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最強の脳内麻薬

携帯ラビリンス…この言葉を思い浮かべると、数々の死闘を思い出します。(笑)初めて携帯電話を手にしたのは高校生でした。私は初代iモードのP501という機種で、クラスの半分くらいが携帯を持つようになり、ワン切りやチェーンメールなどが流行りましたね(笑) 

その後セルラーから名前が変更になったau学割キャンペーンに便乗してauに乗り換えEZ・WINという画期的な端末を手にしたのです。パケット通信が定額制になったこのインパクトは強かったです。懐かしのパケ死とはおさらばでしたから。(笑)

しばらくしてからソフトバンクがホワイトプランという新たな料金プランと割賦販売という自動車業界の手法で携帯電話業界の流れを変えました。サイクロイド携帯という画面がぐるりと回転する携帯でワンセグをよく視聴したものです。今は画面の中が回転しますもんね。 

さて、当時の機種変更タイミングを振り返ってみると2~3年は使用し、電池パックがダメになったり端末の中身がダメになって初めて次の端末をどうするか考えるというのが一般的だったのではないでしょうか。誰もが店舗に足を運んで長い時間待たされ、その上時間をかけて機種変更していたと思います。

運命を変えた2010年携帯ラビリンスの入り口

ある日、当時使用していたガラケーがうんともすんとも言わなくなりかけ、そろそろ機種変更だなと思いソフトバンクショップへ向かったのです。普段は女性スタッフが対応してくれるのですが、その日は妙に営業熱心な男性の方でした。

彼はいかにその端末が素晴らしいか、どれだけの可能性を秘めているのかを私に熱心に語ったのです。彼の軽快なセールストークに簡単に引き込まれてしまい、予定していたガラケーの機種変更は変更され、気づいた時にはiPadを購入していたのです!なお、この変更の落とし穴は、パケット定額の料金をカットしてその料金をiPadにあて、iPadの端末料金は完全に割り引くという脅威の販売方法だったと今振り返ると思います。

料金的はガラケー時代と変わらずにiPadを導入出来たので、当時はいい買い物をしたなぁと思っていました。小さな悪魔がそっと私の懐に入ってきた瞬間です。

その日以降私はヤツの虜になりました。ポータブル端末で見る大画面PCサイトは何もかもが新鮮でYouTubeを含めた動画サービスはとにかく時間を忘れる程ハマりました。子どもの頃に見ていた作品、最近ハマったドラマ、これから見ようと思っていた映像作品…いつでも手軽に、自宅のそれと何も変わらない品質に、誰が抗えるのでしょうか。

しかし、私を虜にした悪魔がもたらしたものはそれだけではなかったのです。それは【優越感】でした。今でこそ誰もが手にいているタブレットですが、iPadを持っていると当時は周りから非常に珍しく思われました。それが快感でしたよ。(笑)オレは時代の最先端だぜ!なんて馬鹿な妄想に浸っていました。 

当時はガラケーは過去の遺物で、iPhoneやiPad、スマートフォンやタブレット端末こそが至高の存在だと私を勘違いさせたスティーブ・ジョブズの偉大さ、そしてAppleの販売戦略に見事に乗せられてしまいました。(笑) 

Apple製品というのは一度使用すると中々他に移行するのは億劫になります。一度使用したことのある人ならわかると思いますが、iTunesの音楽管理の便利さを経験すると、他の管理方法に戻れなくなりませんでしたか?Mac使用者なら尚更でしょう。お手軽な同期方法、移行、データのバックアップに管理画面は、全ての煩わしい作業から私達を開放すると同時にAppleに永遠に縛りつけるのです!OMG!

私の、Appleによる華麗なるブレインウォッシュ歴をご紹介しましょう。

初代iPad、iphone4、iPad3、iphone6、iPad Air2、iphone6s、iphone7…と続いていきます。どうです?見事な信者っぷりでしょう!いやー振り返ると騙されすぎて笑ってしまいますね。(笑)Macは欲しい欲しい!と何年も思っていますが導入していません。欲しい物と使う物は違う、というところだけは本能的に理解しているようです。

機種代金もさることながら、この端末はすべてショップで契約してします。割賦販売は本当に私のような騙されまくる人間はいいカモだと思います。月々数千円というギリギリ払えなくはない金額で延々に搾取されるわけですからね。(笑)そして中高生までもが当然のようにiPhoneを所持する程普及した日本のマーケットは凄いと思いますが、やはり巧妙な仕掛けの賜物です。

上記の機種代金と月額使用料金を7年分を合算すると100万円は簡単にオーバーしてしまいます。私の家には光通信もあるので150万円程は支払っているのではないでしょうか。年に一度の製品発表会なんかを見てしまうとたまらなく欲しくなりますね。こういう製品発表会も私のような信者獲得の一貫なのではないでしょうか。(笑)

結論! Apple製品は世界最強の脳内麻薬だった!

便利さや最先端という言葉で人々魅了し、キャリアショップが販売の拠点になって販売促進をしてきたAppleですが、今では国民の50%までに普及したのをご存知でしょうか。今のところは健康被害も矯正施設のお世話にもならない、画期的な脳内麻薬であり、屋内での使用であれば誰にも迷惑をかけない素晴らしい製品です。

私は、信者としてこれからもApple製品の下僕として最新機種の分割代金に給料を少しずつ払い続けることを誓います。


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