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映画【ブラックウィドウ】ネタバレ解説と考察

度重なる延期で待ちに待ったブラックウィドウ!本当に公開されて良かったですね。初見は、あ、マーベルスタジオのロゴだ!今ブラックウィドウ観れてる!ハンカチハンカチ!のど飴のど飴!って兎に角気持ちが忙しかったです。3回観て分かった事を書いていきます。
※随時ブラッシュアップしていきます。
2021.07.31

⬛️オハイオ1995
舞台は【キャプテンアメリカ/シビルウォー】(2016)の21年前に遡る。夕食を楽しむ家族はシールドに追われる。事前に準備していたジェット機で、キューバに構えたレッドルームに向かう。
※小ネタ
S.H.I.E.L.D.(戦略国土調停補強配備局)MCU版(Strategic.Homeland.Intervention.Enforcement.and Logistics.Division.

⬛️アトランタ(たぶん)
シビルウォー直後。
「バートン、ウィルソン、アリ男をすでに確保し、ロジャースは逃走中、ロマノフはどうする?」と、アルファ隊を率いるサディアス・ロス長官が問いただすが、ナターシャはすでにノルウェーに渡っていた。

※小ネタ1
ロス長官は、2回目の手術?とナターシャに聞かれていますが、これはシビルウォーで、ソコヴィア協定に調印する為徴集されたアベンジャーズに、5年前にトリプルバイパス手術を受けたと自ら話していました。

※小ネタ2
アリ男と言ったのは、名前を覚えられていない為。これはシビルウォーのラフト刑務所で、捕えられたスコットに、トニーが君は誰だね?とツッコミむ。

⬛️モロッコ
ケース回収の任務に当たっていたレッドルームのエージェント"ウィドウズ"は、かつての仲間オクサナ(後でメリーナ世代のウィドウとわかります)から、ケースを奪う。エレーナは、オクサナが放ったガスを浴び正気を取り戻す。しかし時すでに遅く、オクサナは「これで皆んなを救って。」と、息を引き取った。エレーナは脚に埋め込まれた発信機を切り落とし、離反する。

エレーナ離脱を、ウィドウズはドレイコフする。その頃タスクマスターは、シビルウォーでのホークアイとブラックパンサーの映像を観ていた。動作やスキルを自信にコピーし、インストールして出動の準備をしている。

⬛️タスクマスター
原作では写真的反射(フォトグラフィック・リフレクシズ)が能力ですが、本作では能力というより、性能に置き換わっている。グラスで相手の能力や脅威を分析している為、スターク社の技術を盗んでいるのかもしれません。

ノルウェーに渡ったナターシャは、仕事仲間のメイソンに、トレーラーハウスやパスポート、20人ほどの免許証などの手配を依頼し、潜伏生活の準備をしている。ブダペストの隠れ家に置いてあった荷物も受け取る。

その夜、発電機の燃料が切れ、街に買い出しに向かうナターシャは、突然の襲撃に遭う。襲ったのはモロッコでの一件で、ドレイコフ将軍の始動許可が下りたタスクマスターだった。顔を合わせるなりナターシャを分析するタスクマスター。映像をよく見ると、ナターシャの予測能力がほぼ100%、脅威が約90%と表示されている。ナターシャの能力の高さを示している。鎖骨あたりを狙うと弱いという事もわかる。ナターシャは、タスクマスターの標的がケースだと分かると、さらに応戦し、ケースに収納されたカプセルを一瞬だ奪い、行方をくらます。タスクマスターのソードを格納するギミックがカッコ良い。逃げた川から上がったナターシャは、その後カプセルを見ると、自身とエレーナが写った写真を見て、何かが起きていると悟り、ブダペストに向かう。

21年ぶりに会うエレーナに、大人になったと言うナターシャ。持ってきたカプセルを、エレーナに差し出す。エレーナは他に頼る当てが無く、アベンジャーズ入りしていたナターシャに協力を仰いだが、ナターシャも今はアベンジャーズと疎遠になっている。命懸けでブダペストに来たと言う。カプセルは合成ガスで、化学的洗脳の反作用剤で、外部操作から脳神経を守る事が出来る物だと分かるが、それと同時にドレイコフとその娘が生きている事や、ウィドウズが活動している事を知らされる。

※小ネタ1
「大人になった」は、【アベンジャーズ/エンドゲーム】(2019)で、スコットが5年ぶりにキャシーと再開した際の台詞のオマージュ。

※小ネタ2
矢の痕はホークアイの仕業。あの隠れ家で戦っていたんですね。

⬛️アレクセイの脱獄
レッドルームは、絶えず場所を変え、ウィドウズも出入りの際は眠らされる為、どこにあるか分からない事から、居場所を知っていそうなアレクセイを尋ねる。アレクセイ脱獄の任務はチョロかったが、レッドルームの在処までは分からなかった。右腕のメリーナなら知っていると言うアレクセイ。メリーナはとっくに死んだと思っていたとナターシャ。3人は最後の望みに賭け、サンクトペテルブルクに向かう。

※考察|キャプテンアメリカとの闘い
アレクセイは、腕相撲をしながら、仲間の囚人にこれまで何度もキャプテンアメリカと戦った自慢をしてきたであろう様子でした。83、84年頃にあった事だと話すが、スティーブ・ロジャースは1943年から70年間氷漬けだった為、アレクセイが牢獄生活するまでの間に戦う事は不可能である。1つ可能性があるのはマーベルスタジオのドラマ【ファルコン&ウィンターソルジャー】(2021)で初登場した、ブラックキャプテンアメリカだ。氷漬けになってはいない為、不可能ではない。

⬛️家族会議
雪山でのミッションを難なくクリアした3人は、レッドルームの任務で、テレワークしているメリーナを訪れる。メリーナはこれまでの活動成果を見せる。メリーナはタブレットで、飼っているブタ(アレクセイ)の息を止めさせる。オハイオでの3年間の任務で、潜入していたノース研究所は、シールドの研究施設だった。(実体はほぼヒドラだったが)ウィンターソルジャーの関連で、彼らの人の脳を摘出して解剖し、大脳基底各細胞の遺伝子情報を取り出す。認知機能の中枢で、随意運動や手続き学習も。私達が盗んだのは武器や技術じゃない。自由意思を解き明かす鍵を入手した。コントロールするほど世界は高次元で機能する。ドレイコフはエージェントを世界中に潜り込ませて、化学的に操っているという。エレーナは涙ぐみながら、実験台が誰か知ってる?と問い、さぁ、それは畑違いだからと話すメリーナ。嘘をつけ、お前は側近だとアレクセイ。
エレーナ「私もそうだった。」

※ナターシャの過去
本作では出生まで明らかにされた。新生児の潜在能力評価で選ばれ、家族には報酬が支払われたが、母親は諦めずに探した。普通民間人を相手にしないドレイコフ将軍だが、あまりに執拗だったという理由で殺されていた。

メリーナはドレイコフ将軍に密告し、レッドルームに連行される。

🟥レッドルーム潜入
後でわかりますが、ナターシャとメリーナの作戦で、2人が入れ替わり変装し、レッドルームに侵入しカメレオンメリーナ(ナターシャ)が、ドレイコフ将軍と時間を稼ぐ間に、カメレオンナターシャ(メリーナ)がレッドルームを着地操作し、当局に引き渡す作戦だった。ナターシャの最後の作品で変装見られるのは良かった。【キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー】(2014)以来かな。

🟥家族それぞれの役割
ナターシャはドレイコフの殺害、エレーナはウィドウズの解放、アレクセイはタスクマスター応戦、メリーナはレッドルームの着地が主な役割でした。

ドレイコフは、メリーナに対し、ナターシャが変装していると見抜き、側で待機しているタスクマスターに挨拶させる。ナターシャは、タスクマスターの正体が、シールド入りをかけたドレイコフ殺害のテストで、巻き添いにした娘、アントニアだと知らされる。ドレイコフは、アントニアに下のネズミを殺せと指示する。ナターシャは、ドレイコフと2人きりになると「ミスったわね、2人なら殺せる。」というが、ドレイコフは殺されるのに、反応が薄い。なんと、ウィドウズは、"フェロモンロック"が施されており、ドレイコフの臭いを嗅ぐと攻撃できないのだ。これはメリーナまでも同じ様に受けている。メリーナが、着陸操作している事を、ドレイコフが見つけると、レッドルームを当局に引き渡す作戦だな、とメリーナを閉じ込める。自由に挑発的に話すナターシャを、怒りに任せて殴り始めるドレイコフ。

生意気だな、私が築き上げてきたものを見てから言え。世界を支配しているのは私。世界中の指導者や有力者たちが私とウィドウズに従う。皆ゴミだったが私がリサイクルし、目的を与えた。自分が世界を影で操作し、各地のウィドウを使い私が世界を動かす。私の一声で原油価格、株価が混乱し世界の4分の1が飢餓する。戦争を始めるのも終わらせるのも統治者のすげ替えも、お前が居ればアベンジャーズも掌握できる。もう影で戦う必要はない、私が利用しているのは世界にあり余る天然資源、小娘たちだ。

このコンソールひとつで操作を?協力をありがとう

※小ネタ
【アベンジャーズ】(2012)で拘束されたロキに、目的はバナーね、ありがとうという台詞があります。

レッドルームに潜入する直前、ナターシャは「データベースの場所とキーが分かっても力づくじゃ奪えない、ウィドウ達をフェロモンロックしてる、私までもね。彼の臭いを遮断しないと手を出せない、息を止めても基礎科学だから、臭覚受容体をブロックするには神経を切らないと。」と、メリーナに教わっていた。

ナターシャは、自分で臭覚の神経を頭突きで不能にし、ドレイコフを制圧するが、これによりレッドルームは緊張事態状態に陥り、ウィドウズがナターシャに襲いかかる。そこへエレーナがウィドウズに合成ガスを撒くと、正気を取り戻すし、自分で考えて出来るだけ遠くへ行く様に促す。エレーナはウィドウズを率い先に脱出を試みる。ナターシャは世界中のウィドウズのデータを盗み、さらに床に散らばった合成ガス2本も持ち去る。

次々に爆発を始めるレッドルームで、隔離されたままのタスクマスターを見つけるナターシャだったが「今開けたら追ってくるわよね、大丈夫 大丈夫、本当のあなたを信じる 置き去りになんてしない。」と解放する。

エレーナはヘリに飛び乗るドレイコフを発見し、破壊を試みる。ナターシャに向け「楽しかったよ。」とヘリを破壊し爆風で吹き飛ばされる。ナターシャは咄嗟にパラシュートを持ち出し飛び降りる。エレーナにパラシュートを装着していると、タスクマスターが執拗に追ってくる。

「よし やろう。」
地上で再び応戦するが、タスクマスターのマスクを着脱させ合成ガスを浴びさせる。

家族4人無事再開を果たす。ウィドウズは置いていけないと戻ってくる。サディアス・ロス長官率いるアルファ隊が迫って来る。メリーナが複製出来るから皆んなをお願いと合成ガスをエレーナに託す。3人はウィドウズとアントニアを連れて行く。

⬛️2週間後
時差ボケしながらジェット機を準備したメイソンが話す。
「聞かせて、また頑張れるからさ、またそれで。」
「見直した。」
「そっか。」
「いい友達だと思ってる。」
「男にはグサッとくるよ。で、どこ行くの?」
「家族なんてと思ってたけど、2つもあった、1つはバラバラだから何人か脱獄させて、調整役でもやってみようかなって。」

⬛️エンドクレジット
愛犬ファニーを連れナターシャの墓を訪れるエレーナ。そこへ鼻をかみながら近寄る女性ヴァレンタィーナ(通称ヴァル)中西部のアレルギーがあると言うので、ここはオハイオだと思われる。休暇を邪魔しないで、と話しているので、ヴァルとは雇用関係にあるようです。また、給料あげて、私もそう、きっと上がるわとヴァルが話すので、ヴァルもまた雇われている様だ。直接渡したいの、きっと自分でやりたいと思って、とおもむろにタブレットを見せるが、そこにはローニンのコスチュームを着たバートンが写っていた。エレーナはマーベルドラマ【ホークアイ】(2021)で出演が決定している。キャシーの二代目ホークアイの登場と、エレーナがどう絡むのか。さらにヴァルは、マーベルドラマ【ファルコン&ウィンターソルジャー】(2021)で初登場し、闇落ちした政府監修のキャプテンアメリカ、ジョンウォーカーをプロデュースし、U.S.エージェントへと変貌させていた人物だ。

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