サウジアラビア人とエジプト人からフィードバックをもらった話

今週はドバイにいる。セミナーに参加しているのだが、中東の多国籍な皆さんとのディスカッションから、色々と気づきの多い日々を過ごしている。

そんな中でも、サウジ人男性と、エジプト人男性とランチをしていて何気ない会話から色々と考えさせられたのでメモしておく。

基本的にビジネスシーンでは、僕は日本についてどう思うとか、国と国の関係性に言及することはほとんどしない(深く仲良くなってからは別)。変な地雷を踏んでしまって関係がややこしくなったりすることを避けたいからだ。

でも昨日のランチでは彼らが突然、日本について言及し始めた。

(エジプト人・HR)ジャック、知っているか?中東の人々、少なくともエジプト人はものすごく日本をリスペクトしている。世界でもっとも偉大な国だと思っているよ。一時的に偉大であった国は、世界に沢山ある。しかし、これだけ長く栄えている国は他には無いよ。素晴らしい事だよ。だから僕は君の話をもっと聞きたいよ。(彼は天皇制のことを言っていると思われる)
(サウジ人・役人)僕も同じだ。昨日空港からレンタカーを借りるとき迷わずに日本車を選んだ。日本車以上に素晴らしい車は無いよ。もちろん、日本経済が苦戦しているのは知っている。サウジ政府もかつてはNECとか日本のシステムを使っていたが、どんどん中国製に切り替えている。でも中国のやり方はひどいんだ。何百億もするシステムをタダで売るんだ。そうしたらどんな組織だって買うだろう?そうやって最初にタダでユーザーにしておいて、後から彼らのいう事を聞かなくてはいけなくなるんだ。日本はもっとまっとうなビジネスのやり方をするだろう。そういう方が本当は正しいと思うよ。僕らはもっと日本人とビジネスがしたいと思っているよ。

なまりの強い英語だったが、そんな感じの事を言っていた。

自分は「日本SUGEEE」論者では無いし、半径5mで聞こえてきた声から何かを断定することもしない。また、海外でビジネスをしているからこそ、日本という国がビジネスで負け続けているという事実は肌で感じる。

でも一方で、こうした外からのリスペクトがまだあることを知っておくことは大事なことだと思う。過度に悲観的になりすぎず、自分たちの持っている対外的なイメージや潜在能力を、うまく活用していく事につながるからだ。

日本が、本当に「終わった国」になってしまう前に。きっとあまり時間は無くて、あと10年くらいが勝負だろう。

自分も、出来ることを頑張りたい。頑張っている人と組織を自分の専門性で支援すること。そうした活動を通じて、日本人として海外で発信すること。それがわずかながら自分が出来ることだ。

・・・そんなわけで印象的なドバイの旅でした。予定は無いけどまたいずれ訪れてみたい。(というか仲良くなったサウジとエジプトの友人を訪ねるのが次の目標^^)

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