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夢と金 要約

本書を読む人に気をつけてほしいこと

それは「著者はエンタメ活動を前提としている」です。

だから「お金稼ぎたいっす!」が目的の人というより、
「エンタメを届けるために、お金という障壁をどうやってクリアする?」

が大前提という話です。(当然、ビジネスにも転用可能)

だから、

普通の人が読んでも、「おー勉強になったなぁ、おもしろい話やなぁ」ぐらいにしかならないのかなって思った。

エンタメを前提としている、ことを頭に入れておかないとそういうことになります。
(エンタメと非エンタメの区別ができてない)

だって、読みやすいし、具体例混じりなので読み進めるほど、腑に落ちる感覚。

んで、最後に残るのが「勉強になったなぁ」それで終わり。

その人にとってはただの「エンタメ本」になりかねない。

でも、それで終わってほしくない。

自分の仕事や活動が、非エンタメなのであれば、エンタメ要素を加えればどうなる?

(エンタメ要素が必要ない場合もあるため見極めが必要)

そこに+aが生まれるなら、投資する価値はある。

これほどまでに
多くの理論理屈を実体験に落とし込んで、その体験が一冊の本に綺麗にまとまってる本
なかなかないと思います。

やっぱり実業家って忙しいから執筆にそれほど時間をかけれないんです。

一般的なのは、過去の事例に理論理屈を当てはめてそれを一冊の本にする。客観性をかなり持たせてる性質があるんです。

でも、著者自身が経験したことの本って

その人の視点100%で書かれてるから

また違った勉強になるんです。

だからこそ、貴重で、得られることはたくさんある本だと思います。

ぜひエンタメ本で終わらせず、自分の活動やビジョンに落としこんでみてください。

(すみません、個人的な感情が上乗せされてしまいました。)


【注意喚起】初めて読まれる方へ

本noteは文章量が多いです。
「1冊の本を読む」という心構えで読んでください。

本書の内容は、というと
「革命のファンファーレ」(2017年)の2023年版とも言える本で、2017年と比べると内容は結構変わってるなぁということが、確認できます。

「富裕層」や「NFT」、「これから売れるもの」

など。

身の回りには起こってることだけど、僕たちが目を向けていないこと、だらけです。

では、本題です。

知識があることで救えた命

このインターネットが発達した世界で、知識不足ということがどれだけ危険なのか。

2022年の4月23日に知床観光船沈没事件が起こったことは、まだ記憶にあると思います。

26名中20名の方が亡くなりました。

その事故の原因はなににあるか?

整備不良?
無茶な運行?

そんなものはまだ表面的。

なぜ、整備不良になった?

整備できなかったから

なぜ、整備できなかった?

と問われると、行き着く結論は「お金」なんですよね。

お金を捻出できなくなり、お金がない状態でもお金を作るために、運行せざるを得なかったんです。苦しい。

観光業はコロナにより大打撃を受けたけど、大抵の人はコロナを原因にして終わる。

だけど、大切なのは「予測不足の事態に備えて、選択肢を持てるだけの知識を入れておくこと」です。

知識があれば、「手を引く」という判断もあったと思います。(もちろん、僕たちは内部の関係を覗くことはできないのでとやかく言えない。)

この事件が起きる前、
経営陣は「このままいくとやばい」ということで、資金を調達するためにクラウドファンディグを開始したのですが、まあ失敗。

これが成功していれば、資金の問題はクリアできていたかもしれない。

救えなかった命が救えたかもしれない。

足りなかったのは、クラウドファンディングの知識。

この例で知識の重要性を知ってもらえたと思います。

「安い」の裏にいる富裕層


エコノミークラスってありますよね。

あんなにすごい乗り物なのに、
僕らが安く飛行機に乗れるのには理由があります。

ちょっとびっくりですが

その理由とは、「富裕層がいるから」です。

たとえば、東京からニューヨーク

飛行機の座席は全部で244席

そのうち
エコノミーは147席
プレミアムエコノミーは40席
ビジネスクラスは49席
ファーストクラスは8席

全部説明すると長くなるので、詳しい数字は省きますが、

これでエコノミーの値段は22万円くらい。
ファーストクラスは188万円。

じゃあ、試しに

全部エコノミーにしてみると、一人当たりの値段が5万円増えるそう。

そうなんです。

エコノミー以外のVIPなお客さんが僕らエコノミー勢の5万円の負担してくれていたんですね。

感謝です。

これが資本主義の実態です。

機能を売るか、意味を売るか

本書にプレミアムとラグジュアリーの違いが説明されています。
パクります。

プレミアムとは、「競合がいる中での最上位の体験」
ラグジュアリーとは、「競合がいない体験」

本書より

です。

この競合とは、「比較されるもの」のことで、機能がこれにあたります。

機能は比較できますよね。

トヨタは安定していて、壊れにくい。まさにプレミアムで、性能はピカイチです。
競合に日産や、ホンダがいます。

じゃあ、ランボルギーニは?
ランボルギーニに実用性なんてないですよね。
車高低いし、うるさいし、やたらスピードでるし。
でも、買われていますよね。
誰が買いますか?

富裕層ですよね。

何のために?
近くのスーパーに行くなら、日本製の軽自動車の方がいいに決まってる。

富裕層が買っているのは、利便性じゃなく、
「ランボルギーニである意味」を買ってるんです。
ランボルギーニはみんな知ってるけど、なかなか持ってる人がいない(希少性)

ここに意味があります。

それは
「こんな車買えちゃう俺、ドヤッ」
です。

ラグジュアリーがわかりやすく数式化されています。

ラグジュアリー = 認知度 ー 数

つまり、みんなが知っていて、数が少ない。

ここにラグジュアリーや意味というものが生まれます。

また今の時代、機能の差別化は難しくなってきています。

もうどこの飲食店にいったって、美味しいし、
人気な商品を買えば、どれも品質はいい。

機能の市場はレッドオーシャン

それよりも意味を創造し、意味を売れ。

意味の中には、ラグジュアリーやストーリー性、ファンなど、が含まれています。本書で紹介されています。

ちょっと整理 

ラグジュアリーと意味がごっちゃになってしまいましたが、
意味の中にラグジュアリーが含まれてると思ってください。

ここまでで登場したのは、
「機能」と「意味」

「意味」がざっくりすぎるので、もう少しまとめます。
意味にはたくさんあって、ラグジュアリーやストーリー性、支援、不便など。

意味を持たすことで、新たに価値をつけることができる。
機能での差別化が難しくなった現代。
意味をもたすことで、価値を創造することの重要性を本書では説いている。

NFTの正体

NFTとは、代替不可能なトークンのことです。
代替ってワード自体馴染みがないですが、
要は「変えがきかない」ということ。

例えば、世界で初めてのツイートはTwitter社CEOによるもの。

「世界で初めて」というのは代替不可能です。

そのツイートはNFT市場で3億円超えで売れたそう。

NFTのわかりにくい点は、コピーやスクショは誰でもできる点。

つまり、デジタルだと所有者がわかりにくいが、それが丸わかりになったのがNFT。

NFTの説明はここらへんで。

NFTでなにができるん?

これだけ聞いても、
「NFTって必要なくね?」
「なにができんの?」
って疑問が浮かびます。

ではここで、
著者が実際にNFTでしてることを紹介

NFTで資金調達

これまでの説明で、NFTの必要性はどこにも感じれません。
それもそのはず。
NFTに機能はなく、意味なんです。

ラグジュアリーの説明を思い出してください。
ラグジュアリー=認知度-数

なにも面白くない世界で初めてのツイートが量産されたら誰も欲しがらないし、値段もつかない。

世界で一つだから意味があるんです。
Twitterは誰でも知ってるけど、世界で最初のツイートはひとつだけ。

だからそこに意味があり、価値があるんです。

著者はこの意味を創造し、NFTで資金調達しています。

例えば、著者の絵本。

絵本の何ページかをNFT市場で売り出してみたそう。

当然、彼の絵本の認知度は高く、その中の数枚なので、それなりの額がつくんです。

これまで、絵本の原画なんて展示会で見ることしかできなくて、当然所有権は著者のもの。

だけど、NFTによって所有権を売ることが可能に。

これで資金調達の手段が一つ増えたんです。

資金調達ができるようになると、さらなるクオリティーのエンタメを届けることができる。

NFTで人を救う

もう一つ。
NFTによる支援。

NFTアートを作成し、そのアートの代金は「〇〇施設の子供たち」に贈られる。

という、もの。

つまりNFTを買うことが支援になる。

ただの支援じゃない。

「誰もが確認できる支援」だ。

「〇〇にX円寄付しました!」って言いたいけど言いづらいじゃないですか。

でもやっぱりちょっと知ってもらいたい。(俺、支援してるんやで)

その役割を果たすのが支援NFT。

NFTは購入履歴が丸わかりという性質をもつ。
お金の行き先と購入金額が。

著者はここに、「意味」を見出し、作成したわけですね。(よくこんなん思いつく)

まとめ


夢を追うためにお金は必要。
資本主義の世界に生きている限り。

お金を生む手段は「モノやサービスを売る」だけではなくなった。

情報の高速共有によって

正しいことが正解でなくなり
あえて「不正解」にすることで意味が作り出させれる時代だ。

大切なものを守るために、情報に触れ、知識を入れろ。
お前の努力不足で、お前が大切にしてるモノを殺すな。

以上。


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