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桜切る馬鹿は、馬鹿ではなかった

2023年3月29日、りんご娘の25thシングル「桜ダイヤモンド」がリリースされました。
リリース直前の3月26日18:00に、MV(ミュージックビデオ)も公式YouTubeにて公開されました。

公開から4日目にして、7万回再生を突破しています。
さて、どこまで伸びるのでしょうか。

最初にこのMVを見た時は、桜の成長とりんご娘の成長をうまく表現したMVだと思って見てましたが、歌詞を見るとなにやら刺激的な言葉が見受けられ、「おや?」って思いました。
いろいろと情報を集めると、どうやら、弘前の桜の歴史が関係あるらしいとのことでしたので、調べてみました。

「桜切る馬鹿」

「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」ということわざがあり、庭木の剪定法をいったことばで、桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、梅は枝を切らないとむだな枝がついてしまうので切ったほうがよいとされることからできたようです。
個性に応じた手の掛け方をすることが大切という意味らしい。

でも、この歌の歌詞は、どうもそういう意味ではないようです。
「桜切る馬鹿に宿る 高潔なる soul」
高潔?
けだかく、けがれのないこと?

弘前の桜の歴史を見ると、弘前公園に桜が植えられたのが1715(正徳5)年、藩士が京都の嵐山からカスミザクラなどを持ち帰ったのが始まりとのこと。
そして1871(明治4)年の廃藩後、城跡(後の弘前公園)が荒れ果てたのを見かねた旧藩士の内山覚弥が1880(明治13)年に自費で桜20本を植えたとされています。

「荒れ果てた地に木を植えた私たち」という歌詞にもあるように、やはり、弘前さくらまつりの歴史をモチーフにしていることが読み取れます。

弘前さくらまつりの歴史についての詳細は、こちらのHPをご覧ください↓

ソメイヨシノの寿命は60年と言われており、実際に弘前公園でも明治時代に植えられた桜が昭和に入ると徐々に衰え始めたようです。
そして、昭和27年に実家がリンゴ農家だった職員が、弱った桜の枝をばっさりと剪定し、根元に肥料を入れる出来事がありました。
桜は切り口から病気が入りやすく、強い剪定は御法度とされていましたが、翌年には切り落とされた枝先から若芽が芽生え、徐々に樹勢が回復したそうです。
その光景をみて、リンゴ農家に教えを請い、研究を開始しました。
そして、桜とリンゴは同じバラ科であり、日本一のリンゴ生産地弘前ならではの「弘前方式」が育まれたのだそうです。

詳しくは、こちらのHPをご覧ください↓


調べたサイトによっては、職員が誤って幹を切ってしまい、その職員の実家がリンゴ農家であったことから、りんごの剪定技術を使ってみた結果、回復したという記事も見受けられました。
真相はわかりませんが。


そして、1970年代には、桜論争もあったらしく、その後もあきらめずに研究開発を進めていったようです。

この辺は、「まつろわぬ民」(権力にあらがい従わない民)や「負けたくない あきらめたくない その思いの結晶」の歌詞に含まれているのではないでしょうか。

やはり、歴史をベースに作成されているようですね。


今年の弘前さくらまつりは、飲食可で開催されるようです。
弘前に来られる方は、このMVを見てから来て頂けると、より一層楽しめると思います( ˶ˆ꒳ˆ˵ )


…しかし!
りんご娘のファンであるfarmerにとっては、この限りではない!!

りんご娘の成長とこれらの目標へ向けた願いや決意も沢山含まれています。

りんご娘は、2025年に弘前市の「はるか夢球場」にて、1万人ライブを実施することを目標にしています。

そして、ダイヤモンド。
野球でもダイヤモンドってありますよね。
ホーム、1塁、2塁、3塁...全部で4つ。

「輝きたいの私」ってダイヤモンドも輝きますよね。

「ヒューリ ヒューリ ヒューララ」も気になります。
年配の方は、森昌子さんの「越冬つばめ」である「ヒュルリ ヒュルリララ」を思い出すと思うんですけどね(笑)
この辺からも、春そのものではなく、冬を超えた春をイメージさせられます。

MVの見所も沢山あるような気がするので、見つけてみて下さい。

さて、眠りから醒めたりんごのお姫様たちの活躍に期待しましょう。

やっぱ、多田慎也さんって、凄いわ~。

最後までご覧いただきありがとうございました♪

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