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アメリカのシールド「キャプテン・アメリカ」全宇宙の守護神へ昇華。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)公開から1年が経過した。オンラインでは、1周年を記念し、ウォッチパーティー(同時視聴会)が開催され、脚本家のクリストファー・マルクスも参加した。
『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』(2018)の惨劇から、インフィニティーストーンを集める事になった生き残ったメンバーだったが、映画の製作陣はインフィニティストーンを集める方法や集める順番などについて、いくつもの議論をしたと話している。
【ストーン入手順】

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着手1:パワー・ストーン(オーブ)
『インフィニティー・ウォー(IW)』冒頭、サノスはすでにパワー・ストーンをインフィニティ・ガントレットに装備した状態で登場した。保管していたザンダー星には、ヒーローなどの重要人物がいなかった為、物語の進行上、時間を費やす必要が無く、はじめに入手している。

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着手2:スペース・ストーン(四次元キューブ/テッセラク)
『ソー/ラグナロク』(2017)で、スルトにラグナロクされたアスガルドから、移民船ステイツマンで脱出していたソーやロキ、ヘイムダルは、サノス軍の襲撃に遭い壊滅状態に。ハルクとロキはサノスと反撃するが、一歩敵わず2つ目のストーンを渡してしまった。
※サノス軍が次のストーン探しに出発する際、パワー・ストーンでステイツマンを破壊し、スペース・ストーンで去るが、この時既にガントレットを使いこなしており、作品冒頭の見せ場と言っても良い場面だった。

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着手3:リアリティ・ストーン(エーテル)
救命信号をキャッチしたガーディアンズは、ミラノ号で現地に向かい、ソーを救出した。ドワーフの加治職人エイトリに、サノスを倒す武器”ストーム・ブレイカー”を作られる為、ソー、ロケット・ラクーン、グルートのメンバーで、惑星「ニダベリア」に向かう。一方、惑星「ノーウェア」に向かうスター・ロード、ガモーラ、ドラックス、マンティスの面々だったが、先回りしていたサノスは、既にリアリティ・ストーンでまやかしの空間を作り出し、ガーディアンズや、コレクターを翻弄した。

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着手4:ソウル・ストーン
惑星「ヴォーミア」で、ストーンの番人「レッド・スカル」によって神殿に案内され、”愛するものの犠牲が必要、ある種の知恵があると言えよう”と説明があった。知っていたかは謎だが、涙するサノス。”全宇宙の均整”の為、愛する養女ガモーラを崖に投げ落とし、その尊い命と引き換えにソウル・ストーンを入手した。

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着手5:タイム・ストーン(アガモットの目)
ニューヨークにてサノス軍に出会すアイアンマン、ブルース、ドクター・ストレンジ、ウォン、スパイダーマンだったが、エボニー・マウに捉えられたストレンジ救出の為、アイアンマンとスパイダーマンは、ブルースとウォンを地球に残し、Qシップの後を追う。船内でエボニー・マウを戦闘不能にし、自動操縦のままタイタン星に向かう。

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※(騒音がして)外で何かが起きていると察知し、外に向かうトニー・スタークとドクター・ストレンジ。慌てず焦らず、フライデーに市民を安全に非難される為、的確に指示するトニー。ブラック・オーダーに”不法侵入”を警告するストレンジ。大人の対応が、ヒーローの面と現実的な印象でとても好きなシーンの一つです。不法侵入のワードのチョイスも好きです。

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一方サノスは、テラン(アベンジャーズ/地球人)がインフィニティ・ストーンを狙っていることを知り、アベンジャーズを追いタイタン星に向かう。この緊急事態を、ネビュラはマンティスに知らせ、ガーディアンズをタイタン星に誘導する。

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サノスと闘うアベンジャーズとガーディアンズだったが、1,400万605の未来の内、唯一の勝利の可能性に賭け、”第一優先で守り抜く”と決めていたタイム・ストーンを、止む無くサノスに手渡したストレンジ。

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着手6:マインド・ストーン(セプター)
トニー・スタークの手を離れ、スコットランドのエジンバラで隠居していたワンダ・マキシモフとヴィジョンだったが、プロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴの襲撃に遭い、”異次元の剣”でひと差しされたヴィジョンは、ボディの密度を変えられず重傷を負った。

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ワンダはブラック・オーダーの二人からヴィジョンを守るが、エディンバラ・ウェイバリー駅内で後がなくなったその時、シビルウォーから、シークレットアベンジャーズとして、活動していたキャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ファルコンに助けられた。ヴィジョンの修復の為、クインジェットでワカンダ王国に向かう。

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”THE SNAP”の阻止で最終決戦となるが、アベンジャーズは既に5つのストーンを入手したサノスには全く歯が立たなかった。サノスに重傷を負わせたソーに「甘いな、狙うならここ(頭)だ。」と言い残し、スペース・ストーンでどこかに消えていったサノス。

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ストーンにまつわるアメリカの逸話
今回のウォッチパーティーでは、ソウル・ストーンの入手方法について、別の方案があったことが明らかになった。それは、キャプテン・アメリカがソウル・ストーンだということだ。

キャプテン自体がソウル・ストーンなのか、また何かしらの方法をもってソウル・ストーンになるのか、といった詳細は明かされなかった。しかし、スーパーソルジャー血清(超人血清)は打っているのもも、スーパーパワーを持たない人間が、遥か昔から存在し、尊く、恐ろしくもあるストーンの一つに選ばれると言う事は、とても突拍子もないに感じる。

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パラシュートを装着しないまま、クインジェットから飛び降りて海に飛び込んだり、飛び立つヘリコプターを素手引き止めたり、ウルトロンとタイマンで戦闘してきた。EGの最終決戦では、ソーのムジョルニアを持ち上げることが出来た。人間が神になったようなものだ。

これまで、キャプテン・アメリカシリーズと、アベンジャーズシリーズの殆どが、監督はルッソ兄弟、脚本家はクリストファー・マルクス、スティーブン・マクフィーリーである。過去には、キャプテンが好きなことをインタビューで明かしている。その製作陣が中心となって、作り上げてきたのだ。

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キャプテン愛がエモい。

ムジョルニアを持ち上げて、ソーの力が宿るのは流石に”愛が強過ぎた”とも見られたが、レッドスカルの言う通り、ソウル・ストーンは、ある種の知恵があると言える。スーパーソルジャー血清で、超人的な肉体と、強さと忍耐力を兼そろえてからではなく、スティーブ・ロジャースの愛国心、高潔さ、優れたリーダーシップ、民衆から敬意を払われている事など、”真のヒーロー”でストーンに相応しい伝説になった。

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