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第6話 偶然から必然に

子供達も随分大きくなった

そんなある日…
妹からのお誘いでイベントへと出掛けた
『姉ちゃん日本酒好きやろ?好きなだけ
 全国の日本酒が試飲出来るパーティが
 あるから行かへん?ってもう申し込んだよ』
との事だった(グッジョブ👍妹よ*\(^o^)/*)

久しぶりの妹とのお出かけも妊娠から
断っていた美味しいポン酒も私を気持ち良く
させてくれた 
楽しかったひと時も終わり
日常への帰り道 酔い覚ましにと
少しだけ遠回りになる方の最寄り駅に降りた

改札を抜けて 旦那さんに帰るコールを
しようとカバンから携帯電話を取り出した
目の前にある駐輪場で電話をしようと
辺りを見渡すと…何かを探してる人がいた

『どうされました?何かお手伝い出来ますか?』と、背後から声を掛けると…

『ありがとうございます』と
顔を上げたその人と目が合うと同時に
『なんで⁈』とハモってしまった…

『そんな事ある⁈』
『お前はストーカーか?』
『なんでやねん!』
『まだ好きなんか?』
『あほやろ?相変わらず調子乗ってんなぁ』
『もうええから 正直になれって』
『もうええわ』

ひと通りのやり取りが終わって改めて
またハモった 『なんでこんなとこで…』

ほんとに偶然だった
あたしの少しの遠回りも
ひかるが自転車の鍵をなくした事も
普段ならあり得ない時間に1人でいた事も
全ては3回目の偶然の為かの様に…

私の手の中にある携帯電話を見て
『3回目やな…』とひかるはおもむろに
携帯電話を取りどこかへ電話した…すると
ひかるのカバンからブーブーっと
着信を知らせる音が鳴っていた

偶然の3回目は予期せぬ形でやって来た

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