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形あるものを寄付したい。「ジャパンハートこども医療センター」に麻酔器を。支援者様インタビュー。

支援者インタビュー
ジャパンハートの活動は、皆さまからのご支援によって支えられています。
現金での寄付や物品の寄贈、活動への参加など、ご支援の形はさまざまですが、今回、支援者の皆さまがどのような思いでジャパンハートをご支援くださっているのか、インタビュー形式でお伝えします。

NPO法人アクサ 松﨑由紀子さん

カンボジアやバングラデシュで学校を建設し、子どもたちに教育の場を提供するNPO法人「アクサ」。その代表を務める松﨑由紀子さんは、約5年前から継続的にジャパンハートをご支援くださっています。

今回、NPO法人として形あるものを寄付したいと、カンボジアの「ジャパンハートこども医療センター」に麻酔器を届けてくださいました。カンボジアを訪れた松﨑さんに、その思いをお聞きしました。

松﨑さん ジャパンハートこども医療センターにて

Q ジャパンハートとの出会いは

A 5、6年ほど前に、青年塾主催の講演でジャパンハート創設者の吉岡秀人医師(現・最高顧問)の話を聞く機会があり、その時に初めてジャパンハートの活動について知りました。

もともと、私の兄が立ち上げたNPO法人「アクサ」を手伝う形で、カンボジアやバングラデシュで教育支援に携わっていたこともあり、医療の分野でも何か役立てることがあればと思い、支援を始めました。

私がジャパンハートに出会った頃は、ちょうどジャパンハートがカンボジアに自前の病院を建設しようとしている時期でした。私たちも30年ほど前からカンボジアで活動を続けるなかで、内戦や70年代の「クメール・ルージュ」政権下の虐殺の爪痕が深く残っていること、国の教育や医療を支える人材の育成が急務であることを痛感していたので、そういった思いもあり、病院の建設や里親制度など、個人としても支援を続けてきました。

Q 麻酔器を寄贈してくださった経緯

A 今回、NPO法人としてのカンボジアの子どもたちへの支援活動の一環として、何か形あるものを届けられないかと思ったんです。その時に、ジャパンハートが病院の設備を必要としていて、中でも「麻酔器」が必要だという話があったので、届けることになりました。

ご寄贈いただいた麻酔器を確認するスタッフ

Q 実際にジャパンハートこども医療センターを訪れてみて

A 実はカンボジアのジャパンハートの病院を訪れるのは、今回が初めてでした。カンボジアには何度も行っていたのですが、新型コロナウイルスの影響もあり、カンボジアを訪れること自体、5年ぶりくらいだったと思います。

何よりもまず、道路が綺麗に舗装されていることに驚きましたね。カンボジアには職業訓練校や小学校、中学校など合計15校の学校を建てたのですが、昔は舗装された道路はほとんどなくて、ガタガタと大きく揺れる車で移動していました。ジャパンハートの病院があるウドンの辺りにも行ったことがありますが、見違えるほど綺麗になっていて驚きました。

集合写真

「ジャパンハートこども医療センター」では、カンボジア人のスタッフがたくさん働いていることが1番嬉しかったです。私たちが学校建設の支援をしている時も、現地の人たちが「支援してもらうだけ、やってもらうだけじゃダメだから」と頑張ってくれる姿を見ていたので、若い人たちが自分たちの力で国を良くしていこうと努力している姿に胸を打たれました。

日本人もそうですが、カンボジア人の若いスタッフが育っていることを本当に嬉しく思います。

地域の人たちにとっても、以前は医療機関自体がほとんど無かったですし、無料で診てもらえるチャリティー病院があったとしても、いつも長蛇の列が出来ていて医療が行き届いていない状況だったことも知っているので、こうして病院が出来て、医療を受けられる機会が増えたことは本当に良かったと思います。

まだ診られない病気もあるかとは思いますが、ジャパンハートの病院が出来たことは、地域にとって大きな意味があると思います。

Q 一緒に声楽家の方を連れてきてくださったこと

病棟でミニコンサートを開く和嶋静代さん

A 今回、私がカンボジアを訪れるにあたって、友人で声楽家として活動されている和嶋静代さんに「ぜひ患者さんたちに歌をプレゼントして欲しい」と声をかけました。一緒に来てくれて、成人病棟、そして小児がんの子どもたちが多く入院する病棟でもミニコンサートを開きました。

歌を聴く患者さんとご家族

和嶋さんはアメイジンググレイスからアンパンマンのマーチまで色々な曲を歌ってくれたのですが、患者さんたちだけでなく、入院に付き添っているご家族まで、本当に皆さん良い表情で聞いてくださって。和嶋さんも、「こちらの方が感動をいただいた」と感激してくれました。引き続きジャパンハートの活動を支援していければと思っています。

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