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NCT DREAMのコンセプト変遷記 [輝く夏休みとほんの出来心]

こんにちは!今回の記事は「NCT DREAMのコンセプト変遷記」の、第2弾でございます!前回の [無邪気な子ども編] ではchewing gumと My First And Lastの素晴らしさについて力説いたしましたが、今回はWe YoungとGOについてのお話をします! ちなみに前回の記事はこちらです↓↓若干繋がりがありますので、読んでない方は先に進む前にぜひ読んでみてくださいな!


まずはWe Youngです。


◾️これがドリムの夏

夏に爽やかな曲を出すのは、よくあることで普通なんですよね。ただ、この頃のドリムの”コンセプト”を念頭に置いて、We Youngという楽曲を楽しんでいただきたいんです。( [無邪気な子ども編] 参照)そうすると、よくある爽やかな夏曲ではあるものの、その奥からドリムらしさが見えてきます。「ドリムがやるからこその」ストーリーがあるんですね。

◾️ ドリムが等身大で表現する「夏休み」

ドリムが語れるストーリーとは何でしょうか。それは、”夏休み”です。We Youngのこの隠しきれない”夏休み”感。麦わら帽子を被って、冒険に出かけよう!一番大好きで一番ワクワクする夏休みだー!そんな雰囲気が漂います。どうしてこんなに”夏休み”が溢れるのでしょうか。

◾️カムバ時期が最強

We Youngのカムバック日は2017年8月17日。KPOPを追っていてカムバックで夏を感じ始めるのって、大体6月後半から7月にかけてですよね。夏の間、その曲を楽しめるように、(7月入ればもう暑いですが笑)本格的に夏に入るちょっと前に出すのがよくあるパターンだと思うんですが、We Youngは、夏曲をリリースするタイミングの中でも、特に夏休み真っ只中の8月17日に出しています。夏休みの生活が体に染み込んできたちょうど中盤、ノリに乗った頃ですね。ドリムが表現できる夏。それはまさに”夏休み”。初期ドリムのコンセプトにバッチリ合ってると思いませんか。

また、夏休みに入ってすぐの7月下旬ではなく、8月中旬であることによって、「夏休み入ってから練習したのかなぁ・・・」「長期休みのうちに・・・!なのかな」という気持ちにもさせてくれます。メンバー自身の時間の流れがリンクするのです。同世代であれば夏休み特有の特別感を共有できるし、学生でなくても、ちょっぴりかつてのワクワク感を思い出せますよね。1ヶ月の長期休みって格別ですから。
とは言っても実際には、カムバ準備は2週間でできるものではないですし、他のカムバックはメンバーの学校生活なんて関係ないですから、あくまでそういう想像ができる、だけなんですが・・・

◾️ プロデュースが神すぎる

ビハインドというか、彼らの背景が垣間見えるって、本当に素晴らしいですよね。「ドリムは青春だ」とよく言われますが、そう感じるのは、”全員未成年”という彼らの武器を、楽曲に乗せているからだと思います。ただ歌って踊ればいいわけじゃないんです。その先に伝わるものがあって初めて感動があるわけで。ドリムに関しては、そこんところがホントに上手に表現されていると思います。ありがとうございます、制作陣様・・・


続いてはGO!

GOはドリム単体のカムバではなく、NCT2018の収録曲なんですが、「コンセプト変遷」において超重要なので、要チェックです。

NCT2018のイリチルのtouchとドリムのGO、”イメージ交換”がコンセプトだろうなぁと個人的に思ってます。

実は、私、ドリムのGOを最初見た時「まだ早いよ〜〜(悲)」と思いました。だって、今まで私が散々力説してきた”幼さ”や”可愛らしさ”がない。あれだけ、今しか出来ないことだ今しか出来ないコンセプトだと言ってきていますし、そういうところが大好きな理由のひとつでもあるので・・・。年齢のギリギリまでそこを攻めてほしかった・・・(涙)と、思ってました。こういうのはもうちょっと後からでもできるじゃん〜〜(涙)

で・す・が!何度も見ていると、GOもめちゃくちゃ良いんですよね。GOをより楽しめるポイントが2つあります。それは、”イメージ交換”コンセプトと、MVです。

◾️ 楽曲交換の強さ

GOを一言でいうと、ドリム楽曲の中でダントツで「ヤンチャでイカつい系」ではないでしょうか。GOまでの収録曲の中でも初めての曲調だと思います。「お!なんかイリチルがやっててもおかしくないかもーー!」と感じるような楽曲ですよね。そうなんです、この感覚が、GOをより引き立たせるんです!

「なんかイリチルっぽい!」と目で見たそのまんま思うのではなく、NCTというシステム、NCT2018というアルバム、NCTの中のドリムの立ち位置、ドリムにとっての”2018年”、今までの楽曲の特徴・・・あらゆる情報全てを踏まえた上でGOを見た時、その全ての情報が空気のように体を包むような、「なんかイリチルっぽい!」みたいな言葉で言えない感覚を五感で感じることができませんか?

これは”イメージ交換”しているからこそ引き起こるのだと思います。ちなみに、イリチルはtouchという可愛らしい楽曲ですよね。

そんな空気を纏ったGOの世界観は、MVがこれはこれは素晴らしく表現しています。

◾️ MVから読み取れる少年たちの心情

みなさんはGOのMVを見てどんな風に感じましたか?私は「あぁ・・待って・・今なら引き返せるから・・!君たちだめよ!そんなことしちゃあだめなの・・・!戻っておいで・・!」(いやだいぶ感情的笑笑)と思いました。

彼らにとってはほんの出来心。ちょっとやってみたいだけ。ただの好奇心。遊び。仲間内で楽しいだけ。なんだけど、側から見たらそう見えない。もう一歩進んでしまえば引き返せなくなる、だからやめてここでおわりにしておこうよ、と言いたくなる、この絶妙なラインをいくMVだと思います。もうすでに染まりすぎていたら、ちょっとやりすぎなんですよね。ただの治安の悪い不良の集まり、に見えたらだめなんです。でも、GOのMVは”今までのドリム”から大きく変わることなく、時の経過が見えます。

ネオンカラーの衣装に、夜の街を彷徨き周り、カメラに攻撃的かと思えば、うつろな目でぼーっとしている。と思った次の瞬間、仲間同士でふざけ合って笑ってる。と思ったらお前なんか信用してねぇよと言わんばかりの視線でこちらを見てくる。改札飛び越えるし、自転車の前輪上げながら爆走するし。見てるこっちは彼ら少年の意図なんか分からない。いや、彼らに意図なんかないのだろう。ただ、楽しいから、それだけなんだ。

棒付きキャンディーとか、ネオンカラーの飲料水飲んでるのとか、全力で走ってるのとか、MV後半にかけてよりキケン度が増しているように見えるのは私だけでしょうか?(ここに関しては私の勝手な連想するイメージが強いんですが・・・汗)
棒付きのキャンディーは禁煙とかそういうのが浮かんで、そういえば甘いものって隠語に使われやすいよなぁなんてよぎったりもしますし、ネオンカラーの飲み物なんて得体が知れないじゃないですか。あと、あんな全力で走ってたら逃げてるようにしか見えないですよ。

◾️ ドリムってコンセプトが最高

今までのコンセプトがあったから、そしてこのタイミングだったからこそ生まれた作品だと思います。ただの不良系、治安悪い系コンセプトではないのが面白いところですよね。一見そう見えるんですが、よくよく見ると、そんな単純なもんじゃないんです。たとえ憶測で勝手な想像だとしても、考えるの楽しいですよね。


(最後に独り言...GOのMVを見ていていつも思うのが、ジェノとジェミン演技上手いですよね~~小声)

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