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校長先生に感謝

次女は
保育園で軽い発達障害を指摘された。
年中の3月から約1年、
作業療法士の個別指導を受ける
療育に通った。

発達障害を指摘された子は、
就学前健診からひっかかる。
(ひっかけることになっている?)
ここからが、健常児とのちがい。
小学校を決めるまでに
健常児の親御さんとくらべたら、
倍以上の時間と労力を費やした。

2次検査では、より具体的な検査と
聞き取りがあった。
ひとむかし前は教育委員会から、
『お子さんは、この学校が良いと思います』
と言われ、親が希望する学校に入学できない
ケースもあった。
が、いまは選択肢も増え、親の希望がほとんど通る。

選択肢は3つ
1.マンモス校の通常学級
2.マンモス校の支援学級
3.市内のどこからでも通うことができる
  小規模特認校の通常学級。

教育委員会は親と学校の間に入って
見学と面談の段取りを進めてくれた。
“ひとつひとつ段取りを踏む“
正直、シングルでこの段取りがキツかった。

どちらの学校でも入ってしまえば
成るようになるのだろうけど、
校長との面談が決め手になり、
小規模特認校を選んだ。
うわさには聞いていたが、
温厚な人柄がにじみ出ている校長。
もうひとつの決め手は
【ひまわり】が咲く学校だから。
明るく、前向きな気持ちになれる
【ひまわり】の花が
わたしは好き。
この学校は毎年、児童が春に種をまき
夏に校舎がひまわりで
いっぱいになる。

入学式の次の日から校長は毎朝、
校門に立って子どもたちを出迎えてくれていた。
保育園の卒園式で顔をクシャクシャにして
式辞を読んだ園長もおなじく、
毎朝出迎えてくれる人だった。
この学校にしてよかった。

次女は校長が大好きだったようで、
休み時間に校長室へ行き
たくさん話をしていたと聞いている。
「ママは、○○○さんが好きなんだよ!」
と、私が推している芸能人のことも
話したらしい。

3学期になり、
娘はコロナを罹患。
長い連休のあと、
「学校に行きたくない!」
といい出すようになった。
ヒヤヒヤしながら学校へ送ると、
車から降りようとしないことが何度かあった。
そんな娘に校長はやさしく声をかけ、
「連休明けとか月曜日って、イヤだよね~
大人だってイヤだもん」
「じゃ、校長室においで、保健室でもいいよ」
といってくれた。
校長が担任を呼び、担任も娘を説得。
しぶしぶ玄関へと歩き出したのを見送った。

次の日、
校長と顔を合わせたので
「昨日はお騒がせしました」
と話すと
「いやいや、ぜんぜん心配することないですよ。
よくあることですし、○○ちゃんがんばってますから」

感動!
こんないい先生、いないでしょ
こんないい学校、ないでしょ

ひとり親だから、
子どもの進む道を決めるのは自分のみ。
決めた学校は間違いじゃなかった。
来年もがんばれそう!
と思った矢先・・・
転任のお知らせ
校長は転任されることになった。

先日の離任式で、
娘は校長に児童代表で花束を渡したのだそう。
その様子、見たかったな。
いや、見たら泣いちゃうな。

校舎の前に咲くひまわり

校長先生
毎日学校に行けるよう、見守っていてください。
短い間でしたが、
1年間ありがとうございました。

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