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『服を10年買わないって決めてみました』

皆さんご機嫌よう、もーやんです。
Eテレの『グレーテルのかまど』が好きでよく観ているのですが、そこで紹介された絵本作家さんが、どいかやさんでした。

ご本人の体験談でもあり、番組内でも紹介されていた本書『服を10年買わないって決めてみました』(白泉社)。10年も服を買わないって、どいういうこと?!と気になりすぎたので、さっそく読んでみました!

さすが絵本作家さん。本書も環境に配慮されたこだわりの紙に印刷され、絵本のようにデザインも可愛らしく、文字数も少ないためスルスル読めます。


〇お洋服って、そんなに必要かしら?

もともと進学や節目ごとに引っ越していた私は、自他ともに認める物が少ないタイプです。お洋服も気に入ったものしか買わず、その上で毎シーズン厳選しています。

そんな私でも、惹かれた本書。
ユニクロも無印も良いものが安く、SHEINなら1,000円でパーティードレスが買えます。買うなら安く、と最近のわたしは考えていて、素材とか縫製とか二の次になっていました。

でも本当は、自分だけのオリジナルな、ときめく特別な一着にも憧れます。本当に品質の良い、こだわりの、環境にも作り手にもお客さんにも良い品は、絶対1,000円では買えないと、私も分かっていたからです。

どいさんは、祖父母や両親の服もリメイクして10年間大切に着ていて、ボロボロかと思えば「昔の服の方が品質が良くて丈夫」と仰っています。

着物なら、10年なんてあっという間ですよね。私も茶道のお稽古用に古着をいくつか持っていて、戦後すぐなんて古い子達もちゃんと現役なのです。

それなのに、お洋服となると「3年も着れば十分よね…流行もあるし…5年もったら御の字」です。最近は1万円以上する服もチャチに見えたりするせいで、捨てる抵抗も少ないのです。

これはイカン、と思っていたところでした。
元々あまり買わない私でもこうなのですから、そろそろ大量消費の時代は終わりなんですね。。。

〇家族の服もリメイクして着る

本書で紹介されているリメイクで一番ビックリしたのは、姑手作りの旦那さんのセーターを、ざっくり切ってカーディガンにしたこと。

写真付きでしたが、オーバーサイズで自然体で、なんと普通にお洒落なカーディガン。えーー!すごい!セーターって切っても何とかなるのね(*'▽')

小学生の頃の服を今も持っているどいさんスゴイ。手持ちの服を肩パッドを外したりボタンを付け替えたりして、お店で見た服に近づけようとするのも楽しそう。

なにより驚くのは、どいさん自身「お裁縫は苦手」だということ。うそだー!と思うけど、意外と並縫いで何とかなるものなのかもしれない。。。笑

〇染める

上級者だと感じたのは、染め。
柄が気に入らないとか、どうしてもシミが目立って気になる服は、いっそ染めるそう。同じ染め粉でも素材によって色が変わるし、奥が深そう。。。

編み物とかも上級に入ると思うけど、ここまで来るとオートクチュール並みよね。自分だけに似合うようリメイクして、染め直したお洋服。もはや地球に1つしかないんだもの。特別な高級感。

〇簡単で楽で好きなもの

「アッパッパーにリメイクする」というアイデアがあって、この言葉すら初めて聞いて面白かったのですが、ノーブラのためにポケットを増築するというのはもっと面白かったです( *´艸`)

※説明しよう!アッパッパーとは部屋着用のワンピースのことなのだ!

どいさん自身、10年間のチャレンジを気負わずエンジョイされていました。

そういえば、学生時代の私も「使い捨て布ナプキン」とか言って、使い古しのシャツを切ってたこともありました。笑。
ナプキン難民だったわけではなくて、限られたバイト代を食べ歩きに回したかったのと、素肌にも良さそうという思いつきからでした。その頃は自分で考えて、実験して、節約で、なんだか楽しんでたんですよね。

エコとかリメイクとか節約とか、大層な言葉を使わなくても。
今、自分の手元にあるものを大切にする。物の寿命も全うさせる。組み合わせて遊んで、オリジナルに自画自賛して惚れ惚れとする。

そんな遊び心が、自分の身の丈に合った生活となり、結果として周囲の環境も変えていく。。。という、なんだかバタフライエフェクトなお話なんですね。

どいさん自身、『買わない』のではなく、『今あるものを大切にする』ことにフォーカスされています。本当に魅力を感じて買うと、大切にします。そういったものを選ぶと、結果としてお得でエコかもしれないけれど。

「これ、本当に必要かな?」
今後なにかを買うときは、そう考えて買おう。物で溢れて溺れないようにしよう。そんな風に感じた本でした♪

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↓関連して、手編みについてヽ(●´ε`●)ノ


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