見出し画像

お客さんがオンマイクで熱唱!?周杰倫(Jay Chou)横浜ライブ観覧レポ

中華圏で名実共にNo.1のシンガーソングライター周杰倫(Jay Chou )のワールドツアーの一環で行われた横浜コンサート(4/6、4/7 2Daysの初日)に中国人妻と一緒に行って来ました。

そもそも周杰倫(愛称Jay)て誰?という方は、昨日の日記に実績等簡単にまとめていますのでご参考まで

最寄りの新高島駅を出ると10分ほど離れた会場「Kアリーナ横浜」に至るまで長蛇の列。2万人キャパの会場なので混雑は予想できましたが、予想外に…いや予想通りというか並んでいる人々が発する言語はすべて中国語。アンパンマンミュージアムやスーパーのOKなど近隣施設周辺が一時的に中国語圏になってしまったかのような異様な雰囲気の中、会場へと向かいます。

会場周りにいるお客さんの会話はほぼ中国語オンリー。スタッフの方々が一所懸命にグッズ売り場の場所や写真撮影場所の案内をしてましたが、日本語のアナウンスはほぼ意味をなしていなかったような…

開演1時間前の5時くらいに会場入りしましたが、あんまりコンサート慣れしてない私はあらためて2万人キャパの会場の大きさに驚くことに…日本武道館の約2倍って考えると中々すごいですよね。

開演直前には満員に

さあ、いよいよ開演!
ここからはもちろん写真撮影禁止なので文字で伝えるしかないのですが、結論あまりにも最高でした❗️

じらしまくっての本人登場

開演時間の18時を過ぎて、会場内のスクリーンに流れていたMVや広告が止まり、照明が落ちて真っ暗に…「おおー」という歓声と大きな拍手で会場が包まれます。

と思ったらまた今さっき見たばかりの同じ広告映像がスタート。観客からは「なんだよ〜」という軽いブーイングと笑い声が漏れます。古典的な手法ですけどやっぱりこういうのいいですよね〜 自身のMVの監督やプロデュースもこなしている周杰倫のこと、こうした細部の演出も彼のアイデアでしょうか?

そしてコーナーMC的なピエロが登場して一通り会場のライトアップ演出が終わると、1曲目のイントロがダンサー陣による華麗な演舞でスタート
ステージ中央のせりが上がってくると煌びやかな衣装に身を包んだ周杰倫が満を辞して登場!観客から悲鳴にも近い黄色い歓声が上がります。隣で観てる妻も「ワーーーオーーー」と今まで聞いたことないような大声で興奮してます。

実際アップでスクリーンに映し出された表情は本当にカッコ良かった。Liveの前日に目黒川でのお花見ショットをインスタで披露していたJay

この日は無精髭、これはこれでイケおじ風でワイルドですが、あー今回はそんな感じなのねと思わせといて、本番ではツルツルにヒゲを剃られていて清潔感満載!圧倒的な風格と円熟味の感じる余裕…あらためてカリスマだ…鳥肌が止まりません。

オープニングの黄金甲に始まり、数曲を歌い終えると周杰倫からの挨拶
「日本的朋友们,你们好吗〜?日本のみなさん、久しぶりです。私はJayです」と日本語を交えての挨拶。
「你们还记得我吗?」(僕のこと覚えてるー?)
「记得」(覚えてるー)

その後も要所要所で周杰倫のMCが入り、いいともアンサーみたいなやり取りで
「你们饿了吗?」(そろそろお腹減った?)
「不饿」(減ってないー!)
「想不想回家」(そろそろ帰りたい?)
「不想」(帰りたくないー)
とコールアンドレスポンスが繰り返されます。

また、周杰倫の言葉はほとんど中国語なので、スクリーンの日本語字幕がたまに追いつかなかったりするんですが、「我们等一下翻译吧(一旦翻訳を待ちましょう)」とスタッフへの配慮も忘れず、冗談混じりで回していく様は大物司会者顔負けでした。

百花繚乱の楽器演奏にダンス…息一つ切らさず

周杰倫がこれまでリリースした曲数は何百あるかわかりませんが、不思議なことにJay迷(追っかけ)までいかない私たち夫婦でさえ、どの楽曲が来てもなんとなく口ずさめるし曲名わかんなくても聴いたことある…それだけキャッチーな曲が多くて搁浅のようなバラードっぽいものからダンスありラップありの双截棍みたいなヒップでポップな曲までそのジャンルの幅広さたるや・・

そして、周杰倫自らキーボードに古筝、さらになんと津軽三味線までありとあらゆる楽器を弾いてしまうというサービス精神

ダンスもバックダンサーが派手に動いていてメインボーカルは適当に揺れてるだけ…的なよくあるスタイルではなく、周杰倫自身が本域で踊ってるので、手練手管のマルチプレイヤーにもほどがあるだろ!と思わせる八面六臂!その上、トークに切り替わっても息一つ切らさないスタミナ…45歳という年齢も体力の衰えは微塵も感じさせません

そしてサビの途中で周杰倫から「一起!(一緒に!)」と声をかけてくれます。まあ言われる前から私の妻を含めAメロからフルパワーで歌ってるお客さんがほとんどでしたが。なんなら周杰倫の声がオーディエンスの歌声でかき消される寸前の瞬間もありました。日本のライブだとここまでになるとクレームものかと思いますが、お客さんが一緒に歌うのは中国のコンサートでは割と一般的みたいですね。

歌う!しゃべる!やりたい放題の観客とフリーダムな企画

このライブで一番驚いたのがオーディエンス参加型企画のフリーダムさ

途中いきなり周杰倫が衣装替え&休憩タイムに入り、お客さんリクエストのカラオケ大会スタートです!みたいになって、お客さんにマイクを渡してくじ引きで周杰倫の曲が決まると、お客さんにマイクを渡してワンコーラスがっつり歌わせる。周杰倫のバンドメンバーがしっかり楽器は弾いてくれてるので、ボーカルだけ素人という「我々は今何を聴かされてるんだ?」的な時間に突入。

さらに終盤になるとお客さんからの曲リクエストコーナーという中々斬新な企画に入ります。周杰倫が会場のお客さんをランダムに指して聴きたい曲をリクエストしてもらいます。これ、もちろんどの曲がリクエストされるか誰もわからない中、即興で演奏の準備ができるバンドメンバーや音響技術スタッフ…ほんとうにすごいですよね

面白いのが、日本人にこういうフリをしたらモジモジして空気を壊さないために短めの言葉でリクエストするかと思いますが、指されたお客さんが聞かれてもない身の上話的なエピソードを勝手に喋り始めるんです笑 周杰倫も「その話、だいぶ長くなりそうだね?まあ聞こうか(笑)」みたいな感じでツッコミを入れながらやり取りをしていて、会場がいちいち大爆笑に包まれます。ここでは周杰倫がちゃんとリクエスト曲を歌いますが、指されたお客さんも相変わらずカラオケノリで歌ってます。

あと撮影禁止なのに「そこのスマホで撮影してる君ー」みたいに指したりとか、まあとにかく日本のコンサートでは考えられないフリーダムぶり。かといって行儀が悪い人がそこまで多いわけでもなく、みんなで節度ある盛り上がり方をしている印象でした。

最後は名曲「七里香」を全員で大合唱すると会場のボルテージもMAXに。中国のコンサートってアンコール文化はないんですかね?去り際は潔い感じでした。

全体的にはコンサートや音楽ライブの要素はありつつ、そこに忘年会ノリのバラエティ企画やファン感謝祭的な要素も加えた超大型のファンミーティングみたいなイベントでした。

会場を出た時には声が枯れていた私たち日中夫婦でしたが、帰宅後、妻と一緒に自宅でJay名曲メドレーを聴きながら深夜のプチカラオケ大会に突入したのは言うまでもありません

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?