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不在

ぼくの人生のうち少なくとも二十五年間は自転車の上で費やすことになるというアプリの通知

大英博物館図書閲覧室。現在、円形のホールにほぼ本は無く、ただの観光スポットだ。返書が届かないので来てみたがこの有様。世界最古の物語はどこにあるのか。あなたはホールをぐるぐる歩き回りながら考える。本の代わりにアーカイブに導くタブレット端末があり、司書の代わりにガイドロボットがいる。博物館長は空席で閲覧室長は不在だ。そもそも閲覧許可を求める手紙は誰に託せばよかったのか。


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