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歴史能力検定(歴検)一級日本史の勉強法(+共通テストの勉強もちょっぴり)【前編】

こんにちは。こんばんは。

 私は去年の11月に第43回歴史能力検定(通称 歴検)の一級日本史を受験しました。
 結果は100点満点中80点。
 高得点とは言えないものの、合格点の60点に比べるとそこそこ余裕をもっての合格。
 漢検や英検などに比べると歴検はややマイナーな試験で、ネット上には歴史能力検定(特に一級)の勉強法や過去問はほとんど載っておらず、私自身何をどう勉強すればいいのか不安に感じながら試験勉強をしていました。そのため、今回は歴検1級日本史に合格した私の勉強法を率直に紹介しようと思います。もちろん勉強法は十人十色だと思いますし、自分の勉強法が完璧だったとはちっとも思いませんが、参考にしていただければと思います。

 はじめに、歴検とはどういう試験かを軽く説明しようと思います。歴史能力検定はホームページによると「問題が多い地球全体の共生を目指し、協力して平和の維持と課題解決に努めるために自分の歴史知識や理解力がどの程度かを測」るための検定で、今年で始まりから28年目を迎えます。試験は毎年11月。受検者数は延べ56万人ほどで、漢検や英検などのメジャーな検定に比べれば少ないものの、それでも多くの人が受験しています。10代の受験生が多いのが大きな特徴です。
 受検するメリットとしては高卒認定試験や全国通訳案内士試験の一部科目が免除されることです。また、1級に複数回合格すると、合格回数に応じて「修士」「博士」「大博士」という称号や記念品がもらえるみたいです。(もちろん大学院に行って取得する修士号や博士号とは全く別物です)
 歴検1級日本史の難易度としては、「学校での学習にとらわれない広い範囲から出題」されており、一般的には大学以上のレベルと言われています。合格率は年々変化しますが、前回は17.5%とやや低め。難関資格の一つと言えるかもしれません。とはいえ、合格点は60点と低く、しっかり勉強すれば合格は狙えます。

 次に、受験した背景について。私は大学の1回生(もうすぐ2回生)で、受験生のときに共通テストでは日本史を解き、一問間違いで97点。歴検を受けると決めた時点である程度基礎的な日本史の知識は頭に入っていたかと思います。昔から歴史は好きで、小4で歴検5級(小6レベル)小6で歴検準3級日本史(難関高校入試レベル)をとっていました。ここで一つ断っておくと、得意なのは歴史だけで、他の教科は全くできません。
 4月から大学生になり、実力試しのつもりで歴検一級を受けようと思いました。5月くらい(試験の半年前)に書店で過去問を購入し、とりあえず時間をはかって解いてみると結果は38点。解説を見ても知らないところが多く、これから相当勉強しなければならないなあと感じました。とは言いながら、その後9月くらいまでは手付かず。そこから2か月半あまりで合格できた私が使った参考書等や勉強法を紹介しようと思います。

➀Winning COM.-PASS 日本史の整理と演習
 これは大学受験で使った参考書で、大学生になって改めて新品のをアマゾンで買って解きなおしました。文系も使う問題集で、出てくる用語の難易度は共通テストに比べるとやや難しめ。暗記は用語集や一問一答本で済ませてしまおうと考える人もいるでしょうが、実際に漢字で書くことを求められる歴検などでは少し危険かと思います。テスト本番で「答えはわかるのに漢字が分からない!」となってしまうのが一番悔しいでしょうから、実際に書き込んだりする問題集(Winning COM.-PASSのような)を使って勉強するのが良いと思います。一つ注意点があるとすると、単に1周するだけだと最初のほうに解いた内容はわすれがちなので、常に前のページに戻って復習すべきだということです。私はできるだけ毎朝ウィニングコンパスを開いてそれまでに解いたページを見返し、特にそれまでに一度間違えたことのある問題を重点的に復習していました。

②日本史一問一答【完全版】2nd edition (東進ブックス 大学受験 一問一答シリーズ)
 歴検の勉強で一番使ったのがこの一問一答集。受験生向けの日本史一問一答の中で一番分厚く、一番難しいと言っても過言ではないのがこの東進の日本史一問一答。特に【完全版】は異常に難しく、受験ででてくることなどほぼありえない用語も結構載っているほどの網羅性。そして歴検1級についても、この一冊を完璧にすれば落ちることもまずないだろうと言えると思います。実際私もこれで勉強し、そこで出た問題と似た問題が本番でいくつか出ました。(本番のテストを解いた時に答えが「斎蔵」の問題に出くわした時には『一問一答やってて良かった~』と強く思いましたね)
 一回この参考書を見ると分かりますが、多くの人にとってはとても難しいと感じるでしょう。特に共通テストに向けてしか勉強しなかった私には初耳の用語がたくさんあり、最初解いた時は2,3割しか分からなかったと思います。完璧にする必要はありませんが、試験本番までに何周もして少しでも覚えられるようにしましょう。(私は6周くらいして、8割くらいは覚えられたと思います)また、漢字でかけるようにしたいので、赤シートで隠して勉強するときはできるだけ漢字をイメージしながら答えるといいと思います。

③早稲田・慶応の過去問
 歴検の勉強法がわからず右往左往していた時にある方のブログを見つけ、そこにおすすめの勉強法として私立大の過去問をいっぱい解くことが挙げられていました。そのため一番難しそうな早慶の過去問を見つけ、複数の学部の問題を数年分解いて自己採点しました。学部によって問題形式が異なり、記述問題の多い試験の学部は避けた方が効率的です。とくに早稲田の文学部や商学部の問題を解くことを薦めます。なぜ記述はやらなくていいかというと、後でも話しますが歴検の記述は配点が少なく(8点x2問)、記述問題も記述力よりも知識を問われるので、一問一答しているほうがはるかに点がとれます。歴検がこんな知識を問うばかりのテストで良いのかと心配してしまいますが、そういうテストなので仕方ありません。
 早慶の過去問ですが、点数は気にせず軽い気持ちで解いてみてください。何点だったかはあまり気にせず、間違えた問題はしっかり復習するようにしましょう。
 過去問は東進の過去問サイトにたくさん載っているので、東進生以外でも登録すれば無料で使えるので赤本・青本は買わなくて大丈夫です。

④「ただよび」文系チャンネル
ここにきて急にYoutubeのチャンネルです。今はインターネットの時代ですから、どんな勉強をするにしてもYoutubeは有効活用すべきだと思います。個人的に一番使ったのは「ただよび」文系チャンネルで、論述日本史演習というシリーズを途中まで見ました。が、結論から言うと歴検に関しては効果なし。やはり最初は記述も勉強しないといけないと思って見ていたわけですが、フタを開けてみると歴検の記述の難易度は大学受験に比べると超簡単(知識さえ頭に入っていれば)。まとめる能力などは一切問われません。だから、先ほどいったように記述の勉強をする必要はありません。

ちょっと中途半端ですが、分量が長くなってきたのでここで一端打ち切って残りは後編に回したいと思います。

後編↓↓↓

共通テスト日本史の話をすると思って読んだ人、ごめんなさい。
後編ではもう少し触れます。

最後までこの拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。

参考文献


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