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【看護師から企業転職】NG志望動機&脱出3ポイント!

「看護師→看護師」と「看護師→一般企業転職」の転職活動では、前提条件やポイントが大きく異なります。違いを知らないまま転職活動を進めると失敗する場合が多いので、要チェック!
今回は、企業転職で重要な「志望動機」NG例とポイントをお伝えします。

<私について>
【略歴】

一般大学卒 → (一般向け)大手転職エージェント → 看護師 → (看護医療系)転職エージェント → 転職キャリア支援
【転職エージェントとしての経験】
◆企業向け:医療系や金融系が中心、100社以上
・応募者確保や採用成功のための各種交渉や情報提供
・求人票の作成や編集
・1次面接の代行、会社説明会の企画/実施など
◆転職希望者向け:看護職が中心、500名以上
・対面や電話等での相談/面談
・職務経歴書等の応募書類の作成サポート
・面接の練習や対策など


NG志望動機3選

ズバリ!NG例はこの3つです!
<志望動機NG例>
❶教育制度が充実しているから
❷理念に共感したから
❸安定してそうだから

この3つ、看護師転職では通用します。実はここが、看護師転職と一般企業転職の前提条件の違い・ポイントです。

看護師転職と一般企業転職の違い

看護師として転職する場合と、一般企業に転職する場合で前提が大きく異なります。それぞれの特長をまとめました。

看護師は専門職だからこそ「資格」が必須・重要です。それに対して一般企業では(産業保健師等であっても)資格だけで合否はきまりません。面接を2~4回程度行い、重視される部分について複数名が判断します。

NG例の解説

NG例は下記3点でした。
❶教育制度が充実しているから
❷理念に共感したから
❸安定してそうだから

<❶教育制度が充実しているから>
▶NG:「主体性がない」人だと解釈されてしまう恐れがある
未経験からチャレンジする場合、教育制度が整っていると安心ですよね。不安な気持ちはとても分かります。
ただし、この部分が志望動機のメインになってしまうと、学生と同じように「教えてもらえるのを待っている」「主体性がない人」として印象に残ってしまうリスクがあります。学生は学費を払って学べますが、会社員は会社に貢献して給料を受け取る(稼ぐ)立場です。
▶ポイント:自ら積極的に習得する・周囲に働きかける姿勢や行動力が大事
「積極的にやります」と言うのは誰でもできます。主体的に取りくんできた過去の経験・出来事を具体的に伝えられると説得力が増します。

※参考情報
多くの企業の中途採用では、入社後の教育体制としてOJT(On The Job Training)つまり、現場で先輩の仕事を見ながら実践的に学ぶ方法が多いです。違う職業から転職しても「社会人の基本はできている」前提で進むため、看護師1年目のような手厚い研修体制やカリキュラムがない方が一般的です。
※看護師の場合「ミスが人命に直結する」という業務の特殊性も影響していると思います。

<❷理念に共感したから>
NG:応募者全員が言う内容で「他の応募者とカブる」「人物像が伝わらない」ため
理念に共感すること自体は、悪いことではないです。ただし、理念はそもそも多くの人が共感しやすい内容です。また、面接官は応募者全員がほぼ同じ話をするため「またこの話か…」と差別化できません。結果的に「どんな性格や考え方か=人物像」も伝わらず、印象に残りません。
▶なぜ同感したのか?を深掘りする
「自分自身の価値観や経験」等、共感の根拠となる具体的な内容を絡めながら伝えられると深まります。さらに、応募企業の課題や業務に対して「できること」を伝えることが大切です。

<❸安定してそうだから>
NG:「安定」の基準が不明確、「この会社」だと考えた理由が伝わらないから
「安定」の基準は人によって様々です。例えば、創業年数が古く歴史がありそう、会社の名前を知ってる、社員数が多い、全国に支店が多数ある…。自分の中での安定の基準や、どうして安定が重要だと考えたか?に関して整理しておく必要があります。
▶判断基準を整理、似ている会社や業界等と比較する
例えば、製薬会社に応募する場合。薬に関わる企業は複数あります。他企業の強み・弱みを整理して比較することも重要です。「この企業が良いな」と判断した基準や理由は、面接で聞かれる場合も多いです。企業側は、複数の応募者から選べる状況です。「なんとなく」ではなく「十分に調べて考える力がある人」と一緒に働きたいと考えています。

NG脱出!3ポイント

ズバリ!NG脱出ポイントはこの3つです!
<脱出ポイント>
❶看護師以外でも活かせる要素を洗い出す
❷入社後の理想の働き方・生き方を整理する
❸会社や職種について徹底的に理解する

<❶看護師以外でも活かせる要素を洗い出す>
未経験者採用の場合も、これまでの経験から次の業務に活かせる要素は重要視されます。経験・スキルを整理する際、2つのスキルに注目です。
・看護師ならではの「専門スキル」
・看護師以外でも活かせる「ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)」
一般企業転職では特に「ポータブルスキル」に注目。できることを精査してみましょう。

<❷入社後の理想の働き方・生き方を整理する>
現時点での「できる・できない」も大切ですが、入社後どうなりたいか?自分が考える理想の未来に近づけそうか?等の視点も重要です。転職することだけがゴールになってしまうと、入社後に進む方向が見えなくなり早期退職に至ってしまう危険性があります。

<❸会社や職種について徹底的に理解する>
❷を考える上でも、会社や職種の理解が必要不可欠です!一般的に企業・業界研究、職種研究と言われる内容です。
看護師は、座学での学習に加えて臨地実習を通じて「医療現場の働き方や雰囲気」「看護業務」の理解を深めてきたと思います。一般企業の中途採用では、残念ながら実習はないため、会社の公式ホームページだけではなくSNS等も活用しながら自分自身で調べる、経験者に話を聞く等が必要です。
また、社会情勢の変化と共に「会社は絶対に潰れない」とは言えない時代になってきています。特に、病院に比べて一般企業は変化が激しいです。
だからこそ、自分自身で調べて考えた上で「見極め・判断」が大切です。

※参考情報
一般の大学生は、大学3年生頃から約1年間「就職活動」を行う中で業界・企業や職種研究を経験済です。そのため、調べ方や情報の見方を知っています。一般企業の中途採用では、このような一般大学卒の人もライバルです。

いかがでしたか?志望動機は、応募企業に「愛の告白をする」といっても過言ではありません。自分自身と応募企業、両方の情報を整理して、ぜひ「自分だから言える志望動機」を練り上げましょう!

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