢羽、西田汐里擁するハロプロ研修生26期の最終兵器、さこりん(橋迫鈴)による薬師丸ひろ子の「セーター服と機関銃」。
何時間でも抱いていたいアレ。
かっさー(笠原桃奈)、みいみ(岡村美波)に引き続いての偉大なるアイドル楽曲シリーズ。
前述のようにこのシリーズは他の楽曲以上に歌う側もプレッシャーは大きいだろう。
この日のCチームの公演の中では、さこりんのこれが見ていて緊張してるのが一番伝わってきた。
そもそも1000人ぐらいの客に向かってソロで自分の楽曲じゃない奴を歌うなんて普通に考えて緊張するだろう。
どっかの誰かさんみたいに仁王立ちして「もののけ姫」なんて歌ってるのがおかしい、うん。
だけど、さこりんの歌声にこの楽曲は結構合ってたと思う。
この楽曲にチャンレジして普段感じないようなプレッシャーを感じた今回の経験はアイドルとしてはもちろん、それ以外の場面でも何かと生きるだろう。
これからのさこりんが楽しみである。

16. 工藤由愛(Juice=Juice)

タコ(工藤由愛)による花*花の「さよなら 大好きな人」。
とてもくやしくて悲しいアレ。
個人的に今回のCチームのメンバーの中で一番印象の薄い、と言うと語弊ありまくりだが、一番まだ知れてない・追えてないメンバーがタコである。
個人的に、現在のハロプログループの中でメンバー全員のアベレージが最も高いのがJuice=Juiceだと思っている。そんなJuiceに加入して一発目の楽曲である『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(New Vocal Ver.)において、「どれが新メンバーの歌割か分からない!」となってしまう程、タコ及び同期加入のやふぞう(松永里愛)とともに加入当初から歌上手いなという印象があった。


その印象は今回も引き続きという感じであった。
こうやって普段追えてないメンバーのソロ歌唱を現地で見て聴くなんてことは滅多にない。そして、こういう機会によってまた新しい発見があり、ハロプロの沼により深くハマっていくので、この機会があったことは素直に喜ぼう。

17. 山崎愛生(モーニング娘。'20)

フレッシュさの塊なモーニング15期の愛生ちゃん(山崎愛生)によるアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」。
負けそうで泣きそうで消えてしまいそうなアレ。
前日のカンニングにおいて、愛生ちゃんがこれを歌うと知った時はなかなか驚いた。
てか、愛生ちゃんってまだ15歳か、若い、うん。
愛生ちゃんに関しては子どものお遊戯会を見守る親のような感覚になっていた。お遊戯会、と表現するとパフォーマンスが稚拙だったような言い回しになってしまったけど、決してそういう意味ではなく、あくまで感覚として。
実際こんな出来過ぎた娘いたら親は大泣きだろう。
愛生ちゃんに関しては前述のみいみ(岡村美波)同様個人的にとてもポテンシャルを感じてるメンバーであり、今回のチョイスにより更に多くのポテンシャルを感じられずにはいられなかった。
愛生ちゃんは将来化けそうな感がひしひしと伝わるので、そんな愛生ちゃんの幼い頃のソロパフォーマンスを生で見れたことは後々偉そうに自慢できるかもしれない。「俺、オリックスにいたころのイチローを生で見たことあるんだぜ!」的な。

18. 岸本ゆめの(つばきファクトリー)

きしもん(岸本ゆめの)によるDREAMS COME TRUEの「やさしいキスをして」。
なにもかも放り出すアレ。
これのカバーについては元AKB48の増田有華がAKBINGO!で歌ってた奴の印象が強くて個人的になかなか高いハードルができていたが、さすがきしもん、遜色ない。
最近のAKBのメンバーは存じない部分が多いのでアレだけど、少なくとも自分が知ってる範囲において増田有華はAKBグループ屈指の歌唱力を有しているイメージ。だから、いくら全体的に歌が上手いハロプロとは言え、これを歌うのがきしもんクラスで良かったな、という印象。
きしもんのこのカバーが増田有華のそれに対して見劣りするかと言われると決してそうは思わない。ただ、じゃあきしもんと増田有華、どっちのがカバーが好みかと言われれば後者かなというのが正直なところ。
ただしつこいようだが、増田有華の歌唱力はなかなかのものである。
だから、それに負けず劣らずなきしもんもさすがだなというのがここにおける最大の収穫だろうか。
因みに、きしもんと増田有華は同じ大阪府出身だったりする。
今回のハロコンの歌唱順は事前の抽選で決めているらしいけど、トリにふさわしいきしもんの歌いっぷりであった。

まとめ

とても長々と書いてしまったが以上が筆者の感想である。
今夏のハロコンCチームの感想を一言で表せばこれに尽きる。

うん。
あと全体を通してではハロプロってやっぱり全メンバー歌歌えるなと。
個々のメンバーのソロ歌唱を長尺で聴ける今回のハロコンで改めて身をもって実感。

そして何より、今まで思いっ切りペンライト振って思いっ切りコール叫んで思いっ切り振りコピしていた同じ会場、(恐らく大体)同じ観客でこんな静かに見つめるハロコンの現場が出来上がるとは。何とも不思議な感覚。

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