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マムシの行動哲学って…?

おはようございます!事務局の桜井です。
今日は成人式ですね。新横浜には近づけません(笑)。*横浜アリーナが会場のため

毎回、ボスから教えていただいたたくさんのことの中から、強く印象に刻まれた話をご紹介しています。今回は『マムシ』のお話です。

もう6年も前の秋のこと。私は縁あってこの事務所に籍を置くことになりました。当時は4人の常勤スタッフがいて、彼女たちと一緒に丸二週間の入社時研修を受講しました。テーマごとに専門の講師をお招きして、それはそれは充実した時間を過ごしました。

もちろん、ボスの話もたくさん聞くことができました。私はあの研修のおかげで、「これでやっと生きていく意味が見つかった。居たい場所が見つかった…」と実感することができました。決して大袈裟ではなく、それまでの人生はイヤなことばかりで、学校も会社も、勉強も仕事も、ただただ惰性でしかありませんでした。

同じように惰性で、単に食べていくためだけに応募した私でしたが、ボスに出会えて、ラッキーなことに採用してもらえて、毎日が楽しくなって人生が劇的に変わりました。採用面接の時点で兆しはありました。それが決定的になったのが、あの入社時研修でした…。

ある講座のなかで、ボスのモットーとして『マムシの行動哲学』というお話がありました。具体的にいうと、『待たない・群れない・信じない』です。これについてご紹介していきます…。

まず、待たない。
これは、待っていても状況は何も変わらない。それどころか、むしろ悪化してしまいかねない…ということです。

研修では、「もしも、ただひたすら待ち続けていたとしたら、何が起こると思う?」と質問されました。3分後に各自の意見を答えたのですが、ボスは言っていました。

「ボクの経験上、『何も起こらない』ということが起きるんですよね。時には、自分にとってどんどん不都合な方向に行ってしまうことさえある。だから、ある時、もう待つのはやめようって心に決めたんですよね」

そして、戦場で部下の報告を受けたナポレオンが言ったとされる、「なに?状況が悪いだと?状況は私が作るのだ」という逸話を教えていただきました。

つぎに、群れない。
仕事の目的、やり方、時間配分、予算配分…。すべては自分ひとりでコントロールする…ということです。

人間ふたり集ったら、「ランチは何にする?」と相談して協議して、自分の意向を通そうと思ったら相手を説得しなければならない。限られた寿命と人生の中で、それはムダ。自分がやりたいことをやりたいようにやる。そのために38歳で会社を辞めた…とのことでした。

たしかにボスの仕事ぶりを見ていると、すべてを決めた上で、医師とか弁護士とか税理士とか、各分野のプロに意見を聞いて裏付けをとる…。そんな手順です。チームを作って、ゼロから「さあ、どうしよう」みたいなことは決してありません。

さいごが、信じない。
これは、メディアの報道も含め、他者の言ったこと、記事に載っていること、本に書いてあることを鵜呑みにしない…ということです。すべてを懐疑的にみる、みたいな…。ただただ相談者の意向に沿って、最善の解決策を提示して実現させる。そのためには、常識や慣習を取っ払うことを厭わない。

そして、『相手の納得こそが正義である』という、ボスが社会人デビューした時に教わったという、『社会の三原則』の話をしてくださいました。ちなみに、あとのふたつは、「世の中には建前と本音がある」と「真実が通るとは限らない」でした。

待たない、群れない、信じない…。その頭の一文字をとって『マムシ』です。

興味深かったのは、『マムシ』で行動すると周囲から疎んぜられるということ。だから、こんな話をわざわざ他者にすることはないし、仕事上は、しばらく様子をみるとか、チームやプロジェクトの和を尊重するとか、体制に逆らうようなことはしないとか、そんな印象を持ってもらえるように意識して言動している…という点です。

でも、自分を支えてもらうあなたたちには、自分の価値観や考え方を知っておいてもらう必要があるので話している。本当の私を知ってもらった上で、助けてほしい…。そうおっしゃっていました。

ボスと出会うまでの私は、ただ待つだけの人生を過ごしてきました。受動的というか、親や教師や上司や先輩に言われるがままに生きてきました。ホントにもう投げやりだった…。そして、結果的に、イヤな目にたくさん遭ってきました。「何のために生きてるんだろう。もうどうでもいいや」と、本気で思っていたんですよね。

ただ、『群れない・信じない』はできていたかな…と感じましたね。ボスのように前向きな意味合いではなかったけれど、何でも話せる友達なんてひとりもいないし、周囲の言うことなんてほぼ信じてないし…。でも、心から信じていないことであっても、周りに影響されて「どうだっていいや」という感じで動いてきたわけです…。イヤなオンナ!人間失格!(笑)

それが変わっちゃったんだから驚きです。「お給料もらえれば、どこだっていいわ」とテキトーだったこの私が、いまや「困っている人たちを助けたい、ボスの役に立ちたい」なんて心底思っちゃっているのですからね。

研修の中では、『人は変われる』という話もありました。たったひとりの人との出会い。たった一冊の本との出会い。たった一曲の歌との出会い。たった一枚の絵との出会い。たったひとつの映画との出会い。たったひとつの場所との出会い…。

そう聞いて思いましたよね。ハローワークで求人票を見つけて、応募して、面接を受けて、ボスと出会うことができた…。実感できました、『人は変われる』ということを。

あれから丸五年。昨年の12月は、入社時研修をマンツーマンで受講したかのような貴重な時間となりました。私自身、さまざまな経験と知識が増えたことで、かつて聞いた話も、より深い次元で受けとることができるようになったのかな…と感じています。

私だけの胸にしまっておくのはもったいないから、これからもご紹介していくつもりです。そう書きながら、次回のテーマを思いつきました。『ビジネスは論理的に。プライベートは情緒的に』というお話をお届けしたいと思います。

横浜は快晴です。成人になられるみなさんの門出には相応しい太陽が微笑んでいます。
みなさんの地域の成人式が、どうか荒れませんように…。それでは、また。

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