ジャーナリズムとマスコミ

ジャーナリストは時に権力の中枢に切り込んで行くのが仕事だ。世界各国のジャーナリストは時に命を狙われてながら日夜取材に取り組んでいる。

日本に眼を向けるとジャーナリストと呼べる人が何人いるのか? 今回はネット記事ではあるが、この記事の中身に言及していきたい。

http://ironna.jp/article/6975/amp

上杉隆氏は日本を代表するジャーナリストであるが、ジャーナリスト稼業は国内では休止しているというアナウンスがされている。

上杉氏の田中真紀子氏の内実に迫った取材は眼を疑うばかりである。当時の小泉政権下で田中氏の人気はすざましい勢いがあった。連日連夜外務省との格闘で如何にも改革派が官僚を退治する内容に国民は注目していた。

小泉政権はとことんメディアを利用した恐るべき政権だった。改革派、抵抗勢力、郵政民営化など国民の関心はどれも小泉の思い通りに事が運んだ。その急先鋒が田中氏である。

上杉氏の執念の取材により田中氏の内実が世間に暴露された。先日、話題になった豊田議員のレベルを遥かにしのぐ、パワハラのオンパレード。議員秘書はここまで身心ともに過酷な存在なのかと思うと胸が痛む。

**記事内の言及で「誰かひとりをスケープゴートにしてつるし上げても何も変わらない」という深い考察がある。 **

日本のマスコミの最大の問題点がここにある。問題提起やスクープの後始末がとにかく悪い。必要な答えを1つしか準備しない。 敵側になったら日本でははおしまいなのだ

世の中のあらゆる事象が複雑に多様に入り組んでいるのに、マスコミ的解釈で国民の目線をそらし、本質を隠す報道こそが大問題だ。

田中氏、豊田氏の議員へのパワハラは許されるものではないが、上杉氏も言及している通り議員秘書システムの欠陥が本質であると言及している。

秘書というブレーンがいないと官僚組織や既得権者と戦う時に非常に不利である。国民の為にも国会議員システムを変更していくことこそが急務である。

連日連夜、東京都議会選挙でマスコミが用意した耳障りのいい報道には注意が必要だ。争点も何も議論されてないし、何より重要なのは選挙後であると言及したい。

選挙後、都民の皆様で今回当選した議員や政党をとにかく厳しく観察していただきたい。議員だけの東京でもないし、都民の皆様の東京である。 東京から元気にならないと日本は決して元気にならないと確信している。

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