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H小学校

かたつむり目を逸らすたび増えている斑鳩町立H小学校の生垣

菩薩半跏像で有名な中宮寺から、国道を越えてJR法隆寺駅側へ抜ける。田圃の向こうに校舎が見えてくる。彼女は七才で、この学校に通っている。いつも三時に帰宅すると、まずおやつを食べ、そのあとは教科書を父親に読み聞かせたりする。1975年に書かれた詩は、静けさとともに50年後の教室に、そして我が家のキッチン(床にこぼれた西瓜の種が発芽している)に到着し、美しい詩は美しい詩のまま生き続けるということを鮮やかに見せてくれる。



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