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第40話|レポート|最終的に何したいの?サカキの今のアンサー。
こんにちは、サカキミヤコです。
『最終的に何をしたいの?ゴールはどこ?』
最近そんな質問をよくもらうので、今想像できる範囲でまとめてみることにしました。
私が目指すのはこんなセカイの形。
価値観の異なる経済圏が有機的に繋がり調和している状態です。
この丸いボワっとしたのがそれぞれ異なる経済圏のイメージなのですが、
この図形のような形を作るにあたって、
今は、その中のひとつの経済圏を成立させることに精力を注いでいます。
(1)どういうことか〜幸せの成分表示。
最近、色々な人と話す中で、
「人によって『幸せ』を構成する要素と割合はバラバラだなぁ」と実感していました。
・ある人の幸せは、時間にゆとりがあること。
・ある人の幸せは、経済を大きく動かし社会にインパクトを与える資金力があること。
・ある人の幸せは、心が自由であること。
・ある人の幸せは、SNSやコミュニティ内で影響力を持つこと。
こんな風に人それぞれ「幸せ」の成分表示はバラバラ。
誰かの相談を受ける時やアドバイスを求められた時、「私ならこうするよ」って伝えることもあるし、「あなたの場合だったらこうしてみたらいいんじゃない?」って話すこともある。
この時に、話し相手が「何を幸せとして、どういう感情を得たいのか。幸せの成分表示はどうなっているのか」をうまくキャッチしていないと、情報を渡せば渡すほど相手は自分の本当に求めていることとずれて混乱していくな、っていうのを感じることが多い。
幸せの成分表示が似ている相手だったら、「私ならこうするよ」話がマッチするかもしれない。なぜなら、同じようなポイントを重要視しているから。
幸せの成分表示が全然違う相手だったら、自分の当たり前を一旦無くして、相手の立場に立って一緒に考えたら、コンピューターでいうとCPUが2倍になってひとつのことを考える状態になって、気持ちが整理されたり、考える作業がはかどったりするかもしれない。
例を出すと、今は資金力をつけたい人に「心のゆとりを取って休んだほうがいいよ」って言っても『いやいや、今はもっと動いて拡大したいんだよ!休むのはあんまり意味がないと思う。だって今の生活楽しいし。』って思うだろうし、心が自由であることを重要視する人に「まずは稼いで基盤を固めないとね」って言っても『いやいや、自由じゃなくなるなら稼いでも意味がない』って思うかもしれない。
相手と自分の幸せの成分表示が違うことを理解した上で、「自分ならこうするよ」って伝えるのは、相手がいつもは考えてないような意見に触れるいいチャンスだし、お互い想像力と選択肢の幅を広げていけるので面白い。
だけど、幸せの成分表示が違う同士が、お互い「いや、自分の考えは正しい。私は経験上こうやって成功してきたし、こうあるべきだ。なんでわからないんだ。」といって、自分の主張を続けても話は平行線になるだけ。
だって、得たいものが違うのだから、様々な条件設定が異なるのは当たり前。
自分の幸せの成分から導き出された現在の行動や判断基準、積み重ねてきたもので構築された世界観を「自分の宇宙」と表現するのならば、自分の宇宙と相手の宇宙が違うことを知っている人は、相手の宇宙への飽くなき探究心があり、自分の宇宙から見たら全くわけがわからないし、賛同もできない相手の宇宙であっても、自己成長のためにそれを開拓し、探検・情報収集していくことに余念がない。
自分の宇宙と相手の宇宙が同じもので、お互い一つの宇宙で生きているはずだと信じている人は、自分の宇宙のルールを相手に理解させたくなるし、自分の宇宙の判断基準で相手をはかろうとする。
そして結果戦いになる。どちらが正しいか、どちらが優れているか。
幸せの成分表示が違うというのは、例えるなら"自分の宇宙はバスケしてて、相手の宇宙はサッカーしてる"みたいなものなのに、『なんで手で持とうとしないの?手で持った方がいいよ。僕はそうしてきたしそれで成功した。』って言われても相手は困る。
そんなわけで、この幸せの成分表示が人によってバラバラというのは、コミュニケーションやチーム・コミュニティ作りを考える一番最初に考えるべき初期設定だと思っている。(私の宇宙ではね。)
(2)だからなんなの?〜システムに目を向ける
で、何が言いたいかというと、この幸せの成分表示が自分の好みと異なるシステムの中で生活をすると、人は違和感を蓄積させ、ストレスや自分や世の中への諦めを生み出してしまうのではないかという問題提起。
ここでいうシステムとは、様々な社会システムのこと。例えば、学校、会社、もしくは「働いてお金を得て生活費を支払って生きていく」というのもシステムのひとつ。
人は、日々大小様々なシステムに則って生きている。例えば学校だったら、<登校時間・教室で授業を受けること・制服を着ること・同じ教科書を使うこと>これらは全てシステムだ。複数人がひとつのことをするために合理的な仕組みを誰かが考えて作った。このおかげで一人一人に逐一対応しなくても、ひとつシステムを作ってみんなそれに則って動いてくれると管理する側も管理しやすいし、動く側もどう振る舞ったら良いのかわかりやすいので楽。
だけど、このシステム自体を作った人が自分の幸せの成分表示と異なる幸せを追求する人だったらどうなるだろう。
先ほどの、異なる自分と相手の宇宙ではないけれど、こだわりどころや快適さが自分のものとは違う設定で組まれたシステムの上で生きる時、人は違和感とストレスを蓄積させていく。
そして、システム自体は、もともと複数人がひとつのことをするためにどう振る舞ったら良いかわかりやすくするためのものだから、乗っかっている本人はシステム上で生きていることに気づきにくい。
そもそも、システムを感じさせないシステムの方がより優秀と言える。だっていちいち気にしないとわからないシステムって乗っかっている側としては面倒くさいし、非合理的。
例えば、毎週変わる時間割と教室割だったら。いちいち確認したり、周知しないといけないから面倒。毎週同じ時間割にしておけば、連絡も便利だし、繰り返せば習慣化されるから、日曜日の夜に「月曜の朝一の授業、遠くて面倒なんだよぁ」ってシステムに組み込まれた状態を意識せず勝手に考えが発動するようになる。
このように、自分がどのようなシステムの上で生きているかを毎日・毎秒意識している人は多くない。(人によっては逐一考えている人もいるだろうけど)便利だったらいちいちシステム気にしなくても問題ないしね。だから、自分のストレスや違和感の原因がシステムだっていうことに目を向けづらいし、気づきにくい。日々意識していない部分だから。
もしくは、社会が悪いってざっくり言っちゃう。
システムじゃなくて社会全体を恨んじゃっても「じゃあどっから変えるのよ」ってなった時に途方もないし、言ってるだけで終わっちゃうケースが少なくない。これもあんまり生産的じゃない気がする。
「どのシステムのどの部分が自分と合わないのか。」
「それは、自分の幸せの成分表示と何が異なるからか。」
この問いに対する答えがはっきりすることが、人がストレスや違和感から解放される第一歩だと思う。
(同時に、自分の思い方やブロックも解放したり、自分の本当に求めているものに気づいていく意識の変化が必要だけれど、そっちは鬼頭さんに任せた。)
(3)わかったらどうするの?〜経済圏をつくろう
わかったら、自分でシステムを作ればいい。
より具体的な話がしたいので、ここからいうシステムは
ひとつの経済圏の循環システムのことを指すことにする。
循環システムとは、
その経済圏にいる人が、生きていくために必要だと思っている
必要なものをINPUTし
余ったものをOUTPUTする。
これらが同時に継続して行われるような仕組みのこと。
材料としては、
・何を必要として、何を世に放つのか。(WHAT)
・何を得たくて、それを行うのか(WHY)
・どうやって放ち、どうやってる得るのか(HOW TO)
これらが揃えば、システム作りを始められる。
ここで大切なのは、WHY。
この部分が冒頭に書いた幸せの成分表示にあたる。
ここがわからないと、次に進めない。
自分と合わないシステムに無理やり自分を矯正して生きていた人は、
「何が幸せなんだっけ?何が心地よいんだっけ?
自分な好きと嫌いなものってなんだっけ?」
を忘れていたり、「違うもの」にすりかわっていることが多いので、それを一旦リセットして、自分に問うところから全てが始まるんだと思っている。
システムを作ろう。
そして、自分の幸せの形にあった経済圏を作ろう。
(4)なんでわざわざ作る必要あるの?〜どうせ死ぬなら
そうですよね。確かに。
・生きていて違和感やストレスと全く感じない人とか
・「作るの面倒くさいから、誰か作って。できたら住むから」という人は
作らなくていいと思う。
面倒くさいと思うし、今のままでも大丈夫ならそこにいるのが無難だと思う。
多分うまくいかない。得たいもの得られてるなら変なことしないほうがいい。
だけど、
・今すぐなんとかしたい。魂が叫びだしそうな人
・人が作るの待ってられない人
は、システムと経済圏を自分で作るか、
幸せの成分表示が似ている人と一緒に作ったらいいと思う。
どうせ、死ぬように生きるなら、
死んだと思って妙なことチャレンジしてみたら?
死ぬより合理的だよ。
死んだと思ったら何も怖いことないし、
人生まるっとボーナスステージみたいなもんだから、
そこで幸せ見つかったら
ラッキーじゃない?
せっかく人間の形してこの世界でプレイしてるんだから
やってみる価値はあると思うよ。
(5)というわけで〜まとめ
まとめます。
最初の話に戻りますと、
私のゴールはこのようなシステム成立です。
(あ、今回「なぜ有機的に繋がり調和する必要があるのか」について書いていないのでそれはまた次の機会に。)
そして、まずは、その中のひとつ
自分の幸せの成分表示に沿ったシステム・経済圏を作っているのが現在です。
私の幸せの成分表示は「両極を極め、作品をつくること」
・時代・世界という作品を作り続けること。
・興味のあること・心地よさを追求し続けること。
・安心とドキドキがどちらもあること。
・同じと違いを同時に味わえること。
・自由な状態であること。
・ただ存在するだけで価値があるとわかった状態で、あえて価値を生み出そうとすること。
・自分の範囲を臨機応変に変更できること。
・それぞれ自分の道を歩いている仲間がおり、
集結したりそれぞれの場所へ離れたりするサイクルがあること。
・人間を卒業した人との関わりがあること。
欲張りなので細かく書いたら、その他多数。
これらを形にした私の作品がセーブポイントです。
セーブポイント経済圏を確立するのが、直近の目標。
そうしたら次に行ける。
今、そんな感じです。
ここまで読んでくださった方。ありがとうございます。
何かご質問ありましたら、どうぞ。
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