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海外で通用する認知症ケア専門士になる!

【いよいよ認知症専門士の試験①】

Dementia Care Expart(認知症専門士)の試験がいよいよ迫ってきました。テキストが届いた8月後半から勉強を始めて、もうすぐ4カ月が経ちます。

特定技能介護試験対策のオンライン教材作りが一段落ついて、〝さて、次は何をやろうかな〟と空白ができたところに、知人から国際認知症ケア連合の方をご紹介頂きました。

まだ認知症専門士ではないのに、オンラインイベントのスピーカーになったり、公式Facebookで講義動画を投稿し続けたりと、積極的に活動してきました。

日本だったら、〝なんだ、こいつは?〟と叩かれていたかもしれません。そりゃそうでしょう、まだ認知症ケア専門士ではないのに幅を利かせていたら、周りは気分が悪くなりますよね。

ところがフィリピンでは、日本人ということだけでブランドになります。しかも、国際認知症ケア連合のトップと繋いて頂いたおかげで、ある程度自由に発言ができる〝コネクション〟を与えてもらいました。

階層主義的な文化背景を持つフィリピンでは、肩書やコネクションが重要になります。大した実力がなくても、日本人であること、上層部にコネがあること、でフィリピン人は素直に従ってくれます。

と表面的には見えますが、裏ではちゃんと上司になる日本人の実力を見抜いていて、その上でうまく立ち振る舞ってくれています。フィリピン企業で長く働いてきましたので、そのあたりの事情はよくよく理解しています。

上から降りてきた命令も、表面的には従いますが、現場がやりたくないことだったら、うやむやにして流して終わりになります。

だからこそ、実行部隊である現場キーパーソンとの信頼形成が大切になります。

階層主義だからと言って、ポジションにあぐらをかいているだけでは現場は動かないのです。なので、私は、現場キーパーソンが誰なのかを見極めて、その人が喜びそうなことをせっせとこなしていきながら、信頼関係を築いていきました。

【いよいよ認知症専門士の試験②】

さて、昨日は模擬試験が行われました。オンライン模擬試験です。「認知症ケアの基礎」「認知症ケアの実践」「認知症ケアマネジメント」の3科目です。試験時間は合計6時間、長い。

知識を得るのも大切ですが、オンライン試験に慣れるのもポイントかなと思いました。とても長かったですが、試験前に雰囲気を味わうことができて良かったです。

今週の日曜日が試験ですので、あと一週間追い上げの時間があります。ここからが一番伸びる期間です。認知症ケアに関する英語には慣れてきましたが、まだまだ覚えなくてならない英単語や知識がたくさんありますので、最後まで頑張ります。

そんな受験者のために、運営側から試験対策クラスが設けられました。有料のクラスです。メッセンジャーでグループをつくり、Specialist と呼ばれる人たちが、Zoom講義をしたり、試験対策問題を出したりしてくれるのです。

グループチャット内は、最初は英語だったのですが、途中からタガログ語に変わったためついていけなくなりました(笑)なので、Specialistが作った問題をひたすら解いています。

しかし、Specialist が作った問題は、解答の解説がほとんどなく、テキストと照らし合わせながら進めていくため、時間が掛かります。

また、解答が間違っていることもありますので、素直に信じてしまうと本番でひどい目に遭ってしまいます。解答が間違っているというより、設問自体がおかしいというのもあります。有料クラスなのにクオリティが...です。。

しかし、私も試験対策問題をひたすら作っていましたので、問題作成者の気持ちはよくわかります。問題を解くのは1~2分の出来事ですが、その問題を作り出すのには時間と労力と知識が必要です。

何時間もかけて作った料理も、食べるのはあっという間というのに似ていますね。

【いよいよ認知症専門士の試験③】

フィリピンでのDementia Care Expartの試験は去年からスタートしたばかりです。しかも、今年からいきなりオンライン開催になり、まだまだ準備が整っていないのだと思います。私としては、コロナさんの恩恵を受けて、オンラインで受験できるのだから、ありがたいと感謝しています。

そして、いろいろと未整備だからこそ、本当の実力を身に付けるには逆に良い機会です。もちろん、試験には合格したいですが、それ以上に、認知症の専門家として、本物のプロフェッショナルになりたいと思っています。

話は変わりますが、ビジネスとして私が去年から取り組んできた、特定技能介護クラスの指導や運営の価値はどんどん下がってきています。なぜなら、試験合格までのプロセス整備が進んだため、そんなに努力しなくても合格できるようになったからです。

教育とは、目に見えない価値の提供です。受け入れ施設が、私にお金を出す理由は、試験合格が来日の条件になっているからです。もし制度が変わって、試験合格が条件にならなければ、おそらく私の仕事はなくなるでしょう。

試験合格が容易になったという意味では、それに近い状況が迫ってきているということです。〝試験合格率〇〇%以上!!〟という宣伝が空虚になります。

となると、次は私自身に本当の実力をつけて、自分の名前(ブランド)で勝負するしかありません。今までのように、テキストに沿って効率的に最短距離で合格させる教育ではなく、試験合格は当たり前、その上で、生徒さん達が現場に出た時に役立つ知識や考え方を教えていかないと、ビジネスが続かないなと考えています。

そんなわけで、Dementia Care Expartの勉強は、私のビジネスにも深みを与えてくれています。ラスト一週間、しっかり頑張ります!

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