生物学的な男女の差は埋められないから

男女平等が言われる世の中になり、女性の社会進出や男性の育休取得が進んでいる昨今。
それでも、生物学的な男女の差は埋められない。
その最たるものが妊娠出産だと思う。
これは男性がどう頑張っても女性と代わることはできない。

結婚して、自分たちの子どもがほしいと思ったら(養子縁組等は除く)、女性が産むしかない。

でも、妊娠出産は気を使ったり大変なことの連続。
つわりに始まり、疲れやすい、頻尿、動悸、陣痛、産後の心身のダメージ。
体調が悪くなっても薬が飲めるとも限らない。
出産も必ず無事に終えられるかはわからない。
最悪母体も命を落とす可能性がある、ということは、第一子出産のときも頭にあったし、今回だってゼロではないと思っている。
妊娠の経過が順調だったとしても、出産時に何があるかわからない。

現在二人目妊娠だけれど、やっぱり妊娠中って慣れないし、何かと不安が尽きないと本当に思う。

それでも、自分が出産までやり遂げるしかない。
おなかがだんだん重くなってきてしんどいなと思うときとか、冗談で、「子宮しばらく貸そうか?」なんて夫に言うこともある。

妊娠出産に限らず、生理もない男性のことをうらやましく思うこともある。
でも、妊娠出産を代わることは、男性が努力してできることではないから、そんな中、できることを精一杯やってくれる男性に対して「男性はつわりとか陣痛とか経験しないからいいよね!!」とばかり言うのもナンセンスかな、と思うことがある。

でもこれはあくまでも、女性に寄り添い、いたわってくれた場合という条件はあるけれど。
生理や妊娠出産について理解しようともしなかったり、大したことない的なことを思う男性がいたとしたら、その場合は全力で嫌味を言いたくなるだろう。

いまわたしは、育休をとっており、そのまま第二子出産の予定なので、ずっと家にいる。
家にいるといっても娘を一日見ているし、何より妊娠をしているので、決して楽だとは思わない。
でも夫も仕事を毎日頑張ってくれている。
わたしが働いていない以上、夫が働くしかない。
そして家にいるときは、家事や育児も基本はしっかりやってくれる。
その夫に対し、「マジで妊娠つらい、代わって」と連呼することはできないな、と思う。

妊娠出産がわたしにしかできないことなのは間違いないけれど、それを夫が仕事や家事育児の分担という形で、仕事と両立しながら補ってくれている。
それもそれで大変なことに間違いはない。
どっちが大変かというのは一概に比較できないものだと思う。
だから、互いに尊重して生きていけたらいいなと思っている。

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