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MBOして新しく始まったミラティブ社のDay1と原体験を話す(僕らが旅に出る理由)

ミラティブ赤川です。
3月30日に資金調達とMirrativ事業の吸収分割とが完了し、正式に新会社がはじまりました。

ご退任されるTech Crunchの岩本さんが熱い記事を書いてくれて、BridgeSG Infoにもご掲載いただいてDay1からエモい気持ちになったのですが、
二度ない創業期なので自分の言葉でも簡単にチームと事業のWhyを記録しておこうと思います。

チーム

フルタイムは9名+副業や業務委託・インターン等のメンバーで始まりました。(「社員ステータス」とかって古い発想だと思っているので、意思決定等の役割やレポートラインと個人へのリスペクトは別、という発想のもと新会社は「誰もえらくない会社」にしたい、と言っています。結果、先週木曜日に初めて面接して即日から副業で来てくれたメンバーが、土曜日の夜には僕にラリアットしかけていたりする会社になっています)
スーパーエンジニアのCTO(夏ンゴ)がフルタイムだと最年少で、フェアさとフラットさをちゃんと持って運営していこうと思っています。

時代の流れに沿って、「とにかく副業しやすい会社」にしたいなとも思っていて、スーパーマン達の週数時間が事業にレバレッジをかけるパワーを早くも感じています。プロフェッショナルの副業メンバーやリモートメンバーがオフィス内にふらっと立ち寄れるフリーアドレス的な空き机を少し多めに作っています。(今の会社に不満はないけど立ち上げ期のカオスはちょっと味わいたい、というスーパーマンの方、ぜひ気軽にお声がけくださいorオフィス遊びに来てください! Wantedly   直DM

DeNAでMirrativチームと呼ばれていた社員メンバーは、給与は下がるなか、全員(!)が移籍してきてくれました。(何回考えてもエモい)

別に魔法があるわけではなく、メンバー間の相互信頼と事業・ユーザさんへの愛あっての積み上げなのですが、あえて言うと今のチームは自分が直接声をかけて採用をしてきたメンバーやその紹介経由です。
DeNA社の人事はむちゃくちゃサポーティブで最高なのですが、事業初期の立ち上げだけは妥協なく、心底共感してくれたメンバーと一蓮托生でやりたかったので、会社からの異動令に沿ってくる人ではなく、自分で声をかけたり発信したりを通じての直接の採用でやってきました。(なおこの流れは、DeNAではシェイクハンズ制度という、共感ありきで異動が可能になる制度ともリンクしています。エェ制度や…)

こういう流れも、今後の企業内起業やMBOの良いケースになればいいなとは思っているので、なんとか成功して証明していきたい気持ちです。

事業と原体験

Mirrativは、スマホ画面を生配信してコミュニケーションするサービスです。スマホゲームの配信を中心に盛り上がっています。
「起業に原体験が必要か否か」論は僕は「どっちでもいい」派なのですが、この事業には明確な原体験が2つあります。

1つめは幼少期の「友だちん家でドラクエやってる感じ」
ひとり用のゲームなのになぜか友だちの家でドラクエやったことが僕の同世代にはきっとあると思うのですが、必ずしもずっと画面に注目していたわけではなく、後ろでマンガ読んでてボスの時だけテレビの前で「そこはベホイミじゃないだろ~」と騒いだりしていました。そんな風に、コンテンツを真ん中に置いたゆるいコミュニケーション空間をスマホ上に作る、というのがMirrativのキーコンセプトです。

あと、ドラクエそのものも最高に楽しかったんですが、同じくらい「発売日にゲットして翌日学校で誰がいちばん進んでるか話す(おまえストーリー言うなよ!とか含め)」みたいなコミュニケーションも含めて好きだったんですよね…。
思えば、「見たことない映画」であれば新作映画でも旧作でも自分にとっては同じはずなのに、なぜか新作を優先してしまうのは、「話題にする」ことに僕らは大きな価値を見出しているからだとも思うのです。コンテンツを生んだクリエイターへのリスペクトとともに、「話題にする」ことでその価値を増幅させられるような、そんなプラットフォームでいたいと思っています。(実際、ミラティブでゲームを配信したり視聴したりしたユーザはそのゲームのリテンションが明確に上がるというデータが出ています。開発ほぼゼロ・無料で配信機能導入できるのでご興味あるゲーム会社・個人開発者の方はぜひ info@mirrativ.co.jp にご一報ください!)

もう1つは、「テレホーダイ時代のチャットルーム」((ウッ老人感が…)。
僕は卒業してもバンドやるかロッキンオンに入るか迷ってたような音楽オタクの学生だったのですが、高校時代に、23時過ぎてからつなぐチャットルームで、大人たちに、自分の知らない素敵な音楽をたくさん教えてもらいました。
その頃の友だちとは今でも交流があるし、そのあと有名になって今も第一線で名曲を作ってるミュージシャンになって今でも交流があったり、当時の体験を通じて自分の視野や世界が大きく広がりました。

共通の趣味を通じてわかりあって、インターネットを通じて世界が広がること。
先日も、ヒップホップがかかって超うまいのに経営に困っている不思議な蕎麦屋さんがあって、何とかしたいとツイートしたら想像以上の広がりを見せて何とか蕎麦屋さんは存続できることになった事案があったのですが(本来蕎麦どころじゃない忙しさだったんですが、なんか救いたくなっちゃったんですよね…)、僕はインターネットが時折見せるこうした広がりや可能性の拡張が好きです。そういう善意に救われてきた人生だったとも思います。
Mirrativも、多くの人にとっては些細なことでも、一部の人たちにとってはとても大事なわかりあいがたくさん巻き起こるような、それで個々人の人生が少しでも豊かになるような、そういう場所にしたいと思って性善説で運営しています。


そんなわけで、最高のチームと事業といっしょに、自分たちでオフィスを作って渋谷桜丘からスタートアップしました。
月並みですが今回、いろんな人に支えられているなと痛感しました。感謝の気持ちを忘れずやっていきたい気持ちです。やるぞ!!

*けっきょく何をやる会社なの?という会社Missionについてのポストはこちら
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 エキサイティングな創業期をドライブしたい方、フルタイム以外も含めぜひお気軽にお声がけください!


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