イ・チャンドン監督来日のこと

8月25日(金)から<イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K>という
夢のような特集上映がはじまります。
皆さんには是非ともこの機会に監督の名作の数々を改めてご覧頂きたいのですが、今日はイ・チャンドン監督が来日したときのことを少し書きたいと思います。

監督にお会いするのは『バーニング 劇場版』の来日プロモーション、
イ・チャンドン監督の制作会社PINE HOUSE FILM訪問に続き、3度目でした。
今回はレトロスペクティヴのためのプロモーションということで、媒体のインタビュー取材、劇場での舞台挨拶、そして書籍イベントと盛りだくさんの二日間でした。イ・チャンドン監督もタイトなスケジュールで、さぞお疲れだったと思いますし、申し訳ない気持ちもあったのですが、どんな瞬間でも笑顔で優しく接してくださる監督は本当にすごいお方だなと改めて思いました…

取材場所の外階段でカメラ撮影をしている時に、ふとイ・チャンドン監督が「この場所はカメラを撮るのにすごく適しているね。どこから撮っても構図的にすごく良い画がとれる気がする。」と仰っていて、周りの景色や雲の動く様子、日の当たる時間帯など全てを瞬時に考えてお話されていて、本当にさすがだなと思い、とても驚きました。

今回のイ・チャンドン監督の来日中は台風のさなかだったのですが、東京も雨風の強い日がありました。監督と天気の話になり、台風の名前の付け方について雑談しました。「台風の名前は国際的な組織 (台風委員会)でちゃんと集めて決めているんだよね」と、その名前の決め方について教えてくださいました。それぞれの国から名前の候補を提出し、登録された順番に使用されるのだそうです。(詳しくは→ 気象庁|台風の番号とアジア名の付け方 (jma.go.jp) )
監督が来日されている期間は、雨風がひどい日もあれば、すごく晴れた日もあって、監督はどちらの天気もそれぞれに楽しんでおられるような感じを受けました。また、「東京はいつ来ても変わらない感じがする」と仰っていられたのが印象的で、いつ来ても何か監督の中でイメージされる印象があるのだろうなと思いました。

そういえば取材の休憩時間に、監督がひょんなことから小学生の時に出演したという韓国映画の話になったのですが
(この映画に出演したエピソードについては『イ・チャンドン アイロニーの芸術』で監督自らが語っています)
実はその貴重な映画を韓国映像資料院のyoutubeチャンネルで私たちも見ることができるのです。

『あの空にも悲しみが (저 하늘에도 슬픔이) 』(1965)

どんなシーンでどんなきっかけで出演したか気になりますよね?
ぜひドキュメンタリー『イ・チャンドン アイロニーの芸術』で確認してみてください!

今回のレトロスペクティヴのような大きな特集上映が海外で行われることは初めてのようで(映画祭での特集を除く)、今回の日本でのレトロスペクティヴをすごく楽しみにされていました。機会があれば自分も日本の劇場に来て、作品を4Kでご覧になりたいとも仰っていましたよ!

本当にとりとめのないことをつらつら書きすぎました(反省…)。
また思い出したことをふと書くことがあるかもしれません。
その時はまた宜しくお願いします~。
(わたしは今回初めてnoteに投稿しているので不慣れなことが文章に出ていると思うのですが多めに見てやってください…)

上映が来週金曜から始まると思うと…
ドキドキがとまらないスタッフTでした☻
『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』オフィシャルサイト (leechangdong4k.com)