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ポケカにおけるティーチングとコーチングの違い・使い分け

この記事はポケカをこれから教えたい方と覚えたい方、両方に向けたものです。世間一般で言うティーチング、コーチングって何だ?と言う方に向けても触りとして易しい内容にしてみました。

【ダイジェスト】

①ティーチングとコーチングの意味・違い
②ポケカにおけるティーチングとコーチング
③ティーチングとコーチングの使い分け
④おまけ

①ティーチングとコーチングの違い

今回のキーワードである『ティーチング』と『コーチング』の定義とは何か。

・ティーチング
対象に答えを「教える」事。
何か目的を達成させるために目標を与え、具体的な行動や決まりを伝えて理解して貰うこと。
ティーチングを受ける側は、ティーチングをする側に依存している。
指示、命令、教育 などの単語を含む。

・コーチング
対象から答えを「引き出す」事。
何か目的を達成させるべく対象に質問をし、自分で考えさせる。出てきた答えを注意深く聴き、承認やアドバイスをしながら導いていくこと。
コーチングを受ける側はコーチングをする側に対して自律している。
質問、傾聴、承認 などの単語を含む。

ティーチングとコーチング、この2つのキーワードは聞き慣れていながらも、明確な使い分けをするにはこの違いをの理解する事が必要です。

では、ポケカにおいてティーチングとコーチングとは何でしょうか。

②ポケカにおけるティーチングとコーチング

難しそうな単語が①で出てきましたが、もう少し噛み砕いてポケカに例えるとどうなるのかを考えてみました。

・ポケカのティーチング
TCGの概念及びポケカのルール、遊び方を理解するまで教える事。対戦における勝ち方、ポケカを通じた楽しみ方のバリエーションを伝える事。

例1)
ティーチングデッキを使ってマニュアルに沿って対戦を進め、基本的な対戦の流れを理解して貰う。

例2)
ルールとは異なる処理をしてしまった場合に指摘をし、正しいルールと処理の流れを教える。

例を見てみると、答えが割とハッキリしている事が多いですね。

・ポケカのコーチング
対戦における勝ち方や、ポケカを通じた楽しみ方を気付かせる事。

例1)
デッキ相談やイベント開催の相談を受け、相談者の考えを聴きつつお互いの考えを述べながら目的に向かって調整をしていく。

例2)
観戦者「あー…あの盤面、あれがあれば勝ち確なのに…(ヒソヒソ)」
対戦者「え!?勝ち目前!?…あ!そうか!テテフでうんぬんすれば勝てるやん!」

ジャッジ「コーチングとみなします。」

いかがでしょうか。
何となくイメージがついてきたと思います。
もう一つポイントを挙げるならば、

ティーチングは一方的な知識の植え付けである事に対して、コーチングは双方向にコミュニケーションが多くあり対象が持っている知識をベースに気付きを与えられる事がポイントです。
そしてティーチングは答えが明確な場合が多いですが、コーチングは出てくる答えに個人差があります。

③ティーチングとコーチングの使い分け

使い分けをする上で大切なのは
ティーチングありきのコーチング

コーチングの方がすごそう…と思うかも知れませんが、コーチングが効果を発揮するのはコーチングを受ける
"対象にベースとなる知識や理解がある事"
が前提となります。

ポケカで例えるなら、
基本的なルールやカードの種類を理解していないプレイヤーに対して「このターンにサイドを取るにはどのポケモンで戦うべきでしょう?」と質問しても、知識が乏しい場合は頭の中に選択肢がそもそも無くて先に進まないという現象が起きます。

よって、まずはしっかりとベース知識を作るティーチングからスタートしましょう。
ベース知識を作るにはまず相手がどの程度TCGに対して、ポケカに対しての予備知識があるのかを確認するステップを踏む事も大切です。
他のTCGは遊んだことがあるか?ポケカを買った事はあるか?何を買い、誰と、どのように遊んでいるか?
このステップを踏む事で相手のレベルが把握でき、何をどこから説明すれば良いかがクリアになります。

例を挙げるならティーチングデッキを見せる時に、
「これが初心者向けのデッキです」から始めるのか、「これはデッキという物で、〜」から始めるのとどちらがベターかがハッキリするという事ですね。

そしてベース知識がついたかを確認するシチュエーションから少しずつコーチングを使いはじめましょう。
あまり多用し過ぎてしまうと質問責めになりがちになり、お互い疲れてしまいます…。

例えば、1ターンに1回出来る事を一通り教えた上で、教える側が「このターンで出来ることは全部やったかな?」と質問をするのもベース知識の確認をする一つの方法です。
そして相手から出て来た答えをしっかり聴き、正しければ承認し、誤っているなら訂正し、忘れているなら再度教えます
こう考えると、ティーチングでベースをしっかり築く事が大切という事がわかります。

ベースがしっかり出来た方へはコーチングの割合を高くし、知識の定着と自身の中での発展を促していきます。その流れの中で必要に応じてティーチングを助け舟として使いましょう。

抽象的な例えかもしれませんが、
点で得た知識を線で結ばせるイメージを浮かべながらティーチングとコーチングの使い分けをすると上手く行くと思います。

これは使い分けとは別の話になりますが、
個人的にはティーチングもコーチングも目的に達するまでと割り切り、必要以上の情報や知識をインプットしたり、答えを相手から引き出す必要は無いと思います。
何故なら目的以上のものに言及したり、目的から逸れ知識の枝葉を広げ過ぎてしまうと混乱の元になります。

具体例では、
完全な初心者に向けてどくの特殊状態の説明をする時にハブネークの特性:ポイズンアップの説明までは要らないという考えですね。

どうしても付加的な知識まで説明したい時は前置きに「これはこれから少しずつ覚えていけば良いんだけど」「テクニックの一つとして覚えて貰うと更に良くなる」のような枕詞を入れると、軸がブレなくて良いと思います。
要は覚える知識に優先順位をつけさせるという事です。

④おまけ
今回触れたのはほんの一部ですが、ティーチングやコーチングは本来人材育成の手法として用いられるもので、軽くでも知っておくとポケカ以外でも色々な場面で応用が利くと思います。
個人の能力として身につけておくと自己成長にも繋がると思いますので、気になった方はぜひ調べてみるとより詳しい解説の記事に辿り着けるはずですので、トライしてみて下さい!

…そんなわけで(?)、私明日11/23(金)はホビーステーション本厚木店にて開催される「ティーチングラボ」にスタッフとして参加させて頂きます!
ポケカにご興味ある方は是非、お越しください!

じゃら

#ポケカ #ティーチング #コーチング

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