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いしあたま、心を読まず理詰めだけ©︎Leo.D.M

昔々、ある町の人々が、家を建てる人たちのために石を集めていました。その町の人々は、働かないで暮らすことは許されないという教訓を信じていました。

しかし、その考え方には問題がありました。石を集めるのが上手な人々もいれば、その他の仕事に向いている人もいました。しかし、石を集めるのが得意な人々が多かったため、石を集めることこそが仕事で、他のことには価値が見出せなかったのでした。その結果、町のバランスが崩れ、仕事がうまく回らなくなり、町から笑顔が消えていきました。

ある日、町に新しい住人がやってきました。彼は石を集めることが苦手でしたが、人々を笑顔にさせることが得意でした。

町の人々と歌ったり踊ったりすることが彼の楽しみの一つでした。彼は音楽や踊りを通じて人々との絆を深め、一体感を生み出していました。その結果、町の雰囲気がより明るく、活気に満ちたものになったのです。

彼自身が楽しめることに夢中になっていると、いつのまにか町の人々の心を温かくし、町の雰囲気が変わり、人々は喜びと幸せを感じるようになりました。彼は『人が自分が心から喜ぶことに時間を費やし、人生に何が大切なのか』を人々に気付かせるきっかけをもたらしました。その結果、石を集める作業もはかどるようになったり、他のしごとがあることがわかったり、そもそも誰のための石集めだったのかに気付き始めた者たちもいました。

この物語から学ぶことは、働くことだけが価値ではない、そして“その働き方は真実ですか?“と人々に問いかけ、自分や大切な人たちを幸せにする方法というのは多種多様で、価値があるかどうかは主観的なものだということを教えているのです。

自分の強みや才能を活かして自分の心が喜ぶことをするのは、結果的に人々に喜びや幸せを与えることとなり、また自分を生きることであり、本当の意味での役立ちだということを説いています。

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