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【起業支援プログラム第5回レポート】事業会社との連携と資金調達

JAFCOでは起業家支援の一環として、起業支援プログラム「First Leap」を運営しています。このプログラムでは、起業を志す方々がJAFCOに客員起業家として参画頂き、3か月間の期間を通じてビジネスアイデアを実際の事業に具体化していきます。

起業支援プログラム「First Leap」

その中で、外部のスタートアップの先輩経営者・起業の専門家など、豪華な講師陣を招き、起業に必要なノウハウを提供しています。第5回の勉強会では、TechMagic株式会社 CEOの白木裕士さんをお招きして行った勉強会のレポートをお送りいたします。

■講師 白木さんプロフィール

👉白木さんのXアカウントはコチラ

概要

<勉強会の目的>
〜大企業との協業で事業成長を加速させる4つの"魔法"について〜
ロボットという資金調達の難しいとされる領域において、4回の大型資金調達を成功された経験に基づき、事業会社との連携や資金調達についてのノウハウをご共有いただきました。

構成>
ー大企業との協業で事業成長を加速させる4つの魔法
ーEQ資金調達:4回の調達で感じたこと
ー提供価値とKFS

大企業との協業で事業成長を加速させる4つの魔法

大企業の中期経営計画に沿った協業ができるかどうかが、大企業からの資金調達の可否に大きく関わってくるとのこと。また、大企業と協業ができれば大きな売り上げを作ることができるだけでなく、マーケティング面でも優位に立つことが出来るようになります。(大企業とのリリースは注目度も高く、ブランド認知度UPに繋がりやすい)
そして、スタートアップではリソースが限られていますが、大企業のリソースを最大限活用することで、製品開発を加速させていくことが出来るのです。

EQ資金調達:4回の調達で感じたこと

ここでは、白木さんが4回の資金調達を経て、実際に感じたリアルなノウハウや反省をお話し頂きました。
なかでも、「創業期からできる限り資本政策は立てておくべきであるが、どうしても予想通りにならないことも多い。故に、ビジョンなどで大企業やVCに共感してもらう。また、それを伝える創業者の熱量が大切である」という点はどの領域のスタートアップにも当てはまる学びが深いものです。

提供価値とKFS

結論、大企業との協業が必要なのかどうかは、企業ごとの提供価値やKFSによって決まるとのことTechMagicさんは創業期どのように提供価値やKFSを定義されていたのかという、具体例をもとに解説してくださいました。

下の図は、創業期に顧客がロボットを買うときに気にするポイントをまとめたものです。

これらを整理しながら、顧客価値について深堀り言語化されていたとのこと。そして、この顧客価値が会社の競合優位性にどうつながるのか。特に、創業から5年はこれを作り上げることに注力をされてきたようです。
これによって、何をしなくてはいけないのか(どこに限りあるリソースを注力すべきなのか)が明確になります。

そのうえで、TechMagicさんは高い信頼性・認知度獲得には、大企業との協業が戦略的に重要と考え実行をされてきたとのことです!

参加者コメント

大企業や投資家の方から資金調達をしてコラボレーションすることで、事業スピードを加速していることが印象的でした。最初は受託開発をされていたなど、現在の自分の事業とも近しい状況でのお話で大変参考になりました!

企画者のコメント

事業開発や事業拡大に関する本は多く目にする一方、資本政策というのは秘匿性が高く、ノウハウがオープンにされることも少ない領域です。今回は白木CEOにゼロから事業を立ち上げた時に何を考えて資本政策を練っていたのか、どういうパートナーを株主として迎い入れる決断をしたのかを具体的にシェアして頂く場となりました。これは投資家の立場からお聞きしても興味深いテーマで、起業家に選ばれる存在になるために何を心がけていくべきかを改めて考える機会となりました。

起業のご相談

ジャフコ グループ株式会社は、経済産業省が実施する『客員起業家(EIR)の活用に係る実証事業』の実証事業者として採択されました。当社のネットワークを活用し、起業準備中の方や新規事業に関わる方に対して、起業準備をする場を提供します。起業のご相談をお受けしています。ご希望の方はhttps://jafcoeir.com/からご応募ください。


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