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戦後安全保障の終了

我が国は敗戦後、自国の安全保障体制を国連や米国に委ねもっぱら経済優先で走って来た。

現憲法草案を書いた米国民生局員はその中身について『日本を非武装化し安全保障を米国に委ねさせる為のものだ』と発言している。

それそのままに我々は自国の安全保障体制を米国や国連中心主義として来た。
且て小沢一郎は『国連中心主義』とハッキリ明言し、戦後左翼も国連を中心とした国際機関を中心に我が国は安全保障体制を取れば良いと主張。

我々日本人も敗戦後教育により、それが正しいと刷り込まれて来た。
正に、憲法前文にある通り自らの生存をどこの誰とも判らぬ平和を愛する諸国民に委ねきっている。

しかし今般、ロシアのウクライナ侵略により国連の機能不全がより顕著になった。
例えば、今迄は『核』について核保有国だけがどうするのかを決めて来たが北朝鮮の様な国が核を保有すれば全く国連なるものはどうするのか手立てがない。
幾ら制裁をかけようが独裁非民主主義専制国家では国民が飢えて死のうが全く意に返さないのだ。

米国大統領がジミー・カーターの時代、カーター大統領はソ連に融和策を取ったが、それを見たソ連はアフガンに侵攻した。
後にカーターは『自らのソ連融和策は間違い』と認めるに至っている。

例えば、中華人民共和国への政策も『経済的に豊かになればいずれ民主化する』と融和策を取ったが明らかに間違いである。

ソ連は国連安保理常任理事国で、崩壊後のロシアはそのまま常任理事国に居座り続けている。
また先の大戦に於いて全く参加しておらず戦勝国でもない中華人民共和国は国連常任理事国である。
この二国は『非民主主義国家』である。

非民主主義国家である常任理事国ロシアは我々日本人が無念無想で頼り切って来た『国際連合』なる安全保障体制を空論に変えてしまったのだ。

ならば『第二国連を作れ』や『新たな国際機関を作れば良い』等と言う人もいるが、それもまた無知蒙昧な話しだ。
現在の国際機関で上手く行かないものが新たに作ろうと上手くいくはずはない。
所詮は『戦勝国連合』なのだ。

独立主権国家としての要件を全く満たさない憲法を後生大事に持ち、またその憲法が国連憲章に抵触しているのだから救い様がない。

我が国の憲法は『国連憲章』に基づいており、そして日米同盟もまた国連憲章に基づくものだ。
しかし、その条文は国連憲章に抵触する矛盾したものだ。

その国連が機能不全に陥っているのであるから、憲法や日米同盟に基づく我が国の安全保障体制は見直さなければならない。

国連中心主義なる安全保障体制は終了したのである。

そして今やらなければならない安全保障体制は主権独立国家としての要件を満たす憲法と主権独立国家としての武装である。

経済的相互依存や国連中心主義で安全保障体制が出来るわけもない。

国際機関や金は単なる『手段』であって『目的』ではないとハッキリ認識すべきである。

目的とは『主権・生存権』の確保である。


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