見出し画像

SIZE〜 un.INVISIBLE HAND

未だ6億年前、進化の鎖


30億年前脂肪酸がリン脂質と結合する事で脂質膜は形成された。
原核生物、真核生物に至るまでそれらを支えた脂質膜はタンパク質分子を組み込む事で吸収代謝、循環を助け生命の基盤を作り上げる。

糖という成分の存在は古く、自然の化学反応から生まれた糖を使用する事で初期のDNAは合成される。
リボースなどの核酸の構成糖は隕石中からの発見も見られるように容易に合成されるものなのだろう。

微生物の進化について
40億年前第一次生物時代グラム陽性菌と呼ばれる厚い糖タンパク質のペプチドグリカンの細胞壁を持つ種が現れる。
この細胞壁は自然免疫のリゾチームや、ペニシリン系などの酵素により加水分解され壁を破損する。

勿論この種がグラム陰性菌に進化する要因は当時存在するはずもない自然免疫などではなかった。
最大の要因は海洋のPH変化
海洋が酸性から塩基性に変わっていく中で、海洋中にその後多く存在していく酵素と呼ばれる化学物質は多くの細胞壁を破壊した。
その対抗策として壁を薄くし糖衣を纏う産毛を手に入れる。
つまりはフォルモース反応による糖との接触、
第二次生命体とはグラム陰性菌だったということになる。
更にいうなら全ての生物種は、やはり細胞壁を持ったグラム陽性菌の進化形態である事にもなる。

グラム陰性菌は、原初的糖脂質である糖鎖を持ち、産毛の先には人のそれとは違う糖鎖を持つ(O抗体別名リポ多糖)
細菌という種は主にこの糖鎖を様々な形態で進化させていった種
そしてこの糖鎖は自細胞を守る為にもこの糖鎖のコードを変換させていく。
糖鎖とは選択し、接触し、浸透する為に与えられた生命種ごとに与えられたコードということになる。
だからこそ生物種と細菌の関わりは深く切っても切れないのだろう。

しかし間違えなく現存する全ての動物種のもつ糖鎖の由来には、プロテオバクテリアを捕縛したアーキアらに既にコードされていたもので。
自己免疫のシステムなども含めその恩恵はそもそも細菌種からコードされたものであるとも言える。

多細胞化が始まった時代明らかな変化が起きる
それは真核種における糖の新たなグリコシル化反応。
いくつかの微生物にもグリコシル化を行う種は存在するが、当時糖はやはり多く生産できるほど、酸素というエネルギーは多くはなく、酸素を使用しない光合成生物もこの時期以前に進化している。

細胞膜と糖鎖

*糖鎖とは8種(人族)の単糖類からなる鎖状のコード使用する種類や数は種により異なる。

グリコシル化:
細胞膜にはタンパク質と結合した糖タンパク質、と脂質膜と繋がった糖脂質が存在し、これらが糖と結合する反応がグリコシル化といい全生物種がそれを所有する。

糖タンパク質:
細胞膜にはタンパク質が埋め込まれている、
その為細胞膜の内外での情報伝達の場となる。
(イオンチャネルや、光受容体などもその一種)
埋まっているタンパク質は機能の違いから種類も異なり、殆どのタンパク質は糖鎖とつながり、糖タンパク質と呼ばれており、脂質膜をかき分け忙しなく動いている。
また膜の内外で繋がっている為、全ての生物種は内側に存在する酵素などの指令により外部の糖鎖変化を引き起こす事ができる。
内部と外部の連携により、その生体反応を変革し、対応していくわけだ。

糖脂質:
その前に脂肪膜について。

脂肪膜の構造は脂肪酸にリン脂質が繋がった分子構造が向かい合い、内部が疎水性、表明と内側が親水性で出来ている。
その為不必要な物質は簡単に入り込むことはできない。
リン脂質は繋ぎである為様々な物質と結合できるが、それを識別する為に糖が付加されている。
しかしこの糖脂質は糖タンパク質と違い貫通しているわけではない、
つまりは膜内の遺伝コードの影響を全く受ける事がないため、そもそも翻訳後装飾という概念が存在しない。
またリン脂質の表面を電子伝達により自由気ままに移動する事ができる

つまりは完全にコード情報とは無縁のワールドを作り上げている。
勿論生物に必要なエネルギー源として脂質と糖は存在するのだが、特質すべき機能はそのワールドにある

糖脂質がもたらす機能

これまでの生物の細胞を規定づけていたのはすべてにおいて遺伝子のコードである。
勿論一般的にはこれまでもこれからも、
ただし真実は少し違う。
この遺伝コードという鎖が最も優れていた面は完全に複製する機能にあると言える。
そしてそれらはそれを媒体とし様々な情報を蓄積し、それを元に全ての選択肢を作り上げていく。
それこそが遺伝子コードの進化した姿

しかしこの糖脂質はその均一性から唯一逸脱した存在であり、その種類にもいくつかの違いや、特性がある。
その概念は真核生物から主に現れ出し、多細胞かの時代に突如として発達し出した。


少し不思議に思うことがある。

現存する生命からすればそもそも体細胞としての存在する個体差にはなんの疑問も湧かないのだろうが、これ自体が本来おかしな事である。
そもそも生物の意思は全く同じものをコピーする事から始まり、違いを進化として、真価として落とし込んでいた。
その末にいくつもの生物種という選択肢が存在していった。
ではなぜ微妙に違いがある必要があるのだろうか?
馬にも猫に、何にでも個体差がある、
微生物に流石にそれを感じる事は困難なのだが、
その困難さをそのままにして何故進化という選択肢は増えていかなかったのだろう。
おそらくこれには糖鎖が、と言うよりかは糖脂質が関係している
おそらくはこの存在がなければ
全ての生命種は多様性という意味で大きな分類を作ることはできても、その中の更に細かい個体差は生じさせる事ができなかったと思う。

要は人間は全て同じコピーであり、個体差もなく、同じ思考、同じ生体特徴を持つコピー的な生命群となっていた可能性もあるというわけだ。
やや強引にも聞こえるだろうが、恐らくはさうなり得る可能性がなかったとは言い難い。
そして生命はあえてそれを選ぶことはしなかった、
そんな事実の可能性が存在する以上、
AIによるシンギュラリティーなど存在するはずもなく、それは進化ではなく、何十億年も遡るかのような異常な退化のようでもある。

AIが一つのシステムを媒体として精巧に作られたとしても、それとは全く別の独立したワールドによりバランスを取れるような複合的要因が存在しなければ所詮はその意識はただの統計学的な物でしかなく。
生命のその不可思議性に追いつく事はないかに思う。
苛烈な言い方をすると夥しい生物枠に存在するであろう意識とはこの糖脂質の持つ何かと関連している可能性がある。
勿論これを所有する種は細菌、ウイルスなども含まれる、
我々の知らない領域での
生物種における個体差と意識。
勿論こんな帰結に至る化学者が存在するのかしないのかすらわからないが、
これらはやはり糖によってもたらされている可能性を考える必要が存在すると私は思う。
それ程にパラレルに迷い込むかのような整合性の取れない何かの存在を感じる。


というわけで細胞にひっついたそれぞれの糖について…さらに詳しく。


糖タンパク質


生物が糖を生命利用する為の働きとして。
リボソームで遺伝子コードから翻訳されたペプチドを媒介し結合させている。
小胞体内部では更にコード情報を元に指定された糖のみを付加しゴルジ体へと輸送される。

その後生物種ごとに様々な装飾を受け、糖タンパク質として細胞外膜へと運び出されていく。
その個々の生物のパターンにより
外膜において繋がる糖鎖はその配列パターンを変えその種が特有に持つ免疫、細胞接続パターン、代謝物質の選択、又は複製など様々な性質を持つ細胞へと適応させる。

この一連の動きの糖鎖プロセスこそがN結合型グリコシル化と呼ばれるプロセス、そしてその後の装飾変化(o型)のプロセスに分けられる
①N結合型グリコシル化
・主に古細菌時代から進化した糖鎖プロセス、以降の真核種全てに存在する。
膜内反応↓
小胞体(解糖、オリゴ糖前駆体のトリミング)→ゴルジ体(糖鎖装飾)→細胞膜(タンパク質の変性コードとなる)
外膜に飛び出す糖鎖は枝分かれしている為多くのパターンが存在し、また、外膜での装飾変化の選択肢も豊富に存在する。

生物別で外膜に飛び出る糖鎖は異なる

糖鎖の欠陥はタンパク質の合成エラーを引き起こす為多くの疾患を誘発する。
その後の異なるグリコシル化パターンによりかく免疫装飾が可能となる。
グラム陰性菌などは簡単な装飾を行い産毛を生やすが、直線的糖鎖である為、その後の装飾変化を起こすことができない。

アレルギーと糖鎖の関係
例えば通常の糖鎖装飾では発生しない牛肉アレルギーは、マダニに噛まれるとそのリスクを負う事になる。
生物種の糖鎖はそれぞれ違う、例えばダニは牛などに対し、抗体を持つ、この抗体をコードするものがマダニが持つ抗体用糖鎖コードなのだが、
マダニなどに人が噛まれると、マダニの唾液内に存在する糖鎖コードが侵入し、吸収を経て、ゴルジ体内で装飾される。
その為各種アレルギーの発症を許してしまう。
また血液型と糖鎖も関係しており、血液型によっては変化しない糖鎖装飾がある為、例えばB.AB型は牛肉や、豚肉のアレルギーなどは引き起こす事はない。



O結合型グリコシル化
これはグラム陽性菌以外の全生物種に見られる反応
グラム陰性菌などでも直線糖鎖を持つ生物以外なら選択可能なグリコシル化

原核生物においては細胞質内で行われ、真核生物では小胞体、ゴルジ体、細胞膜外で行われる翻訳後装飾
糖鎖に限らず翻訳後装飾自体はタンパク質の末端又は切断後の断面アミノ酸により更に翻訳され、官能基またはタンパク質などと更に結合する事で多くの機能へと変化させる。

コドン装飾一覧 見事!の一言に尽きる


糖鎖における翻訳後装飾の主な機能は免疫細胞輸送、細胞認識、代謝制御、間接的組織の柔軟性

糖鎖の種類も様々あるがここで紹介したいのはムチン
里芋などに含まれるネバネバしたものだが、これは水と相互作用する事で蒸発を防ぎ、細菌感染を防ぐ
目などの粘膜、牛の乳蛋白質などに含まれ、
母乳などにも含まれる理由はやはり免疫機構の賜物

生物の進化段階で合成されていく糖蛋白には違いがあり、
ムチン→原核生物に含めた免疫的糖鎖装飾
カドヘリン→細胞結着
プロテオグリカン→臓器、脳、皮膚など、各胚葉特徴の臓器生成を促す
黄体形成ホルモン→排卵誘発女性ホルモン
卵胞刺激ホルモン→精子生成、卵胞発育指示
ヒト絨毛性ゴナドトロピン→雌雄含む生殖ホルモン
甲状腺刺激ホルモン→代謝調整
アビジン→鳥、両生類などの卵形成に関わる
このように多くの高等指示の殆どが生殖細胞に働きかける。
根源的生命にとっては生殖という言葉の重みは絶大であり、禁ずる感覚や、恥ずべき感覚とは随分とかけ離れた、絶対的なフィールドである。


装飾末端

その他にも糖タンパク質の最終糖鎖地点においての選択肢として
グリピエーション(シグナル伝達、細胞接着、免疫認識)
C-グリコシル化(トリプトファン結合)
*こいつが一番気になるけどまだ我慢
リン酸グリコシル化(寄生生物やカビ類限定)



糖脂質

グリセロ糖脂質:
グラム陽性菌から葉緑体を持つ種などに広く存在し、光合成機構に強く働く。
動物細胞上では精子形成細胞と脳にのみ存在し、分裂機を終えるとがん細胞増殖阻害、抗炎症作用として働き生物内にその形態は膜状に存在する。

スフィンゴ糖脂質:
どの脂質との類似性の取れない謎の脂質
まるで謎かけをされているような感覚からスフィンクスに因んで付けられた
スフィンゴの多様性、
植物種にはセラミドを含む型が大半を占める
菌類、細菌類には毒素結合と結びつき、
生物種では毒物を無効化する成分として変異する
またニューロンのシグナル伝達部分に大量に含まれ、多くの毒性科学物資を無効化し伝達ホルモンとして作用させる。
磁気と共鳴反応を示し、分子変化を起こす

スフィンゴの持つ形態

全てが二重結合を持つ不飽和脂肪酸を所有する
要は高等な第一級アルコール、後に話すが通常の飽和脂肪酸とは全く別物と言っても過言ではない性質を持つ。
スフィンゴイド
動物細胞での形態、植物界ではスフィンゴシン又はフィトスフィンゴシンの形態を取る

スフィンゴシン
原核には存在せず、動物の脳神経組織に多く含まれる
セラミド
細胞増殖、プログラム細胞死(PCD)、アポトーシス(タイプI PCD)、表皮バリア
スフィンゴミエリン
人体の持つスフィンゴ脂質の役85%をしめる
ニュールロンの伝達速度と関係し、蓄積されすぎると精神的疾患、遺伝子的疾患と繋がり、死に至る、遺伝的影響も高い
セレブロシド
脳、神経細胞伝達に大きく関わる、研究はそんなに進んでいないが、
ガングリオシド
シグナル伝達調節、免疫反応、神経変性、増殖,分化,接着,細胞間相互作用、抗菌、毒性防止に働くが、蓄積は疾患につながる

毒と糖鎖
*細菌毒素、病原性菌のほとんどは
スフィンゴ脂質に結合することで膜内に毒素を浸透させる
しかし、微量の毒で模倣された抗体は糖タンパク質により作られる。
糖タンパク質と、糖脂質は島状に密集して存在するのはこのように相互作用を起こす為だとおまわれる。

糖脂質の劣化は様々な疾患につながる。
脂肪酸は劣化すれば酸化を起こし活性酸素を発生させ、それは糖に及び酸化などのメイラード反応により糖化を起こし、毒素と結合しやすくなる。

スフィンゴとユダヤ人
スフィンゴ脂質と脳の発達、神経伝達、知能指数は関係があるというはなしがある、
ユダヤ人のうちでもアシュケナジムという民族は頭がいいと言われ、ノーベル賞などの受賞者には人口比から見てもあり得ないほどその存在比が多い。
混血などを経てその比率も変わるようだ。
実際これが何処まで信憑性があるものかは知らないが、実質発達障害と呼ばれる人達はこの脂質の量が関係するようだ。
多いケース、少ないケース様々あるようだが俗に言われる天才達が、何らかの精神疾患を患っている事とこの物質は関わりがあるのだろう。
また医学的にもアスペルガーや精神的に疾患を持つと呼ばれる人らがその処置の一つに糖質制限を行うのにはそういった理由があるのだろう。

またこのスフィンゴ脂質が先天的に多い人は
早い時期に幾つかの疾患を発症し、神経系の疾患を患い死に至るケースも多く、ニーマンピック、ゴージェ、などの珍しい疾患にかかり、20才までは生きられないケースが多いようだ。
多くの天才らも小さい頃過剰に病弱だったり、何らかの疾患にかかるケースがある。

まとめ


随分話が脱線したかにも思う
生命の進化と糖鎖の関係は想像以上に深い

グラム陽性菌が壁を消失させ
陰性菌が糖鎖の利用を始め
いくつかの糖蛋白を発達させ多くの細胞を構築
糖脂質が遺伝情報とは別の何かの情報の下
独立して多様性求めた結果、神経伝達が発達
以降多様な意識体系を作り上げる

何かの情報とはいったい何なのだろうか

思えば糖は隕石中にも既に
その存在を明らかにしている。

ヌクレオチドに組み込まれた糖の存在理由
スフィンゴという特異な糖脂質
糖はそれだけで何らかの進化情報を持つ
そんな可能性でもあるのだろうか

大脳の大半は糖
糖の疾患はアルツハイマーなどに繋がる
そしてそのほとんどが前頭葉と関わりを持つ

感情、思考、精神作用
意識の源である可能性
意外すぎる可能性
さすがにこれはどうなのかとも思うが

無いとも言えない…。

言い過ぎかもしれないが
そもそもの糖の由来
細胞的な変化により
生まれてきたわけではない、
勿論タンパク質もそうなのだろう
全ての化学物質が
全て電子のやりとりにより生まれた産物
その反応の場のメインはやはり
H+とOH-

つまりは水

細胞はただそれを利用した
それを利用するメカニズムを所有しただけ

進化情報、生存意思、意識の源
全てが天然の化学変化の中から生み出されたもの

つまりは生命とは
そもそも存在している何らかの
意識や意思を利用するため
進化した細胞という
システムそのものであり

システムと意識の相互作用こそが生命であり

その訳のわからぬ何らかを組み込むシステム
それこそが生命である。



本当は細胞の接続
脂肪酸に関して書くはずだった

ようやく6億年前に差し掛かり
多細胞進化の瞬間を書こうとした
随分の時間が経つ
しかしこれだけの異様さが
複合的に絡み合う
やはり生命は一筋縄ではいかない


この生命という異常性
決して作ろうとして作れるものではない

なるべくして
あるべくして
与えられるべくして
その一つ一つの生命があるかに思う

この世界にはやはり『何か』がある


ただ感じた事…

君の意識を映す鏡
どうかそれが曇りませんように

この素晴らしき中に存在している事を
この特異的何かの中に存在している事を

一つでも多くの命が気づけますように。


未知なるは既に体の中にある


木が糖鎖に見える

追記〜一つの考察
信じる信じないは個人で違い、証拠もなく、相容れないとして
主観で話すなら、やはり何かが存在する、
しかしここでいう何かとはもはや
宇宙人とか幽霊とか神様とかいう次元のものでは勿論無い。
これらは主観で話せば当然であり前提であり、当たり前だ。
人の中にも存在する不可思議、
意識という存在
精神という世界
意思という形態
精神性という状態
多くの無形物が持つ状態が存在する。

生命は最低条件としては形を保つために発達した。
それの中に無形物の何かがリンクするという感覚のニュアンスだった。
宇宙を含めた全ての世界の幅広い次元には
形は無いが存在する意識生命体や、
感情という周波数、
精神というワールドがある
これを例えば掘り下げたとして
辿ったとして
多くの糸に枝分かれした意識を手繰り寄せたとして
生命の系統樹のように
根源たる何かに到達するものなのでは無いかと
そういった、ものの先にあるのは
秩序であり
システムであり
何らかの構造であり
それらの秩序の特性を用い物質的な表現をさせたのがこの世界、物質界や現象界である可能性
これらは何らかの要素を通して繋がる構造すら持ち
それを媒介して感じているものが
我々のいう意識という絶大なフィールドなのでは無いかと思う。
その更に先に存在する者こそが真理であり
やはりそれが生み出した系統樹が、物質、非物質を含めた全ての世界であり
それぞれがそのシステムを媒体として派生させたのがこの全てなのでは無いのかと

そもそもの思い違いがあったのかもしれない
存在し確認されている元素は117種類
それは陽子の数で規定される
電子は安定性を与え原子として存在させる

これらが高次的な構造変化を与えられ有機物や無機物の構造物を作り上げる
しかし、タンパク質という概念、アミノ酸という概念、糖質、脂質、塩基に至るまで全ての概念を生命が作り出したかのような錯覚を人は持っている。
これまで見てきた原理からすればやはりこれは違ったようだ。
生命が遺伝子コードを所有した理由
それは既に存在した膨大な分子配列を生命利用するためのもの
既に存在する分子配列の特性を見抜き、
その機能を扱うシステム
それこそが生命で
それらが扱ったものが情報ならば
既に情報はこの世界に幅広く存在していた事になる。
生命の理解しうる情報
人間の理解しうる情報
生命の必須とする分子は生命が作り出したわけではなく
あくまでも生命が利用したいと願ったから
オリジナルは既にこの世界中に存在していた。
その情報を元に糖は自由に動き、その情報を元に生命に与えうる影響が存在した。
 人に内在する意識や、精神、感情などの情報の根
それら全ての情報は既に分子の中に存在する可能性すらある
意識などのそれらの形態も
情報伝達、蓄積された情報であり
全ては分子配列の影響が鍵を握る。


超自然的な構造変化の中に既に意識は宿っている事になるのではなかろうか。


SIZE〜13部〜un.INVISIBLE HAND 




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?