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1年目の作業療法士へ

就職して1ヶ月ほど経っているのでしょうか?
私が1年目の時にはOTとしてのアイデンティティが分からなくなり、苦しく、辞表を書いたこともありました。
何故辞表を書いたのか?
それは『OTとして自分はこの人達の何の役に立ててるのだろう?』という悩みの渦に入り込んでしまってたからです。
恐らく、そろそろこの悩みにぶつかる1年目のOTが増えてきてるのではないでしょうか?
今回はこの悩みに潰れそうな1年目の作業療法士に向けた内容です。

①作業療法とは?

作業療法士になり、『いざ臨床!』と意気込んでいると、作業療法の定義を忘れてしまうことがあります。実はこの定義が実に奥深いのです。
ちなみに日本作業療法士協会は2018年に以下のように作業療法を定義しました。

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

②何が専門?

この定義が発表された時に私は感動をしました。どこにか?
それは・・・

人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる

の箇所です。私は作業療法士としてどんなことに役に立てているのだろう?と専門性を求めていました。でもこの定義を読むと様々な分野で活躍できる、とあり、逆に言えば『その人のためになることなら垣根をつけないで取り組みなさい』と言ってもらえているように感じました。
つまり、『作業療法士は専門性が特にないからこそ、何をみても、何をしてもいい』と発想の転換ができたのです。

③今の自分がやっている作業療法は?

では、今なぜ臨床で自信を持てない作業療法士が増えているのか?それは、自分が実施している作業療法の内容に答えを作ろうとしているからではないでしょうか?もっと大きく考えて、その人の生活にどのような利点になるのか?つまり目的です。それぞれの患者さん・利用者さんにあった作業療法の目的だけをシンプルに考えてみませんか?それが作業療法の定義なのですから。

④まとめ

どうでしょう?今自分が実施している作業療法に自信がなく、苦しい思いをしているのでしたら、1度シンプルに、『この作業はどこに繋がるのか?』を考えてみませんか?きっとその考えが患者さん・利用者さんのためになっていると思いますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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