見出し画像

電気的地球科学への招待⑩ー惑星の進化

宇宙には大きく分けると恒星、ガス惑星、岩石惑星の3つのタイプの星が存在します。太陽系で言えば、太陽は恒星、木星、土星、天王星、海王星がガス惑星、水星、金星、地球、火星、冥王星は岩石惑星です。惑星の周りにある衛星の多くも岩石で出来ています。
恒星、ガス惑星、岩石惑星のそれぞれの違いとは何でしょう?電気的地球科学では太陽は星間物質の電荷を取り込んで、電気で輝いていて、内部は空洞であると指摘しました。ガス惑星については多くのことがわかっていません。内部に核があるのか? どうやってできたのか? 現在の天文学は言及していません。岩石惑星も同様です。地球は太古に微惑星が衝突、合体してできたとされますが、宇宙を漂う岩石はマイナスに帯電しているため、互いに反発して衝突しないことが小惑星帯の観察からもわかります。
現在の天文学では、恒星はその重力で中心部が核融合を起こしていると考えています。太陽クラスの恒星では鉄原子までの元素が融合され、それ以上の元素は超新星爆発によってできるとされます。地球に届く太陽風には鉄原子が含まれますが、これは太陽の中心部で出来たものなのでしょうか?
また、古代アステカの石板(タイトル画像)によれば、現在の太陽は5番目だといいます。過去に太陽は交代しているのです。今回は太陽から始め、ガス惑星、岩石惑星を検討していきます。はじめに電気的宇宙論と電気的地球科学における太陽の違いから説明しておきます。

電気的宇宙論と電気的地球科学の違い

元NASAの研究者モジーナ氏によれば、太陽は表面から4000km下に固い地面をもつといいます。この地面は鉄で出来ているのです。これは太陽からの光を特殊なフィルターで処理し、解析した結果から導き出されました。

現在、電気的宇宙論では太陽の固体モデルを採用しています。太陽表面から20万キロ下には硬い固体あるいは液体が存在するとしています。

電気的宇宙論が描く固体の地面を持つ太陽

しかし、電気的宇宙論の固体太陽では太陽振動を説明することは難しく、極めて高い太陽の真球度を説明することもできません。また、太陽の大きさを満たす大量の星間物質が集まるには非常に長い時間がかかるため、太陽が世代交代することが難しくなります。
電気的地球科学では、太陽は硬い地面を持ちませんが、その内部は空洞と考えます。空洞であれば、太陽を満たすためのプラズマはそれほど大量には必要ありません。そして、空洞がつぶれることで太陽は進化を果たすのです。

太陽の空洞崩壊

太陽活動を詳細に調べると、その大部分が表面の200kmで起きていることがわかります。太陽黒点は表面のプラズマが抜けた穴です。ここからプラズマの厚さがわかります。

黒点はプラズマが欠けてその下が見えている状態

太陽観測衛星「ひので」は、太陽表面のプラズマが対流している粒状班が、無数の磁場により構成されていることを明らかにしました。対流しているように見えるプラズマは磁場によって拘束された状態なのです。

太陽プラズマは無数の磁場によって押さえつけられている

太陽表面をプラズマが移動するとき、プラズマのプラスとマイナスの電荷が磁場を作っていると考えられます。表面でプラズマを押さえつけている力と太陽内部に働く電気的反発力が太陽をきわめて真球に近い形を保っています。

太陽は星間物質を取り込んで赤道付近から太陽風として噴き出すことで球体を維持している

太陽の表面を占めるプラズマは厚さが約200km、内部は空洞であるとするとプラズマの体積が計算できます。
太陽の半径→695700km 水素ガス(厚さ200km)の体積→1.2x10^15km3
また、木星、土星の体積も計算してみます。
木星の半径→69911km 体積→1.4x10^15km3
土星の半径→58232km 体積→0.8x10^15km3

この体積の一致は偶然でしょうか? 太陽内部の空洞がつぶれると木星、土星と同じ程度のガス惑星になるのです。

電気的宇宙論では神話から土星がかつて太陽だったと考えています。しかし、どのようにして太陽からガス惑星に変化したかには触れていません。電気的地球科学では太陽が空洞であることから空洞が崩壊して、ガス惑星に変化すると予想しています。

ガス惑星内部では常温核融合が起きている

岩石惑星の地球、火星には衛星は少ないですが、ガス惑星である木星、土星、天王星、海王星にはたくさんの衛星が存在します。多くの衛星を抱える木星と土星を考えてみます。

国立天文台

最近は木星探査衛星JUNOが非常に美しい木星画像を送ってくれます。残念ながら木星大気の中は上層しか探査できませんが、それでも木星大気の浅い層で何が起きているかを予想することが可能です。

木星大気の中で何が起きているのだろうか?

JUNOより先に木星に届いていたガリレオ衛星は、木星に突入して大気の観測を行いました。木星では大気圧が1バールの領域を基準にしていますが、ガリレオは基準面から132km下まで観測データを送ることが出来ました。

ガリレオによる木星大気構造 wikiより

木星大気のほとんどは水素と少量のヘリウムです。ほかにも微量のNe,Ar,Kr,Xe,C,N,O,Pなどが存在します。

ガリレオの観測を基にした元素の存在比 wikiより

太陽のプラズマの中では常温核融合により鉄、シリコンといった重い元素が融合されていると説明しました。木星大気の中でも水素、ヘリウムを材料に重い元素が融合されています。その仕組みを簡単に説明しましょう。
太陽プラズマは星間物質が流入した物なので、その成分は陽子と電子です。陽子と電子が6000度で互いにぶつかり合っています。この程度の温度では陽子に電子が結合することはほとんどありません。しかし、陽子と電子の衝突で非常に短い電界のパルスが膨大な量発生します。これが太陽ニュートリノです。「科学史から見た量子力学の間違い」で説明したようにニュートリノは最も短い電磁波です。
陽子と電子が無数の衝突を繰り返していくうち、少ないですが陽子と電子が結合して中性子が出来ます。この中性子同士が衝突してヘリウム原子核になるのです。太陽プラズマの中では、さらに重い元素が融合されていると予想できますが、非常に効率の悪い反応なので、これ以上の元素の融合はガス惑星内部で起きていると考えられます。

銀河宇宙線が核融合を促進する

太陽は非常に強い磁場を発生させています。太陽系を覆う太陽磁場により銀河由来の宇宙線は太陽圏に入りにくくなっています。しかし、太陽から離れるにしたがって銀河の高エネルギー宇宙線が増えて行きます。

太陽磁場が作る太陽圏 wikiより

地球には少ないですが、高エネルギー宇宙線が降り注ぎます。地球よりも太陽から離れている木星、土星ではより多くの高エネルギー宇宙線が突入しています。高エネルギー宇宙線の多くがヘリウムよりも重い原子核です。この原子核が超光速で木星大気に突入すると数千万もの素粒子のシャワーが生まれます。

宇宙線が大気にぶつかると大量の素粒子が発生する wikiより

宇宙線の突入で発生した大量の素粒子の中には、ミューオンとニュートリノがあります。ニュートリノは少し置いておくとして、ミューオンは中間子が崩壊するとできることから、陽子と陽子を結合させる糊のような働きがあります。ミュオン触媒核融合としても知られています。

木星大気の中ではミュオン触媒核融合により、重い元素が次々に作られているのです。シリコンと酸素から石英、カンラン石が作られます。石英は花崗岩、玄武岩の材料です。炭素と水素からメタンが作られますが、木星内部で作られた岩石衛星には大量のメタンが含まれているのです。この石英とメタンは将来、地球のような岩石惑星に大気と水を供給する原料になります。

石英とマントルを構成するカンラン石は同じ元素からなる

ガス惑星は岩石衛星を生む

土星の衛星エンケラドゥスはその表面が氷で覆われ内部に大量の水を蓄えているといいます。エンケラドゥス表面からは水が噴き出している様子が観測されています。

水が噴き出していると説明されるが、これは放電だ

カッシーニが撮影したエンケラドゥスの表面を見ると氷とは思えない地表が広がっています。なにより、氷は真空中では昇華するので、長時間存在できません。このことは尾を引く彗星が氷の塊であると同じで間違いです。

放電によるクレーターが見える NASA

エンケラドゥスやエウロパの表面はSiO2を主成分とした石英であると予想できます。石英は誘電体であるため、電子を溜めることが出来ます。石英に溜まった電子が放電しているのが観測されています。

エンケラドゥスから放出されているのは水ではなく放電

また、土星の輪っかは氷の粒であると説明されますが、これも石英です。

土星の輪は土星大気で作られた石英が集まった

電荷を溜める石英は土星の磁場と電場がバランスをとる赤道上に集まります。土星大気はプラス、土星内部には大量の岩石があるのでマイナスも存在します。輪っかを構成する石英はマイナスの電荷をもつので、土星に対して引き付けられつつ、反発しているため、一定の距離を保っていられます。
これは予想ですが、土星は内部で岩石惑星を作る機能がなくなったため、最後の成果として石英を細かく放出してしまい、それが輪っかになって残っているのかもしれません。木星にはまだ岩石惑星を生む能力が残っているのです。

輪廻、太陽ー土星ー地球

星間物質が流れると磁場が発生してプロトン、電子が濃縮されます。磁場の結束点にはプラズマが集中して輝き始め、恒星が出来ます。恒星はやがて内部の空洞が崩壊してガス惑星になり、別の星が輝き始めます。ガス惑星から岩石惑星が生まれ、膨張して成長します。これを繰り返して恒星系はたくさんの衛星を持つようになります。同じような恒星が無数にできて行って、銀河を形成します。また無数の銀河が銀河団を形成し・・・と宇宙には星が満ちていくのです。

銀河や恒星を維持しているのは星間物質の流れです。いずれ、星間物質が枯渇するときが来るでしょう。恒星が輝きを失うと、そこから放射されていた膨大な量のニュートリノもなくなります。原子の構造を維持しているのはニュートリノであることを示しました。

ニュートリノがあらゆる原子核に入射することで陽子に電荷を供給しています。軌道電子を維持しているのもニュートリノが原子核を振動させることでガンマ線の定在波を作り出しているからです。このニュートリノがなくなると複雑な原子が崩壊していき、単純な陽子と電子になります。銀河の隙間に広がるボイドでは、元素崩壊が起きています。宇宙空間にバラまかれた陽子と電子は遠くの恒星から受ける電磁波により、再び電荷を溜めて行きます。そして、電流の流れが始まり、宇宙の輪廻が回ります。

宇宙を流れる星間物質から星が生まれ、複雑な恒星系を生んでいく仕組みを説明しました。次回は、誘電体バリア放電としての地球を考えてみます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?