高齢者の事故が増えたらしい。免許の更新の際は特別な講習を受ける必要があるそうだ。人命に関わることだから、賛成である。

表から見ると変である。70歳代の事故発生率は普通と変わらない。目立って多いのが10代20代である。自動車保険料率を見ても若者の保険料は高い。

命に関わる自動車運転免許なので厳しく検査をするのは必要である。更新の際のチェックも厳しくしてほしい。しかし新聞テレビが騒ぐ程に高齢者の事故が多いわけではない。

医師免許も人命に関わると思われる。医師免許の更新はあるのだろうか？日々新しい医療技術が開発されているし、過去の技術が間違っていたことも多数ある。

裁判官になるには司法試験に合格して、ある一定の条件を満たす必要がある。司法試験に合格するには法律全般に偏った勉強をしなければならない。大変な努力だと思うが、判決を下すに当たって数学、物理が不要なわけではない。むしろ合理的な判断の基礎となる物理と数学は欠かせないと思う。

アメリカはその欠陥を補填するために陪審員制度を導入した。全てにおいて合理的な判断のできる一般人の陪審員に有罪無罪の評決を委ねたのである。

日本の裁判においては合理的でないと考えられている裁判官が、合理的な考え方をする裁判員を指導している。そうであるならば裁判官の再試験が必要ではないか。公平な裁判のために義務教育程度（中学校レベル）の初等数学と初等物理はクリアして欲しい。