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入社して2回目の人事異動への思いあれこれ

 先日、人事異動の発表があり私も社会人になってから2回目の異動をすることが決まりました。私の場合は、希望していた部署に行けそうなので良かったのですが、他の異動が決まった人はなかなか難しい顔をしていました。
 今回は人事異動に対する自分の考えをまとめてみました。


人事異動は人生の大きな転機

 まず、人事異動は人生の大きな転機であることは間違いありません。社会人の1日の大部分を占める仕事において、仕事の内容や一緒に働く人、場合によっては働く場所が変わる人事異動は、間違いなく人生に大きな影響を与えます。
 仕事の内容が変わるということは、自分の知らない分野に飛び込んで、知らない人に対して、やり方を変えて取り組まなければならないということですから、大変な労力がかかります。また、一緒に働く人が変われば新しい人間関係を構築しなければなりませんし、上司の価値観に合わせて自分も幾分か価値観を変えなければならないかもしれません。
 以上のことから、社会人にとって大部分を占める仕事の大きな変化を及ぼす人事異動は、人生の大きな転機になると考えています。
 

異動先の理由を教えて欲しい

 人生の大きな転機になる人事異動について、個人的に不満、というよりは不思議に思っていることがあります。それは、「その異動先に決まった理由が明らかにされないこと」です。
 仕事が出来ない人は、どこの部署でも悪影響を周りに与えてしまうため、押し付け合いで決まってしまい、本人に伝えられない(伝えたら訴えられる可能性がある)ということはあるでしょう。ただ、私はそれでも異動先が決まった理由は本人に明らかにする必要があると思います。なぜなら、仕事が出来ない人よりも人数は多いであろう、仕事が普通~良く出来る人にとって異動先が決まった理由が分からないことは不満になってしまうからです。
 人生100年時代と呼ばれている通り、今の社会人はおそらく65歳以上の長い期間を働くようになります。そんな長い期間働き、かつとても早くで急に変化する社会でお金を稼ぐには、自分のビジネスキャリアを個々人で考えざるを得ないでしょう。そういった時に、今の人事異動で異動理由が明らかにされないことは、今までの仕事に対する会社からの評価と、これからの自分に対する会社の期待が分からないので、自分のビジネスキャリアを考えることに活かすことができません。漠然とした「将来の自分は働き続けることができるのか」と言う不安を誰もが持っていますが、仕事が普通~良く出来る人はより強く不安を持っていますから、せっかくの自分のビジネスキャリアに活かせそうな、人事異動における会社からの評価と期待が分からないのは不満になってしまいます。

自分で主張しないとなお苦しい

 冒頭で、私以外に異動が決まった人が難しい顔をしていた理由は、先に述べたとおり、「その異動先に決まった理由が明らかにされないこと」に対する不満と困惑からではないかと思っています。ただ、その難しい顔をしていた人は、私の知る限りでは「この仕事がしたいからこの部署に異動したい!」といった明確な主張はしていませんでした。そのために、よけいに苦しい思いをしてしまうのではないかと思います。
 自分の主張をせず、流れに身を任せることはその瞬間は楽なのですが、いざ流れが変わった時に無意識にある自分の主張と異なっていると、苦しい思いをしてしまうと思います。自分の主張をした上で、異なる人事異動の結果となった場合ももちろん苦しいですが、自分の考えが明確ならば「それなら転職しよう」「異動先でやりたいことに近づけるようにしよう」という次の手も考えやすいです。一方で主張をしていない、より正確には「自分自身の考えを明確にしておかない」と、次の手も考えられずただ無意識の主張と現実が異なることに対する苦しい思いをするだけになってしまうからです。

 皆さんはどう思いますか。

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