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シェイクスピアダークコメディ交互上演「終わりよければすべてよし」@新国立劇場中劇場


彩の国版のメインキャストは、
フランス王 吉田鋼太郎
バートラム 藤原竜也
ヘレン 石原さとみ
ペローレス 横田栄司
残念ながら劇場で観劇することが叶わなかったのですが、映像で観ても
とても面白くなんどもリピートしている作品。
それを新国立劇場で上演するとのことでとても楽しみに観劇に行きました。

フランス王 岡本健一
バートラム 浦井健治
ヘレナ 中嶋朋子
ダイアナ ソニン
ペーローレス 亀田佳明

舞台美術や衣装などは違うものの、ストーリーの流れはもちろん
彩の国版と同じで場面やセリフも同じものが多かったです。
新国立劇場中劇場の舞台は奥行きがあり、その大きな舞台を敢えて
ゴテゴテに飾り立てるのではなく、舞台前面には2つの小さな池があり
奥は天井から大きな1枚の布が海の生き物のエイのように下げられていて
その布を効果的に使って動きを出していたところはとてもステキでした。

コロナ禍ではほとんど封印されていた「客席降り」もあって
特に最前列前通路、そして客席中通路も使う演出があってキャストが
近くを通る席にいる方々は嬉しいですよね。

私が彩の国版シェイクスピアが好きすぎるので、新国立版は
あのスピード感が無くその点は好みではありませんでした。
ペーローレス役の亀田佳明さんは「タージマハルの衛兵」でも
その芝居力を存分に発揮した舞台人で期待以上の面白さ。

またそのペーローレスをやりこめる兵士の役の川辺邦弘さんは
ご存じの方も多いと思いますが舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」でも
何を言っているか分からないマグル語を話す駅長さん役のファーストキャストです。「終わりよければすべてよし」でもあの駅長さんを彷彿とさせる場面があって舞台ハリポタファンとしてはとても嬉しかった。

ここからはネタバレを含みます

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