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変化の時代。伝統を尊重しつつ、変化を続けること

JABです!「起業」と聞くと、古きを取っ払って、新しきを想像するというイメージが強いと思いますが、私が思うに起業して大きく育つ事業は「過去から現代、そして見据える未来までが一つの線で繋がれている」ものだとかんじます。

さてさて、弊社HighRate(私にとっては2社目)でも、「新たな価値を創造する」という経営方針を持っています。航空業界に長くいた私と代表は、その業界に新たな価値を創造し、提供していくことを一つの目標としています。

コロナの影響もあり、業界としても甚大な損失が出ているところではありますが、それを少しでも解決できる手段はないかというところを事業の一つとしています。

「新たな価値」はこれまでの歴史や伝統の上に成り立つ。

新たな価値というと仰々しいので、「新しいことに挑戦する」というイメージでいいのですが、この新しいことに挑戦というのは、よく勘違いされがちなんですね。

私たちは、

古いもの(伝統など)を取っ払ってから新たなものを創り出すということは考えていません。

なぜなら、確実に伝統の中には実績や経験値、業界的第6感などがあり、それらは何にも替えがたいものだと思っているからです。

例えば、、、

長距離の移動手段として地球上最も速く乗り物は飛行機です。これをもっと速くしたいと思った時に、飛行機の速度をさらに高速化したり、離発着の時間をより効率化により短縮したりと考えた時、ベースとなる基礎知識は過去の経験値や実績から有効なデータを元に改良を加えるという手法になります。

一方、、、

完全に別の手段を考えた場合は、過去の伝統などは全く関係なくなるかもしれませんね。「どこでもドア」を開発して、移動間は別次元空間を移動するなんてことを考えた場合は、伝統や経験なんてほぼ皆無なのでゼロから作り上げていくことになりますが、これはちょっと現時点では実現可能性が低い。

そう考えた時に、私たちができる領域としては前者のような考え方ですね。

既存のものをより便利に。既存のものに新しい仕組みを。

といった方法で「新たな価値」を作っていくことになります。つまり、私たちがやろうとしていることの中には必ずといっていいほど、「伝統や既存の文化、実績や経験値」が根底にあることになります。

伝統を全て守っていては前に進めないこともある

伝統の上に新しい価値がのるとはいうものの、全ての伝統が必要と言うわけではないと思っています。

伝統とは過去から積み上げられてきたもので、変化が急激な現代においては全く時代錯誤なものも多く残っています。

なので、伝統が全てではないという思考は常に持っています。

尊重はするけど、絶対ではない

ということですね。変化させるべきところは変化させないと、時代にはついていけないし、新しい挑戦はできないんですわ。

これまで4年間で様々な「新しい挑戦」をしてきましたが、たいていが伝統のあるところに、私たちが新しい風をもちこみ提案する形でのスタートが多いんです。そこで1番の障壁になったのが、この「伝統や過去の実績、経験、慣習」に少しの変化を与えることです。

往々にして、現場の若い人たちはこの変化に必要性と可能性を感じ、共に変化させようとしてくれます。しかし、変化ができないのは「そのさらに上の人」の存在が大きいことは間違いありません。(もちろん全てがそうとはいいませんが、、、)

「変化させるべき」というところを変化させない力が働くのは、「それは不要」と判断されたのであれば納得ですが、実はそうじゃないことがほとんど。

自分が新しいことに責任をおいたくない
自分がいる残り数年くらいはそんな面倒なことはしたくない

直接的にそういわなくても、話をしていればそんな考えが見え見えなことばかり。

こんな組織体制では、新しいことに挑戦し、変化の時代についていくことなんてできないんですねぇ。

有効な変化を阻害する要因はできれば、プロジェクトからは排除したいし、そうしなければ組織は衰退する一方ですよね。

「伝統を全て守っていては、前に進めない」

のではなく、

「そもそも前に進みたくない」

という状況かもしれないと、今これを書きながら感じました。

新しいこととは、すなわち時代に柔軟に対応し変化すること

今回の新型コロナの影響を見れば一目瞭然です。

これまで多くの企業が経験したことのない状況に見舞われました。

人の移動がなくなり、消費は減り、営業すら制限され、働き方も問われる

そんな時代に突入した今だからこそ、「時代に柔軟に対応する」ことができている企業が生き残る、またはさらに加速度的に成長するという状況がほぼほぼ可視化されたと思います。

順応・変化できなかったところは、潰れたとか、前代未聞の大赤字を出してるとか、株価が劇的に低下しているとか。。。

時代の変化に順応し、変化することの必要性は誰もが認識している今だからこそ、「伝統を尊重する」という考えが抜け落ちないように意識しなければと思います。

事業として成り立たせるために、伝統と変化の共存が必要

そもそも、新しいことだけ考えたり提案したりしていても、その業界の伝統を理解していなければ、事業としてスタートすらできないんですよね。

新しい挑戦をする組織と既存の伝統の上に成り立ってきた組織がひとつの「変化」に同じベクトルで進んでいくには、そもそも相互の理解が必要で、伝統を無視して、新しいことだけやるといったスタンスでは変化は起こせません。

変化を起こすことの向こう側に、事業の収益化があるわけですから、スタートするところは絶対にクリアしないといけないんです。

そのために必要なのは適切なバランスでの「伝統と変化の共存」であり「相互理解」なんですよね。

新しい変化を起こしたい人は、

まずは伝統や実績経験を理解しろ。そして、その伝統の中にある「時代との齟齬」を相手にわかるように説明できるようにして、提案すること

これまでの伝統を知る人は、

変化する意味や意義(メリット)を理解しろ。そして、経験上外してはいけない伝統は相手にわかるように説明して、守ること

相互が前向きな姿勢でお互いを理解し合うことが前提条件なんです。

その次の段階として、事業として成立させるための方策を立てていくことになりますね。

変化の時代に、効率よく生き残り成長させる

変化の時代なんだから、変化に順応していきそのとき・その状況にあった事業を進めていくことを失念しちゃいけないよ〜。

これができるかできないかは、経営陣の柔軟性にかかっているし、その時の資金状況などにもよるかもしれない。

でもそもそも、理由なく変化を拒む体質の企業や組織は一気に衰弱していくと思う。そうでなければ弊社の価値自体がなくなってしまうぅ・・・w

必要なところは変化させる、新しいことを取り入れる(挑戦する)、そして守るべき伝統は守る。これができてこそ、急激な時代の変化に対応して効率よく生き残る企業や組織になれると思ってます。

余談

大きな組織になればなるほど、そして古くからある組織であるほど、変化が苦手なのかなぁ。

「現場はやりたくても、上の許可がおりない」

という状況って世の中にありすぎて萎える。クライアント側の担当者とその上司の温度差には毎回度肝を抜かれるw

担当者は上司の空気感とか考慮して打ち合わせに参加してほしいと思います。

肌感的に「おっ、これはいける」って感じで、担当者と準備を進めていても、いきなり「やっぱり上司の理解が得られず今回はボツで。」とか言われると、これまで準備してきた時間を返せ!!って思っちゃいますよ。


話は変わってオンライン航空祭というものをほぼほぼボランティアで行っているわけですが、これも一つの変化を生み出すためにやってます。コロナ禍の状況のみに適応する事業ではないんです!

コロナ禍で多くのひとの生活が変わったり、順応するためにオンライン化される領域が増え流ことによって人々のオンラインアレルギーがなくなった今(そしてその先の近い未来)だからこそ、航空祭はリアルだけじゃなくてオンラインでも楽しめるコンテンツだと理解してもらう下地作りです。

今後一生航空祭がなくなるなんてことはあり得ないと思っています。必ず2021年はどこかでリアル航空祭が開催されます。

そんな時に今回のオンライン航空祭で培った知識や技術を、リアル航空祭の中に、「新たな価値」としてリアルとオンラインのハイブリッドな楽しみ方ができるように、プランニングしていますよ〜!!

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