一本満足バーで満足した試しがないので、朝日グループ食品の顧客ターゲットにM1層は含まれていないらしい

「癖(くせ)」について。
小学生の頃、学校から家まで同じ石を蹴って帰り着くと幸福になる、という遊びがあった。横断歩道の白いとこだけを踏んで渡り切ると幸福になるとかも。当時の幸福は簡単に手に入ったものである。

こんな遊びは大人になると大概忘れてしまう、はずである。しかし私の中では未だにゲーム続行中である。その条件は当時よりも少し複雑化している。

ルールはこうである。まず、誰かがこんな発言をしたとする。

「こんなに派手な服はみたことがない。」

ここでゲームスタートである。
まず、頭から4文字区切りで文章を区切っていく。以下のようにである。

こんなに / はでなふ / くはみた / ことがな / い

うん、なかなか良い。しかし最後の字余りが母音の「い」であることが気に食わない。やはりさいごは「ない」で終わるのが、しっくりくる。

この場合、休符をどこかに入れる必要がある。
案としては、以下2点ある。

案1:
こんなに / はでなふ / くは○み / たことが / ない

案2:
○こんな / にはでな / ふくはみ / たことが / ない

どちらもなかなかに気持ちいいのだが、名詞である「ふく」が途切れていない分、案2の方が私の好みになる。

「案2は「みた」が切れているではないか!」
と思われた諸君。なかなかにこのゲームに向いている。実に鋭い。だが甘い。

名詞が切れるのは不快だ。だが動詞はその限りではない。むしろ切れた方がリズムが生まれる。「み / た」の方が高得点だ。

よってこの文章の正解は案2の「○こんな / にはでな / ふくはみ / たことが / ない」になる。この、競技人口1人の超々マイナースポーツにおいて、私は世界一のプレイヤーである。

もし同じ競技のプレイヤーが存在するのなら是非勝負したい。挑戦者求ム。

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