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JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)

飯尾 彰規
人形峠環境技術センター 廃止措置・技術開発部 鉱山施設課

愛知県出身。2020年入社。岡山県鏡野町と鳥取県三朝町との県境に位置する、人形峠環境技術センターの鉱山施設課に配属。鉱山施設の安全対策工事を中心とした業務に従事。

後輩への説明風景

JAEAに就職した理由

私は大学で地質関係を学んでおり、特に地すべりなどの斜面災害について研究していました。自然災害が地域に与える影響について目の当たりにする中で、自然災害対策に関係した仕事をしたいと考えており、当時はJAEAのことを全く知りませんでしたが大学時代の先輩より、自然災害対策に詳しい人材をJAEAが募集していることを知りました。インターンシップを通じて、自身が学んできたことを活かせるだけでなく、JAEAの業務・研究が多様な分野につながっている点に魅力を感じ、JAEAを志望しました。

原子力発祥の地とも言える「人形峠」でフィールドワークに邁進中!

日本で初めてウランの露頭鉱床が発見された地が人形峠であるということをご存知ですか?
人形峠環境技術センターは、昭和32年にこの地にセンターを構え、これまで66年にわたり、ウランの探鉱、製錬、転換、そしてウラン濃縮までの技術開発を実施し、現在では、施設・設備の廃止措置に取り組んでいます。
私が所属している鉱山施設課では、かつてウランを採鉱していた鉱山施設で鉱害等が発生しないよう、維持管理するとともに、閉山措置を進めるための調査・研究に取り組んでいます。
現在、ドローンを活用した3Dモデルの作成技術などを駆使し、鉱山施設の安全対策工事の現場対応業務を中心に従事しています。現場作業も多く主に自然を相手にした業務がメインであることやセンターが山間部に位置することから、豪雪の中での水質分析の試料採取といった作業もありますが、新しいことにチャレンジできる雰囲気に満足しています。

ドローン操作風景

JAEAは多分野の専門家集団に衝撃!!

JAEAと聞くと、原子力・放射線というイメージがまず出てくると思います。実際、私が学生の時もそうでしたし、今でも周りはそのようなイメージの方が多いと感じます。しかし、実際に入社してみると原子力のみならず様々な業務があり、それぞれの分野の専門家が集まったプロ集団だったという印象を受けました。さしずめ、「知」のるつぼといったところでしょうか。また、業務の必要性や効率化につながることが説明できれば、学生時代には買うことのできなかった必要な機材を購入してもらえるところ、福利厚生(休暇や社宅・社員寮など)が充実しているところに魅力を感じています。

学生時代の専攻は活かせるの?

初めに述べたように、私は学生時代に地質学を学んできました。現在、主に対応している鉱山施設の安全対策工事の業務は、当然ながらウラン鉱山の閉山措置を進めるにあたり、地質を理解し調査・研究を進める必要があり、その点においては、学生時代に培った現場調査に関する知識・技術がかなり活かされています。
なお、入社してすぐに、センター内で発生した斜面崩壊の動態調査の担当を任されたことに驚きましたが、大学で学んできた知識を評価された結果だと思います。

豪雪時の作業風景

まずはインターンシップに参加しよう!

JAEAを先輩に紹介されてからは、JAEAが参加しているリクルート説明会などに参加し、どのような業務があるか調べるとともに、職場の雰囲気などを知るためにインターンシップに参加しました。インターンシップに参加したことで、JAEAの雰囲気(研究室では知りえない現場の雰囲気)もわかり、また、実際に寮での生活も体験できたことで、JAEAで働くことの具体的なイメージがつかめたことから、JAEAへの応募を決める大きなきっかけとなりました。
今は自分の経験をもとに、学生側に就活をサポートする機会も多く、特に今年度は、出身大学の学生を実際に職場に招いて業務紹介をしたり、人形峠環境技術センターに興味がある学生に対してもオンラインで業務紹介等しています。リクルーターとして思うことは、こういった機会に積極的に参加しておくことが入社後のギャップ防止に繋がるため、リクルート説明会だけではなく、インターンシップを通じて実際の職場で仕事を体験し、より職場の雰囲気を感じることが必要だと思います。忙しい学生生活だとは思いますが、ぜひインターンシップにご参加ください!