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ミラーニューロンは小手先の省エネモード

ミラーニューロン思考が強いと、そもそも論ができない

 自分がある話題を話し始めると、それと全然関係ない話を始める人っていませんか?

 あるいは、その話題の特定の単語としかつながっていない話をする人っていないでしょうか?

 山田貢司さんのtweetで知ったのですが、これはミラーニューロン思考が強いために起こる現象です。

 2021/12/17に、友人の出演する演奏会があって、目白の東京カテドラルに行きました。

 開場前、入口で並んでいて、私の前に、二人の女性が並んでいました。

 知り合いではなく、ちょっと立ち話をしているという感じのようでした。

 二人共、おそらく60後半~70代。

 AさんとBさんとしましょう。

 Aさんは娘さんが出演されるので来たと言っていました。

 それで、Bさんは、Aさんが話したことを全部、自分の話に持っていってしまっていました。

 例えば、Aさんがこの教会の広さについて話し出すと、Bさんは「この教会のウェブサイトを見たら、三つの違うホールがあって、三つの場所で同時に演奏するのですよね」と話し出しました。

 それはこの教会ではないのがわかったので、私が即座に訂正しました。

 「そうなんですか。でも、そのサイトには、三つのホールがあるとありました」と、私の指摘を全く聞いていないことを言う(笑)

 なぜ話の内容に入っていけないのか?

 山田さん曰く、

 "ミラーニューロンは言葉の取っ掛かりだけを捉えるので、話の内容には入っていけません"

 私の例ですと、「教会の広さ」か「教会」というところに引っかかって、そこから自分の知っている話に移行してしまう。

 事実を述べているのに、自分の思い込み・物語の話に引っ張っていってしまう人も、おそらくミラーニューロン思考が強いのでしょう。

 ミラーニューロンは要するに、小手先の省エネモードです。

 山田さんの説明を見てみましょう。

ミラーニューロンについての山田さんの説明

※↑このtweetには画像がついていますが、なぜか表示されないので、猫写真が見たい方は、クリックして、Twitterに飛んでください。

 まだtweetは続いているのですが、本記事の話題に関連するのは、ここまでです。

 小手先で済ます省エネモードで物事を捉えることを続けてきたために、ミラーニューロンエリアの定在化が起こります。

 そして、人と話せば、余計な伏線で共鳴する人になってしまう。

 話の内容に入っていけないし、そもそも論ができない。

そもそも論ができないのもミラーニューロンが原因

 前述の女性に限らず、例えば、「そもそも、567ウィルスってあるんですか?」という話ができない人、物事の前提を吟味できない人というのは、このミラーニューロンエリアの定在化が起こっているために、本質や内容に入っていけないのです。

 言い方はきついかもしれませんが、労力かけずに物事を処理してきた結果です。

 私の母も、この傾向があります。

 私が話している途中で、違う話題を入れてくることがよくあります。

 だから、「お願いだから、最後まで話を聞いてください。それから何かあれば言ってください」と言うことがあります。

 これは、私が話している時だけでなく、兄や他人が話している時でも起こるので、特定の人間どうこうという事象ではなく、母の脳の話です。

脱洗脳がむずかしい理由

 社会に仕組まれた洗脳から脱出できない要因は多々ありますが、そもそも論ができない、話の中身や本質に入っていけない、余計な伏線で共鳴するという、ミラーニューロン思考が強いのもあるのだと、山田さんのtweetで気づきました。

 要するに、前頭葉だけでタスク処理をしてきたので、深く考えることも、「そもそもこれは本当なのか」と考えることもできないのです。

 さらにテレビや新聞だけでなく、家の中も街中も、前頭葉優位にするものに溢れています。

 テレビと言えば、先日、JR山手線に乗った際、どこを見てもテレビだらけで、とてもウンザリしました。強制的に前頭葉優位状態にする監獄だと感じました。なので、目を瞑っていました(笑)。

 イヤホンしながら歩く、イヤホンで音楽を聞きながら運動する、歩きスマホ、これらは、脳と体の分離が促進し、前頭葉優位状態にするので、とても体に悪いです。

 また、歩きスマホを続けると背中の感覚が死んで姿勢が歪みます。イヤホンを常時つけていると、外の音を感知する感覚が鈍ってきます。これらは、生命線のようなものです。鈍っても何のメリットもありません。

対処法

 tweetでは、山田さんは対処法を書いていませんが、ヒントは出しています。

 ミラーニューロンは「前頭葉だけでタスク処理をするために発生します」と、述べています。

 ということは、ブログの脳トレ記事などで述べているように、後頭葉や側頭葉を使えるようにすればいいのです。

山田貢司ブログ記事「階層構造2_脳トレ

 二つ、前頭葉優位状態から離脱させる音源のリンクを貼ります。


 そして、後頭葉・側頭葉が使えるようになってから、任意の問題を選んで、深い思考ができるように導いてあげれば、ミラーニューロンエリアの定在化を解消できるのではないかと、推測されます。

 ただ、これまで、小手先の省エネモードでやってきた人にとっては、かなりの難行であるはずです。

 もしミラーニューロン思考が強い人を本当に何とかしたいのであれば、本人にその意志があるかどうかを確認し、ミラーニューロン思考から離脱するメリットを納得させることが必要です。

 多分、ほとんどの人は、途中で、諦めるでしょう。

 よって、関わる人は、かなりの忍耐を求められます。

 私は正直、そこまで関わりたいとは思いません。

 山田さんのtweetを読んで良かったのは、余計な伏線で共鳴する人は、悪意でやっているわけではないと、わかったことです。

 次からそういう人に出会っても、少しおおらかに受け止められるかもしれないと感じました。 

 とはいえ、この種のタイプの人との会話は非常に疲れます。

 当事者がまずいと気付かないと、多くの人は付き合いをやめていくでしょう。

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